危機的状況における学生募集の考え方

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言、及びそれに関連してのイベント自粛などで学校においても今後の経営に対する危機意識を感じている所は少なくないのではと考えています。今回はそんな危機的状況における学生募集の考え方についてご紹介したいと思います。

私自身、危機的な状況になればなるほどモチベーションが上がるタイプであり、平時よりもある意味こういう時の方が面白いアイデアも出ると感じています。崖っぷちな時こそアイデアがモノを言います。もちろん予算ありきのアイデアではなく、予算をかけなくてもできる事はないかを考えます。

現在の懸念事項を細かく深堀りする事

危機的状況とは言っても、問題となっている部分は明確に出ているはずです。例として以下のようなものがあります。

  • 資料請求が減少している
  • 問い合わせが減少している
  • イベント参加が減少している

募集関係ではこういうものが分かりやすいデータとして出ていると思います。それ以外にも学校経営に関わる事としては「在学生の学費相談が増えてきた」「一人暮らし学生の家賃相談が増えてきた」というようなものもあると思います。

今回は募集関係のものにスポットを当てたいと思います。

資料請求減少への考え方

多くの学校に分かりやすいものとしてはこれが挙げられるでしょう。資料請求数が激減しているというものです。平時であれば「広告を増やして力業で増やす」という考えの方もいると思いますが、危機的な状況においてはこれでは間違いなのです。脊髄反射的に広告を増やすという結論を出してはいけません。今回のような状況の場合には理由がある意味明確なわけです。例として以下のような理由で資料請求数は減少しているのです。

  • 新型コロナウイルスが心配で学校を考える気持ちの余裕がない
  • 今資料請求をしたところでいつ学校に見に行けるか分からない
  • 学校に行く経済的余裕がなくなるかもしれない

この3つにある程度は集約されるはずです。つまり、資料請求するのは「今ではない」と感じている方が多いはずなのです。そのため今までと同じような広告で露出を増やしたとしても「今ではない」状況はそれほど変わらないのです。となりますと、単純に広告を増やして露出があがれば資料請求数がそれに比例して増えるとも思えませんし、そもそも広告費を無駄に使ってしまう可能性さえもあります。私自身はこういう時は広告を減らす方が良いという考えです(もちろん0にする必要もありません)。

仮説を元に深く考えてみる

さてここからが重要です。原因の仮説をある程度だしたら次にやる事はそれらをどうするかを考えるという事です。

  • 新型コロナウイルスが心配で学校を考える気持ちの余裕がない
    →こんな時でも学校を考えたくなるきっかけを作れないか?
  • 今資料請求をしたところでいつ学校に見に行けるか分からない
    →学校をさらに理解するための代案を提案できないか?
  • 学校に行く経済的余裕がなくなるかもしれない
    →経済的支援を何か考えられないか?

今回の記事は特定の学校をサンプルにしているものではないためやや抽象的ではありますが、考え方の基本としては上記のようなものとなります。要は気持ちの余裕のない時でも学校の資料を欲しくなる仕掛けを作れないか?を考えるのです。

平時であれば資料請求が減少する理由はいくつもあるわけですが、現在の理由はある意味分かりやすいわけです。という事はその状況を意識したアイデアを考えれば良いわけです。通常、深堀してまで考える事をしない方も多いためどうしても普段の対応策を真っ先に考えがちです。しかし、それでは本当の意味での解決策にはならないのです。

今の状況を少しでも安心させる案がないといけないのです。

通常私のコンサルティングではクライアント校の状況にあった案を考えます。社会人学校であればその対象者(社会人)の気持ちを考え、高校や大学であればそれぞれの対象年齢層(及び保護者:これが重要)にあった案を考えます。その案を実行するかどうかはクライアントにお任せしていますが、少なくとも遅滞なくいろいろな案が私から届くのは有用だと思います。

是非貴校の現在の問題点を個別にみつめ、深堀りしてその対応策を考えるようにしてみて下さい。私のアドバイスを実際に体験してみたい場合にはこの下にあるリンクから「無料会員プランの詳細」をご覧ください。

今はどの学校にとっても楽な時期ではありません。前向きに今できる事を模索するようにして下さい。

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