当ブログは毎週月曜日更新となっていますが、夏休みで時間のある方もいると思い、今週は木曜日である本日も更新したいと思います。本記事に記載の内容はとても重要です。さらっと読み流す事がないようにして下さい。

私は常々他校の事例紹介はなるべく書きたくないとこのブログで書いていますが、その理由としては学校の現在の募集状況によってやるべき事が大きく変わるためです。単純に他校が「これをやって成功した」というものを模倣した所で効果が出ない学校には全く効果が出ないばかりではなく、時間とコストの無駄にさえなりかねません。そもそも他校の成功例を真似しようという意識が働く段階でその学校の募集はもう難しいとしか言いようがありません。なぜなら自分の学校の事をきちんと見ていないためです。

※本記事はそれほどブランド力のない中小規模校を対象として書いています。

貴校の募集段階によってやるべき施策は変わります

他校が成功した事例ならば自分の学校でもある程度はうまくいくのではないか?と考える方もいると思いますが、すべての成功事例がプラスに働くという事はまずありません。もちろん、どこがやってもプラスになるような施策はあるにはありますが、重要なのは貴校の状況を踏まえた改善アクションを進める事に他なりません。

ここで例を出しましょう。

風邪を引いている方と風邪が長引いて肺炎を起こしている方がいるとします。治療方針は同じになるかと言えば、そんな事はないわけです。初期の風邪であれば寝て栄養や睡眠を取っていれば自然と治るかもしれませんが、それが悪化し肺炎にまでなると病院に行ってしかるべき治療をした方が一般的には良いわけです。

この事はまさに学生募集でも同じだと言えます。

募集状況は悪くはなっているものの定員は確保できている学校と、既に数年間連続で定員割れを起こしている学校ではやるべき事が変わってきます。同じような意識で改善アクションを起こしていては間に合うものも間に合わなくなります。

それぞれの状況においてやるべき改善アクション例を考えてみましょう。

募集状況は悪くはなっているが定員は確保できている学校

少子化の状況かつブランド力がそれほどない中小規模校で定員を確保できているという事はそれなりに対象者層から評価されている学校である事が想定できます。

と言う事は広報方針そのものは大きく間違えているとは言えず、学校としての特徴もある程度打ち出せている事になります。そういう学校の場合には現在の強みなどをより明確に分かりやすく伝える戦略が効果を発揮します。

私がよくお伝えするものとして、「強みはさらに強く、弱みはフラットに近づける戦略」が向いていると思われます(特に競合が弱い部分を強みとして出せるならベター)。競合との比較においても勝る事が多いわけですので、それをさらに盤石のものとするような見せ方・伝え方の再検討をする事で結果が上向く可能性があります。

この見せ方・伝え方というのはバカにならないもので、中身そのものはそれほど変わらないとしても、打ち出し方次第では爆発的な効果を発揮します。

そして、より多くの魅力的な価値を感じさせる事ができればさらに募集は強固なものになるでしょう。もしこういう学校が高校訪問をまだやっていない場合には、ベースが悪いわけではないため実施すれば効果が出る事も想定できます。

数年間連続で定員割れを起こしている学校

こちらの学校の場合にはやる事が断然増えてきます。既に数年間定員割れを起こしている学校の場合、まず考えられるのが世の中に出回っている口コミが悪い事が考えられます。

つまり、学校の公式サイトでどんなに「素敵に」見せたとしてもそれらの口コミがすべてをぶち壊してくれますので、上っ面をよくしても意味がないのです。現在は口コミは読まれている前提で考えた方が良いという事も忘れないで下さい。

卒業時にはすごい人材になれる!・・・ような事を公式サイトや学校案内では書いてはいるが、偏差値を見たら35~40などであれば、説得力などないでしょう。それこそ授業の質が悪いとイメージされるかもしれませんし、教授陣の教え方も悪いと判断されてもおかしくありません。

こういう学校の場合にはそれらのイメージを払拭する改善アクションが必要になります。本記事ではその具体策は紹介しませんが悪いブランドイメージの払しょくなくしては改善は極めて難しいと考えるべきです。

となると、これらをしない状態で「母数だけ増やせ!」というような考えなしの戦略をすると単なる時間の無駄に終わります。

例えば世間的に悪いイメージが先行している学校が今から高校訪問を始めた場合、高校の先生からは「学生が集まっていないから来た」としか思われません。そもそも学校の評判が悪くなっている原因を改善しないままに高校訪問を始めた所で意味などありません。悪いものは悪いのですから効果を出せるわけもないのです。

つまり、これらの学校については根本からの解決が前提となってきます。それをしてこそ他の戦略が効果を生むようになってきます。今までの感覚で募集を行っていれば間違いなくうまくいくわけはないですし、今後も何年も定員割れを起こすでしょう。そして、もうどうにもならなくなった時に後悔するわけです。少なくとも何も変えずに母数だけを増やそうなどという対応策などは焼け石に水だと言う事です。

学校は得てして改善アクションに出るタイミングが物凄く遅い業種です。一般企業ならとっくにやってなくてはいけない事をとうにタイムリミットが過ぎた段階で始めたりする所も少なくありません。

これはつまらない学校のプライドがあるためだと思っています。「うちは大学だから」とか「学校はビジネスではない」などのような感覚が学校にとって最悪の状況を引き起こすのです。もちろん、そう言いたいのは理解できますが、このままであればその言葉さえも言えなくなるでしょう。どんな意識を持っていても構いませんが、時にそれは的外れである事を理解しなくてはいけません。世間の方からは冷ややかに見られている事もあるでしょう。そういう現実を直視しなくてはいけません。

今置かれている立場を直視できた学校だけに生き残る可能性が残される

正直言えば、既に何をやってもダメな学校は沢山あると考えています。予算が豊富にありいろいろな可能性があるならまだ分かりませんが、多くの定員割れの学校は予算がそもそも少ないでしょう。

そうなると限られた中での勝負となるわけですが、残念ながらそういう状況の学校は教職員のモチベーションも低い事が多く、広報職員のノウハウも不足している事もあり得ます。

少なくとも今の学校が置かれた状況を直視できる学校だけが生き残る可能性があるのは間違いありません。この期に及んでも勘違いしたプライドを持ち続けるならばまず再生する事はかなわないでしょう。

学校を残すために、そして学校が本当の意味で必要とされるために何をするべきかを真剣に考えなくてはいけません。

貴校の置かれている状況によって貴校がやるべき事は大きく変わるのです。

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