返済不要奨学金以外を考える必要性

ここ最近、返済不要の奨学金制度を打ち出す学校が増えてきました。これらも学生募集の一つのアピールポイントとなりますが・・・。

返済不要奨学金は当たり前の時代へ

最近多くの大学で打ち出されているのがこの返済不要の奨学金制度です。指定された入試方式で合格して入学するのがその条件となるケースが多いようです。奨学金の内容としては4年間を通じての授業料の一部(あるいは全額)免除というのが多いようです。

これらの動きはそもそも奨学金が名ばかりで返済が必要なものが多く、実質上の借金と言われたのがその始まりなわけですが、これだけ多くの学校が返済不要奨学金をはじめるとなると、今後はこれがアピールポイントになるというよりも、「なければ候補からはずれる」ポイントになる可能性があります。つまり、これまでの奨学金制度のみではマイナス要素になりうるというわけです。

ただ、私の考え方としては元々これらの奨学金は入学への決め手とはなりにくいものだと思っています。そもそも受験生にとっては確実に奨学金を受けられるものでもないわけです。

そのため、学生募集上の優位点を得るためであれば、これらは当然用意するとして、他の他校が真似しにくい制度などを用意する方が良いと思います。正直申しまして、これらの奨学金は金銭的余裕さえあればどの学校でも出来る事です。そのため、近い将来、これらの制度だけで入学生を増やすのは無理が出てくるでしょう。

なお、私の経験の話をしますと、これらの奨学金制度を学生募集に活用する場合には、その金額を高くするよりも奨学金を受けられる人数を多くする方が効果的です。つまり奨学金額が低くても「自分も奨学金を受けられるかも」という可能性が見える方が募集には有効ですし、実際にうまくいきました。

今現在、学生募集に悩んでいる学校の場合、何とか他に先を越されないようにとこれら奨学金制度の導入を計画中の所も多くあると思います。

しかし、重要なのは「うちだからできる事・うちらしい事」を考える事です。どこでも出来る内容のものでは話題にもなりませんし、それが入学検討校に入る切り札になるとは言えません。

もし何かをアピールする場合、そういう基準でアイデアを出す必要があります。

どの学校にも「らしさ」というものはあるものです。それに気づき、面白い見せ方を思いつけるかが勝負だと思います。

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