口コミをなかった事にするイメージ戦略には無理があります

どの学校を見ても素晴らしい学校であるというような見せ方をしています。これはこれで広報上当然ではあるのですが、残念ながら口コミをなかった事にするイメージ戦略には無理があるというものです。今の時代、貴校を検討している方は口コミも調べていると考えるのが自然でしょう。

隠しても隠し切れない学校の情報

昨今は当たり前のようにインターネットが生活の一部になっているため誰でも知りたい情報を即座に手元で入手できるようになりました。学校関係でもそれは言えるわけです。学校を分かりやすい数値で表したものとして「偏差値」がありますが、これなどは「学校名+偏差値」で調べれば即座に調べる事ができます。以前は進学冊子などを買わなければすぐには分からなかったものでも今では即座なわけです。

つまり、どんなにすごい事をやってそうに「見える」見せ方をしたとしても偏差値を知ってから見ると「嘘っぽく」見えてしまう事もざらです。それこそBF(ボーダーフリー)の学校がすごい事を書いたとしても、現実とのギャップを感じるだけでしょう。

見せ方を考える事は重要ですが誇大広告はいけません

私は普段から「見せ方や伝え方を工夫する」事の重要性を説いていますが、現実とのギャップを感じさせるレベルのものを求めているわけではありません。

私の伝えたい事は本来のあるべき魅力を最大限に出すように伝える見せ方を考える事であり、現実よりもはるかに上に見せる事ではないのです。これはもう偽りの姿に他なりませんので私からすれば誇大広告と言う事になります。

とはいえ、学校も生き残りが重要ですのでどうしても背伸びした表現を使ってしまうのはやむを得ない事だとは分かっています。とはいえ、その背伸びした姿に現実を近づけるように努力しなくてはいけません。見た目だけを変えて中身は一切見直さない学校も多くあるわけですが、それではいけないという事です。

口コミも真摯に受け止める事

偏差値以上に大事なのが口コミです。偏差値がそれほどの学校であっても評価されている学校はあります。今ではあらゆる所で学校の口コミが書かれているわけですが、学校関係のもので最大級は私が知る限りは「みんなの〇〇」シリーズでしょう。

卒業生や在学生が少ない場合には掲載されていないかもしれませんが、著名どころでは数百の口コミが投稿されています。今から学校を探している方がこのサイトを参考にしていてもおかしくないでしょう。

もしここにある貴校の口コミが悪いものであるにも関わらず、それとは反対の事が公式サイトに書いていれば違和感を感じるのは間違いないわけです。

例えば「先生のやる気がない」という口コミが多いのに公式サイトでは「面倒見の良い講師陣」などと書いていれば信用できるわけもないのです。もはや情報操作と感じる方もいておかしくないわけです。

口コミを意識した戦略が大事です

今の時代、嫌でも学校の口コミは既に読まれていると考える方が自然です。それをなかった事にしたような広報戦略は片腹痛いだけですし、見栄っぱりにしか見えないでしょう。

そうではなく、これらの口コミが読まれている事を前提にしてどう打ち出すべきかを考えた方が建設的です。そして学校自身もどこを改善すべきか悩む必要もありません。学校に実際に通っていた(通っている)方の感想があるわけですから、それこそが至急学校が改める部分なのです。それらを無視して学校改善などできるわけもありません。

今後の少子化でも生き残るには直すべきは直し、本来の学校のあるべき姿、求められる姿になる必要があります。上っ面だけをよくしてもそんなのは見透かされるだけです。

事実として学校の情報は多くの場所で共有されています。それこそネット上だけでなく、高校の先生同士でもです。それらをなかった事にするのではなく、真摯に受け止めて学校を改善していく事が最重要であると言えるでしょう。これらを直さずに見た目だけを良くしようと繕っても無理がありますし、結果は伴うはずもありません。

もしそういうスタンスの学校であれば、今すぐにでも気づき、改める必要があります。そこからが学校改善のスタートであると考えるべきでしょう。

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