今こそ真剣に考える「学生が集まらない理由」

2018年問題の真っ只中にいる現在、学生募集に苦しんでいる学校は今こそ真剣に「学生が集まらない理由」を考えなくてはいけません。集まらない理由を無視して集める事だけを考えても効果は出にくいだけです。問題となる部分で改善できるものがあれば、今すぐにでも改善アクションを取らなくてはいけません。

学生が入学しない理由を考えてみる

ここでは一般的に考えられる入学してもらえない理由をいくつかピックアップしたいと思います。

  1. 学校名をそもそも知らない(ブランディングが出来ていない)
  2. 学校に興味をそそるものがない
  3. 学校に魅力がない
  4. イベントがつまらない
  5. 学校案内が興味をひかない(読みたいと思わせない。分かりにくい)
  6. 対応が悪い
  7. 学校の強みが分からない
  8. 選択を邪魔する弱みが存在する
  9. その他

それぞれを少し説明したいと思います。

1の学校名をそもそも知らないというのは広報戦略そのものが間違えている事になります。貴校がどういう学校であるかを印象づける事をしていないわけですので、まずはどういう学校であるかという「学校の色(=特長)」を知ってもらうような広報を考えるべきでしょう。2や3も同様です。

4のイベントに関しては学校に興味があって一歩前進した方の感想と言う事になります。こういう濃い層に対してアピールできない事は機会損失でしかありません。イベントはお祭りではありませんので単純に面白ければ良いというものではありませんが、少なくとも「面白み=興味をもってもらえるもの」がないイベントであれば実施する意味もありません。

また、イベントでは入学後や卒業後の自分をどれだけ明確にイメージしてもらえるかが肝になってきます。楽しいだけのイベントではこれが伝わりません。学生スタッフの有効活用も含め、入学した後の自分をイメージできるようなイベントの流れを検討する必要があるでしょう。

5は制作物の見せ方が悪いという事になります。同じ事を伝えるにしてもそのアプローチ方法が異なれば、読み手が感じる印象というのは大きく変わります。言い換えれば、これらのツールの見せ方が伝わるようなものになっていれば、そのままイベントへの誘導も自然なものが出来上がるわけです。単純に情報を掲載するのではなく、読み進める事で興味が湧くようにストーリー展開を考える必要があります。また学校案内などは無駄にページ数を増やすのではなく、入学時に必要ではない部分はサブパンフレットに任せるなどうまく役割を分ける事も重要です。

6の対応は言うまでもありませんが、イベント、電話での問い合わせ、その他様々な部分で関わってきますので、学校の教職員全員が常に意識しておくべきポイントとなります。

7の強みについては、ある程度募集を意識したものでなくてはいけません。さらに言えば、学内で考えている自己満足的な強みでは弱いのです。競合をきちんと意識した強みを打ち出し、それの見せ方を考える事で効果は何倍にも上がっていきます。同様に弱みも把握しておかなければ防御せずに猪突猛進するファイターに過ぎません。

8については一番難しい部分です。入学を選択するにあたって、極めて問題のあるポイントが存在する事を言います。キラーコンテンツの反対であると言っても良いでしょう。例えば、直近で学校の不祥事問題が報道されたなどもこの8にあたります。不祥事が入試の時期にあたると予想以上にダメージが大きくなります。

ここで挙げた理由はあくまで一例ではありますが、貴校においてこれらにあてはまるものがないかをよく考えて下さい。そして、あるならばそれを改善するためにどうすれば良いかを学内で話し合う必要があるでしょう。

学生募集は進学先検討者とのお見合いなのです

先程は学生が入学しない理由を紹介しましたが、実際の所、出願する理由そのものは各個人でシンプルである事も多いわけです。例えば「近い所で希望の学科があった」というのはよくあるケースだと思います。

希望の資格が取れるならば近い方が楽と考えるわけです。しかし、そういうのは仕方ない・・・と諦めてしまうのでは広報としてはダメなのです。そう言う方が振り向いてくれるように自分の学校がどういう所であるかを分かりやすく伝えなくてはいけないのです。

さらに言えば、その方にとって学校がどういう存在に成り得るのかをアピールしなくてはいけません。まるでお見合いのように聞こえますが、実の所、学生募集は進学先を探している方と学校とのお見合いに過ぎないと考えます。

いろいろな人(=学校)とお見合いをして最も気にいった方の所に行くわけです。

こう考えると私がいつもここで書いているように強みと弱みの認識をしなくてはいけない事やブランディングをしなくてはいけない理由がご理解頂けるのではないでしょうか?記憶に残らない学校は選んでもらえるわけがないのです。

今こそ学校に入学をしてもらえない理由をきちんと考え、その理由を排除するような改善アクションを取るべき時なのです。18歳人口は益々減少していきます。もはや呑気に構えている場合ではありません。とにかく考えるだけで終わらせるのではなく仮説を立てて実行に移すようにして下さい。

入学しない理由は一つでも多く無くなる、あるいは緩和されれば、貴校の強みがより明確に魅力的に映る事になるでしょう。

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