今回は学校にありがちなキャッチコピーがなぜそれではいけないかをダメ出ししたいと思います。学校によってはキャッチコピーは聞こえが良いだけで決めている事もあるようですが、その考えでは「言葉で」人を動かす事はできないでしょう。

なお、今回例示するキャッチコピーは特定の学校のコピーから抽出しているものではなく、私が30秒程度で思いついたものです。実際にどこかの学校で使っている可能性はありますが、あくまでここでサンプルとして出したのはそれくらい私が「何も考えずに思いついたメッセージ」である事をご理解下さい。

もしこの記事を読まれる学校に「ドンピシャ」なキャッチがありましても、それは偶然ですので他意はありません。但し、ここでサンプルとなるという事は「使うべきではないメッセージである」事は断言できます。

よくあるメッセージが悪い理由を説明します

ここからは私が思いついたメッセージがなぜ好ましくないのかを具体的に説明したいと思います。

メッセージサンプル:「君の未来がここにある」

私の中では本当に良くないメッセージの一つがこれです。良くないメッセージというのは共通して「聞こえが良い」のが特徴でこれもその特徴に合致しています。

ぱっと見てそんなに悪くないと思いますが、これがなぜ響かないかをダメ出ししたいと思います。

<このメッセ―ジが悪い理由>

  • 全国共通どこでも使用できるメッセージである事
    この言葉は学校ではなく「未来」のある所であればどこでも使えるという汎用性の塊です。それこそ一般企業が就職先を探している方に使う事もできますし、学校である必要もありません。
  • 学校の事を一切表していない事
    メッセージは基本的にその学校を表すものである事で効果を発揮しやすくなります。このメッセージでは全国のすべての学校に当てはまるためメッセージとしての役割を果たさないのです。「未来がそこにない」学校などはどこにもありません。

メッセージサンプル:「やりたい事がきっと見つかる」

このメッセージも悪いメッセージとして良く使われるものです。やりたい事がきっと見つかる・・・などというメッセージ程無責任な言葉もないでしょう。やりたい事があるから貴校を選ぶのではないのでしょうか?

<このメッセ―ジが悪い理由>

  • 全国共通どこでも使用できるメッセージである事
    先ほどの未来と同様、同じレベルでどこでも使えます。やりたい事が見つからない方だけの学校であればそれはそれでOKと言えますが、そんな学校はありませんのでこの曖昧なメッセージには説得力がない事になります。そもそもやりたい事が見つかるから入学しなよ!というのはさすがにどうかと思います。
  • 学校の事を一切表していない事
    こちらも先ほどと同じく学校を一切表していません。ただ総合系の学校など学科が多数ある場合には仕方なくこれを使う事はあると思います。それでも「きっと見つかる」というセリフでごまかすのは短絡的であると感じます。いろいろな分野がある学校であればもっと魅力的なメッセージを作れるはずです。わざわざこんな汎用的な言葉を使う必要などありません。そもそも「きっと見つかる」などとはやや無責任であるとさえ感じます。

メッセージサンプル:「今、未来へ」

抽象的なメッセージとしてこのような「余韻に浸る」タイプのメッセージも結構使われるものですが、これもまた意味のないメッセージの一つと言えます。

<このメッセ―ジが悪い理由>

  • そもそも誰にも伝える気がない
    このメッセージの大きな問題はイメージだけを先行させており、誰にも何も伝える気がないのが問題です。正直言えば「だから何?」という感想しか浮かばない方も多いと思われます。このような少し聞くと素敵そうに感じるイメージものは素通りされるものです。
  • 汎用的すぎる
    他と同じく何にでも使えますし、学校をやはり表してはいません。メッセージで大事なのはその学校を示すものであるかという事です。

良いメッセージとは?

良いメッセージとは言うものの、実際には簡単ではありません。私の中では良いメッセージは以下のような性質を持つものと考えています。

  • 学校を表す言葉である事
  • 何らかの説得をする事
  • 言葉に納得感がある事

これが全てとは言いませんが、少なくとも学校を表すものである事が重要です。ここで一つ私が好きなある専門学校のキャッチコピーをご紹介したいと思います。普段は当サイトではあまり特定の学校を出しませんが今回は分かりやすい例として出したいと思います。

東京動物専門学校のキャッチコピーはシンプルでとても分かりやすいものです。即座に納得したキャッチコピーの一つです。

「まるで動物園みたいな学校」

「シンプル イズ ベスト」ではありませんが、この言葉は本当に分かりやすいメッセージだと思いました。そしてこのメッセージには訴求力もかなりあるわけです。このメッセージの良い点は以下の通りです。

  • メッセージが学校を表している
  • この言葉だけでいろんな動物が学校にいるのが分かる
  • 動物園みたいな学校なら是非見てみたいと思わせる
  • 動物好きならこの言葉を聞いて興味を持つ可能性が高い
  • 対象者にストレートに響く

このメッセージだけでいろいろな役目を担っているわけです。動物学校に通いたいと思っていない私でさえ一度見てみたいと思わせるメッセージにて個人的には大好きなメッセージであると考えています。

学科が複数ある学校についてはどうしてもそれらを併せ持つメッセージというのは難しくなるのは間違いありません。しかし、いろいろとアイデアを出していけば、学校ならではの強いメッセージを作る事は可能です。

たかが言葉、されど言葉です。言葉一つで募集に強い影響を与える事は理解しておくべきだと思います。

最後に繰り返しとなりますが、今回サンプルとして挙げたキャッチコピーは思いつきのものであり該当する学校を探して見つけたものではありません。そのため偶然同じ場合であってもご容赦下さい。

Facebookページに「いいね!」で最新ニュースをゲットしょう!

 

学校コンサルタントがお試しできる

 

学生募集の羅針盤スペシャルテキストプレゼント