びっくりするくらいの速さで学生減は訪れます

このサイトをご覧になっているという事はおそらく「学生が集まって仕方がない」という状況ではないと思います。現在、学生募集に苦労していない学校の方が圧倒的に少ないわけですが、現実問題として学生数の減少は驚くほどの速さで訪れます。

予想をはるかに超える学生数の減少

以前も似たような記事を書きましたが、こういうブログというのは残念ながら毎回皆さんが読んでいるわけではありませんので、重要な事は何度も繰り返して書きたいと思っています。

今、これを読まれている貴方の学校の学生数の減少がどの段階にあるのかは私には分かりません。前年よりもちょっと減った、まさに減少の初期段階なのか、既に3年ほど減少が続いている段階なのか、既に「歩留りって何?」状態の末期なのか、それぞれ厳しい状況にあるのだと思います。

タイトルにも書きましたが、学生数の減少は本当にびっくりするくらいの速度に途中から変わってきます。最初は緩やかに減っていくわけですが(そうではない学校もあります)、その後一気にまるで梯子を外されたかのような落ち方をする事があります。

定員なんてのはもう飾り状態になり、授業が出来るかどうかも微妙になる学科も出てくるわけです。

そして、多くの学校がここまで来ないと本気にならないのですね。いや、もしかするとこの段階を経験するともはや戦意喪失になってしまい、その後さらに悪化のペースをはやめるかもしれません。

学生減少は止められないのか?

おそらくそういう学校にとっての目標は、まずは学生の減少を止める事だと思います。増やすというよりも「前年と同レベル」までもっていければ御の字と思う事もあるでしょう。実際に経験してみれば分かりますが、前年と同じだけの入学生を確保できれば「満足」に感じる時があるはずです。

しかし、実際には前年と比較してマイナスの学校が多いはずです。

では、どうすれば良いのか?

個人的には前年と同数を目指しても仕方ないので、当然ながら前年よりも増やす前提で戦略を練ります。その段階に至っては年間スケジュールとか言っている場合ではないと思っています。いや、そんなのは分かり切った事で些細な事なのです。

学生が動くタイミングに自校の募集戦略を重ねるだけなわけですから、そんなものに時間をかけるのは勿体ないです。・・・なんて言うと多くの学校コンサルタントに怒られそうですが、私はイベントの中身や心構え、その他直接相手の気持ちに訴えかける部分の改善に力を入れるのがベターだと思っています。当然、Webサイトの改善も同様です。

直接自校をアピールする場所は限られているわけですから、そこのテコ入れしかありません。それと同時並行して教員の皆さんには学生がより満足できるカリキュラムや指導方法を模索してほしいのです。少なくとも今、学生は減っているのは授業満足度の改善に余地があるのは間違いありません。その点は広報担当がどうこう出来る部分ではありませんし、そもそも細かい事を言われたくもないでしょう。そのため、自らが「学生の満足度はまだまだである」という認識の元、改善策を講じなくてはいけません。

広報担当者は集客するための案、イベント、システム・仕組み(この点はまた別の記事で書くかもしれません)、加えていつも書いていますがファン化戦略の推進などの検討するべきです。

イベント参加者が少なければ、そこの満足度をあげ出願率を上げれば良いだけです。カリキュラムが良くなればおのずとソーシャル上で良い噂が出てきます。しかし、その逆もしかりな時代である事を忘れないで下さい。

他業種での無理な話をご紹介

ここでちょっと別の業種での話を紹介しましょう。教育関係ではない会社からある依頼がありました。それはネット上に出ている悪評を消したいというもの。今ではそういうものを請け負う会社もありますが、基本的にはあまり好ましい手法で消す(実際には順位を下げる)わけではないのでお勧めはしません。

ただ、そんな事以前に問題なのは、その会社は悪評の元となる手法を改善する気はなく、あくまでそういう書き込みだけを消したいという事でした。

これはもう本末転倒というか意味がないのです。消したって新たに生まれる火種を残したままなわけですからいたちごっこ以外の何物でもないでしょう。

結局は私はその依頼は受けませんでしたが(騙すような会社の依頼は受けてないので)、学校もこれに似ている所があるのは事実です。

自校の授業などの見直しをせずに広報媒体上はとても良い学校に見せるなどです。厳しいようですが私の中ではこんなものは詐欺と変わらないと思っています。

広報制作物というものはあくまで「学校の魅力を100%伝えきるもの」であって、実際よりも良く見せるためのものではありません。

もしそれで入学者が増えたとしても、結果としては思ったものよりも悪いわけですから、悪評が増える結果になってしまうのです。「話と違う」と言われるわけです。

良く見せたいと思うのは分かりますが、事実を誤認させるのは好ましくありません。学校は学生の満足度を最大限にあげるための努力をしなくてはいけません。

厳しい事を書きましたが、学生数の減少は本当に一気にやってきます。その時に焦ってもなかなかきちんとした行動は起こせないものです。はやくから想定して、改善アクションを一つずつでも起こすようにしましょう。

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