改善アクションは学生が集まっている時に始める事

皆さんは学生募集の状況を改善するためのアクションをいつ始めようと考えているでしょうか?

今はまだ学生が集まっているから現在の広報スタンスのまま様子見をしている…という学校もあるかもしれません。また、とりあえず減少はしているけれど、まだ昨年比10%減少程度なのでそれほど抜本的には取り組んでいないという学校もあるでしょう。

今回は改善アクションをいつ始めるべきかという話です。

少子化で一番怖いのは何もしなくても学生が集まっていた学校です

何もしなくても学生が集まっていた学校が怖いというのは理解できないという方もいるでしょう。でも、よく読んでみて下さい。「集まっている」ではなく「集まっていた」です。つまり過去にそれほどの広報施策をしていなくても学生を集めていた学校がリスキーだという事です。

それはなぜか?

実はその成功体験こそが学校改善の足かせになっているという事なのです。

例年通りの広報施策で集まっていたという記憶があるために、その施策に疑いを持たなくなってしまい、結果としてそれの焼き直し程度の改善策をとるのみで抜本的な見直しをするのが遅れてしまうわけです。

しかし、現在の学校を取り巻く環境はそのような生ぬるい事で何とかなるものではなく、改革に近い改善が必要な学校さえもあるわけです。

この事は今も学生募集に成功している学校にも言えます。学生が集まっているとつい勘違いしてしまう事があります。それは広報担当者自身が「私の広報施策が良いから集まっているのだ」と思いこんでしまう事です。もちろん、これは間違いではありませんが、募集というものは様々な要因で成功したり失敗したりするものです。

単純に時勢が学校に向いているという事もあります。時勢が味方につくと担当者が変わっても学生募集にそれほどの影響を与えない事もあります。

そして、問題となるのは時勢で集まっていてもその時の施策が完璧であると勘違いする事なのです。これこそが「集まっていた学校」が改善シフトに移行するのが遅れる理由であるとも言えます(もちろん全ての学校がこうなるわけではありません)。

学生が集まっている時にこそ改善を始めるべき理由

前述の通り、何もしなくても学生が集まっている時というのは改善アクションに目を向けない傾向がありますが、そういう時にこそ先を見据えて改善アクションを起こすべき理由がいくつかあります。それは、

  • 気持ちに余裕がある
  • 予算に余裕がある
  • 人に余裕がある

と言うものです。別の見方をすれば、学生募集がどうにもならないレベルになってくると嫌でもこの状況とは異なる状況におかれる事になります。

  • 気持ちに余裕がなく焦るばかり
  • 新しい広報施策を取ろうにもその余裕がない
  • 予算がなく出来る事が限られてしまう
  • 有用な人材が退職しだしている

いかがでしょうか?考えるだけでも怖いと思いませんか?このような状況になってはそれこそ改善アクションを取りたくてもなかなか動けないのです。特に小規模校ではやる気のある方が一人いたとしても、誰も協力してくれないという事も多く、そのまま状況が悪化していくという事も珍しくありません。

また、今学生が集まっている学校には想像できないかもしれませんが、学生数減少はいきなりやってきます。昨年は沢山出願したのに今年は悲惨な状況であるというのもよくある話です。少子化の進む今、何が起こってもおかしくない状況ですので、動くなら心にも予算にも人にも余裕のある時に動き出しましょう。

それこそ魅力的な競合校が近くに作られたら・・・と考えただけで怖くありませんか?そういう事がいつ起こってもおかしくないわけです。人気のある学科構成の学校は競合がいつ生まれてもおかしくないという事でもあるのです。

広報担当者は学校経営にとって極めて重要なポジションです。常に謙虚に現状に満足せず、貪欲に問題点を探すようにして下さい。そして最後に目指すべきは「この学校でなければいけない」と思ってもらう事なのです。

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