中小規模校は同じ土俵で戦ってはいけない

今回は中小規模校の戦い方の話です。多くの学校は主要なポイントをいかによく見せて伝えるかを考えているわけですが、中小規模校の場合、同じ土俵での勝負に持ち込むとなかなか勝つことはできません。

同じ土俵では勝つのが難しい

多くの学校が重要なポイントの見せ方などに苦労していると思います。例として昨今ではグローバル化を強く打ち出している学校が急激に増えているわけですが、大規模校(加えて一部のブランディングに成功している学校)に予算のない中小規模校がグローバル化勝負で勝つには生半可な事では出来ないのは言うまでもありません。

そういう状況にあっても意地になって「同じような視点」で頑張ってもどうしても見劣りをしてしまうのは否めないでしょう。週に1回英会話の授業で「世界で」云々言われても説得力などないのです。

そのため、もし中小規模校にも勝機があるとすれば、異なる土俵で勝負するという事です。また、もし同じ土俵での勝負をするなら、異なる視点・価値観を感じてもらうような見せ方をするという事です。

重要ポイントは納得できるレベルまでは上げておく

さて、前述した事を読まれて、重要ポイントでは勝てないから諦めればいいのか?と思われた方もいるかもしれませんが、それは違います。どんなに頑張っても勝てない時は勝てません。そもそも自校が強化している間に競合校はさらに前へ進んでしまう可能性さえあるのです。

だからと言って、諦めて良いものでもありません。

そうではなく、重要ポイントは「入学検討者が納得できるレベル」までは強化しておき、学校のポイントとしては特化させないという選択肢もあるという事を伝えたいだけです。要はマイナスにとられない所まで最低限強化しておきましょうと言う事です。ただ、納得できるレベルを妥協できるレベルと考えてはいけません。就職サポートなどは特に重要な部分ですので、妥協ラインではなく「納得ライン」をある程度厳しく設定する必要はあります。

当然ながら納得できるレベルでとめる場合には、他に勝負どころを見つけなければ意味がありません。つまり、競合にはない別の土俵(=勝機)が用意できる事を前提とします。何で勝負するかは学校にどのような素材があるかによって変わりますが、必ずしも一般的に想像がつくものの中で勝負をする事はないと考えています。

これまで書いた事をまとめますと、どんなに頑張っても勝てない部分では納得できるレベルまでの強化にとどめおき、競合にはない別の土俵を作り出して学校をアピールすると勝機が見えてくるという事です。

要は「ここにしかない何か」を用意できるかどうかにかかってきます。

異なる視点の提供もポイントです

そして、もう一つ。異なる土俵ではなく、異なる視点を提供するという手法もあります。

どのような事象にもたいていはメリットとデメリットが存在します。つまり、デメリットにしか思えない事にも実はメリットもあるという事です。

例えば学校関係でよくある事で言えば、立地の良し悪しがあるでしょう。駅から遠い学校は一般的にはデメリットに感じられるわけですが、遠いがゆえに生じるメリットも存在します。

ここでは想像の余地を残すべく何かは書きませんが、今現在、貴校が「弱い」と思っている部分についてのメリットを考えてみてください。普段通りの視点だと見えないものが、反対方向に回って考える癖をつけるといろいろと見えてくるものです。

見せ方を変える事でそれまでは負けていると考えていた部分が武器になる事もあるのです。

学校において自校をどうアピールするかによって学生募集の結果は変わってきます。当たり前の視点で当たり前のポイントで背伸びしてもすぐに見透かされてしまいます。それほど入学検討者の目は節穴ではありません。

しかし、よく考えると中下位校でも攻めどころというのは出てくるものです。今までの考えを一度忘れて、客観的な目で自校を見つめ直してみると良いでしょう。

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