今後の学生募集のキーワードは”集める”から”集まる”へ

少子化が進み学生募集が極めて難しくなっている現在、広報担当者が意識するべき基本スタンスは”集める”ではなく”集まる”だと言えます。今回はその点について話をしてみたいと思います。

”集める”と”集まる”の違いは何か?

単語そのものでみれば「め」と「ま」の違いでしかないわけですが、広報担当者が意識をどちらに合わせるかによってその後に続く広報戦略の方向性が全く変わってきます。

まずは”集める”を考えてみましょう。

”集める”の意識で広報施策を行う場合

集めるというのは読んで字の如しで、率先して集客するなど学校サイドが出願してもらえるように行動する事を意味します。

広告を出したりイベントを目立たせたりと、工夫を凝らして集めるための施策を展開します。これはこれで一般的ですし問題ないと思うかもしれませんが、この考えの根底には学校をどうにかしてよくしようという意識が一歩引いたところにあります。

よく「資料請求者をとにかく増やせ!」なんて言う上司がいますが、これはまさに「集める」ことしか考えてない方の言葉と言えます。集めたとしても受け皿となる学校に魅力がなければ効果などそれほど上がらないわけです。

次に「集まる」を考えてみましょう。

”集まる”の意識で広報施策を行う場合

読む前からイメージはつくと思いますが、集まるというのは、学校側が一般的な広報活動に専念するというよりも、学校の魅力を上げて、相手から「入学したくなる」ように仕向けるという意識が感じ取れると思います。

もちろん、一般的な集める広報施策は必要ですが、”集まる”ような仕掛けを同時進行させないと、せっかく集めた対象者にそのまま逃げられてしまうだけとなってしまいます。

分かり易い言葉で言えば、集めるという意識で広報施策を行うよりも集まるという意識で広報戦略を練る方が、何らかの接触を持ってくれた方が出願する可能性が高くなるという事になります。

その場限りの満足感を狙わない

”集める”と”集まる”の違いが結構大きい事はお分かり頂けたと思いますが、学校の場合、どうしても短期間で入学を決定してもらうというのは難しいわけです。

競合との比較もされるでしょうし、自校を気にいってくれたとしても、いろいろと検討する時間などもかかるわけです。

そうなると、その場限りの満足感を狙うだけの広報施策というのは、長い目で見れば弱いと言わざるを得ません。

入学後は数年間は学校に通ってもらうわけですし、大学などの場合には卒業後も最終学歴としてその方にはいろいろとついてまわるわけです。

そこまで考えた時に、胸を張って貴校に入った理由を言えるようなそんな学校になるべきだと思います。そして、そういう理由があるのであれば、それはもう”集まる”学校になったと言えるのではないでしょうか?

少子化の今、”集まる”学校になるための努力をしなくてはいけません。もはや猶予などないのです。

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