定員割れが3年以上続いている学校を考える

久しぶりのテキストブログとなります。当方が運営するYouTubeチャンネル「学生募集の羅針盤チャンネル」が陰ながら設定していた目標である100本の投稿を達成しましたので今後はこちらのテキストブログも再開したいと思います。現在考えているのは一週おきにテキストブログと動画を交互に更新する予定です(業務上変更もあります)。

テキストブログ復活の第一弾は「定員割れが3年以上続いている学校を考える」です。

学校経営が厳しくなる時代へ

先日、恵泉女学園大学・大学院が閉学を前提とした2024年度以降の募集停止の告知を行った事は記憶に新しい所です。恵泉女学園大学は1988年に開学し多くの未来を担う卒業生を輩出してきました。最近は共学志向の強まりもありいずれの女子大学も生き残りをかけて様々な施策に取り組んでいるわけですが残念ながら募集停止という判断となったようです。

このような話は今では珍しい話ではなく、いつどの学校に同じ状況が訪れてもおかしくありません。学生数の減少は毎年同じ割合で減っていくというわけではなく、突然激減するという事も良くある話です。今までの広報戦略がいつまでも通用すると考えてはいけません。残された少ない時間をどう使うかによって学校の未来は変わってきます。

定員割れが3年以上続く学校はどう見られるのか?

少子化が進む現在、定員割れが続いている学校は数多くあります。小、中、高、短大、大学、専門学校どれをとっても生き残りは厳しい時代となってきました。それこそ少ない対象者の取り合いでありその中で生き残るにはそれなりの理由がなければいけないわけです。これと言った特徴もなく、当たり障りのないブランドにはもはや価値はないと考えるべきでしょう。そして定員割れが続いている学校はその時点で下記のような悩ましいマイナスのブランドを抱え込んでいる事に気づかなくてはいけません。

  • いつつぶれるか分からない学校
  • 教育の質が悪い学校
  • サポートなどにかける予算がない学校
  • 入学しても母校がなくなるかもしれない

これ以外にも様々な悪い印象を持たれるはずです。これが事実であるかどうかなどは関係ないのです。こういうイメージを持たれてしまうという事です。定員割れが起こっていれば収入に問題があるわけですから、そのようなつぶれる可能性のある学校には行かせたくないと思う保護者も多いはずです。また、教育が悪いからそもそも学生が集まらないのだと考える方もいるでしょう。良い教育を行っているならば学生が集まらないわけはないという前提で考えるためです。加えて収入がなければ各種サポートへかける予算もないでしょうし、入学したとしても母校がなくなる可能性を考えると心配であると思うはずです。

定員割れが続いているという事はまさにこういうマイナスのブランドが継続して蓄積されている事を忘れてはいけません。そのマイナスの状態で学生募集をしなくてはいけないわけですから難しいのです。それを覆す戦略を考える必要があるのです。

少子化は要因の一つに過ぎない

先ほど少子化にも少し触れましたが、これは募集が厳しくなる要因の一つに過ぎません。少子化で一律すべての学校が厳しくなるならそれが唯一の原因と言っても構いませんがもちろんそんな事はないのです。ただ一つ言いたい事は募集に苦しむ広報担当者は決して少子化を理由に言い訳をしてはいけないという事です。女子大にしてもきちんと集まっているところはあるわけです。募集がうまく行っていない場合には入学したいと思えないだけなのです。その点をきちんと理解して広報戦略を立てる必要があるのです。

競合との競争に勝つために考える事

競合校との差が僅差であると考えるならばまだ可能性は残されています。ただ最低でも今の広報戦略は見直す必要があります。今の戦略が適切ではないから結果が出ていないわけで、それを見直さずにこのままずるずると募集を行っていてはそれこそ手遅れになってしまいます。

こういう時はとにかく学校を客観的に見つめ直す必要があります。自分の学校はどうしても贔屓目に見てしまうものですが対象者は貴校だけに甘い加点などしてくれるわけはありません。それこそ冷静に品定めをしてくるはずです。進学というのは誰にとってもその人の未来や人生がかかっているからです。

広報予算も少なく、人材も限られている…こういう場合でもできる事はあります。何も大金をかけるだけが改革ではありません。少なくとも学校の生き残りに必須の事と言えば、マイナスのブランドを拭い去る新たなブランディング戦略でしょう。貴校が新しい価値観を提供する事ができれば、競合との競争においても優位に働くかもしれません。手遅れになる前に新しい方針を決めるべきです。

大がかりな事をしなくても募集に有用かつ貴校にあったブランドが見つかる可能性はまだ残されているはずです。

是非、拙著「崖っぷち専門学校の超逆転マニュアル Kindle版」も参考にしてみてください。募集用に有用な具体的な考え方や事例を紹介しています。読まれればきっと新たなアイデアが生まれてくるはずです。なお、タイトルは専門学校向けとなっていますが実際の中身は中小規模の短大や大学などにも十分活用できるものとなっています。

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