競合の立場から自校の攻めどころを探ると改善点が見つかり易い

弱みを改善しなくてはいけないという事は分かっていても、なかなかどこから手を付ければ良いか決めかねる方も多いと思います。

そういう時に私がお勧めするのが「競合の広報という立場に立って自校の攻めどころを考える」という手法です。単純に弱みを考えるよりも具体的な戦略が出てくるものです。

細かくみていきましょう。

競合に勝つには圧倒的な魅力を感じさせる必要あり

進学先を決める時は多くの場合、競合も含めた候補の中で自分が入学すべき学校を検討します。となると、学校として明確にしたいのは競合との違いです。違いとは言うまでもなく、競合よりも強い点を魅力的に伝える事にあります。

差別化と言う言葉を使う事は簡単ですが、実際にどの点をどう見せるかというのはそう簡単な事ではありません。

そこでヒントになるのが今回テーマにしている手法です。

自分が競合の広報であると仮定した場合、今いる学校のどこを攻めるか?と考える事です。自校の悪い点というのは認めたくはないものの、競合の広報になるという条件を設定する事で明確に浮かんでくるものです。

自校の攻めどころは競合にとって差別化しやすい所です

人というものは面白いもので、自分の事だと冷静に判断できないものの、他人の事だと客観的に判断できるようになります。これは学校においても変わりません。

自校の事であれば認めたくない部分であっても、競合からの視点と考えると即座に攻めどころというのは見つけられるものです。

競合の広報としてその弱みに対し、自分ならどういう見せ方で優位性を見せるか(伝えるか)?という点まで考えて下さい。

例として就職サポートが今一つ中途半端であると感じているとします。競合広報としてどういうものを見せますか?いろいろな方法が浮かぶのではないでしょうか?どんなデータと合わせて競合よりも強い事をアピールするか腕の見せ所と言えるでしょう。

差別化に有効なのは競合が強い分野における「強い部分同士の対決」ではありません。そこではあまり差がつかないため、検討している方にとっては違いは明確には感じられません。つまり、そこを決定打にはしにくいわけです。

その反面、競合の弱い点についてもし自校が強みとしてアピールできるのであれば、その差は歴然と対象者に伝わりますから魅力として伝わる事になります。

9点と8点では違いは気にならないものの8点と3点では明確に気になるレベルだというわけです。

自校の広報に戻って改善点を考える

競合の広報の立場になってみると、どうやって差別化するかというアイデアが普段よりもはっきりと出てくる事は理解できたと思います。自分が競合広報になった時に考えたアイデアを実際に使われないためには自校はどういう対策を取るべきか?

そういう視点で考えるとどこを真っ先に改善するべきか、そしてどういう改善をするかと言う事も合わせていろいろとアイデアが出てくると思います。

私がよく一人で頭の中でやるロールプレイングとしては(実際には家で独り言をしながら練習します^^;)、競合広報の立場で学校見学者が来たと想定して、その上でどういう説明をして違いを感じてもらうかを練習しています。

そこで自然に出てきた文言などをそれとなく記憶しておき、それに対抗する改善策を考えるようにしています。

 

今回は少し違った視点で自校の優先するべき改善部分と改善案の考え方をお伝えしましたが、基本的に自分でも認識している問題点(突っ込みどころ)というものは競合にとっては有難い要素でしかありません。出来る限り、そういう弱みを見せないように常に改善案を考えるようにして下さい。

どんな事も改善する事がないなどと言う事は永遠にありえません。結果が出ている戦略においても貪欲に改善点を模索する事をお勧め致します。

私はクライアントに定期巡回でお伝えする改善部分はすべて競合から見た時の攻めどころだと説明しています。直さないという選択肢もありますし、見直さないという選択肢ももちろんありますが、頑なに現状に満足するのではなく柔軟にいろいろと試す方が最終的にはより良い結果を生む事は間違いないでしょう。ABテストではありませんが、そう言う事をするデメリットなどはほぼないのですから。

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