【項目別】学校改善の勧め
学校改革が待ったなしの状況になっている現在、何を優先して改革を行うかはとても重要です。順番や比重を間違えるとタイムロスになるばかりではなく、改善アクションの途上で学校経営は困難にぶつかる事になるでしょう。今回の記事では広報として具体的に何をやるべきかを項目別に評価したものです。優先度を間違わないように趣旨をよく理解するようにして下さい。
なお、優先度の基準は学校広報の経験や現在の学校経営の状況などを踏まえた当サイト管理人の経験則によるものです。立場やスタンス及び学校の現状の違いで優先度は当然ながら変わりますので以下のものが絶対という訳ではありません。そのため各項目の詳細もきちんとお読み下さい。
※優先度低い★~優先度高い★★★★★
資料請求数増加策(★★)
学生募集に行き詰ると真っ先にどの学校でも考えるのが、資料請求数を増やして母数をとにかく増やすための戦略です。おそらく予想よりも優先度が低い事に驚かれる方も多いと思いますが、時として★1でも良いくらいの優先度です。その理由はと言えば、数を増やしても魅力のない学校には学生は集まらないためです。もちろん歩留まりを考えれば多少の増加はあり得ますが、その程度の誤差しか増えません。実際のところ、露出を増やせば資料請求そのものを増やすのは不可能ではありませんが、そういう予算に頼る戦略はいつか限界を迎えます。それであれば資料を請求したいと思わせる学校に変わる事が先決という事になります。
悪いものは改善しなければ悪いままです。魅力のないところに無理に集めようとするのはそもそも無理があるのです。学校の魅力改善があってこそはじめて資料請求増加策は大きな効果を発揮します。それまではここに多大な予算を投じるのは無駄でしかありません。
学校の魅力の再認識と見直し(★★★★★)
学校に学生が集まらないのは「入りたいと思える要素が少ない」からに他なりません。言い換えれば入りたいと思える要素があれば学生は集まる事になります。そのためには学校の魅力の再認識と見直しは最優先で行う必要があります。
とはいえ、抽象的な内容では意味がありません。その言葉を聞いて具体的に魅力を感じるものをそこに据えなくてはいけないのです。また競合という存在が常にある事も忘れてはいけません。自己満足的に「ここがいい」と言うのではなく競合と比べての魅力の再認識でなくてはならないのです。学校は比較されるのが大前提です。比較される要素がない学校の場合、他に選択肢がないわけですので学生が集まらない事はニーズの問題以外にはありません(つまり競合がないのに集まらないのはニーズがない確率が高いという事です)。
教職員の意識の改善(★★★★★)
魅力を見直しただけでは意味がありません。学校に興味を持った方の多くは学校との何らかの接点を持つものです。その一つが学校イベント(オープンキャンパスなど)です。そのイベントに満足するかどうかは教職員・学生スタッフに大きく関係してきます。もしそれに関わるものの意識が低ければ、当然ながら参加者の満足度は下がりますし、入学したいなどとは思わないわけです。この教職員の意識改革は学生募集改善、そして学校の生き残りに関わる全ての行動に大きく関わりますのでここが改善しない限りは学校改革は不可能と言っても良いでしょう。
学校制作物の見直し(★★★★)
★5にしても良いのですが★5にしなかった理由は、これの前段階として魅力の再認識なくして制作物が良くはならないためです。そのため★を一つ減らしました。とはいえ、5に近い4であると考えて下さい。学校制作物そしてWebサイトは、学校を知る上で多くの方が目に触れるものです。そこに書いているものが悪かったり、魅力的でなかったりする場合にはその段階で進学先としての候補からはずれます。
現在の制作物が良いかどうかは資料請求者からのイベント参加率などでも把握できます。参加率が著しく悪い場合には、手元にある資料やWebサイトを見ても学校に行きたいと思わなかった事になりますので改善が必要という事になります。
学校イベントの見直し(★★★★)
こちらも制作物と同様の理由で4にしています。イベントについては魅力の再認識だけでなく実際に行うテーマの内容なども大きく関係してきます。テーマが悪ければ当然人が集まるわけはありません。例えばテレビ番組で観たいものとそうではないものがある場合、その違いを決めるのは「中身(=テーマ)」なわけです。気になるものであれば当然ながら気持ちは参加に傾くはずです。
但し、イベント参加者数を決めるのはイベントテーマだけではありません。テーマは主要な理由の一つとなりますが、日程、開催時間、時期、社会状況など様々に関わってきます。例えば今のように新型コロナウイルスが流行している場合には、人が集まる場所への参加を避ける傾向があるため(保護者が止めるケースもあり)予想よりも参加者が減少するわけです。そのため、常に参加者が少ないというケース以外であれば、イベント内容が悪いわけではない時もあります。
各種CV接点の改善(★★★★★)
ここで言うCVとはコンバージョンの事です。例として挙げると資料請求フォームなどの見直しです。こちらを★5にしているのは理由があります。それは他の要素は改善に時間がかかるのに対し、こちらはすぐに改善できるためです。改善する事ですぐに数値に変化が現れる可能性があるため後回しにする理由がないのです。そのため優先度を最大にしています。
各種利用ツールの見直し(★★★)
現在は多くの学校がTwitterなどのSNSツールを利用していると思いますが、私の経験上、きちんと使いこなしている学校というのは多くはありません。一方通行で独りよがりな使い方をしている学校がほとんどです。SNSの使い方については悩む学校も多いと思いますが、使い方次第では大きな味方となるのは間違いありません。
現在の使い方に今一つ効果を感じていない場合には、ツールが悪いのではなく、その運用法に問題がある可能性の方が高いと認識すると良いでしょう。いろいろと手を出すのではなく、何のためにそのツールを使うのかを再度考え直してみると良いでしょう。
以上一例ではありますが、項目別に改善するべき項目について紹介させて頂きました。もちろんこれだけで全てはありませんので誤解をされないようお願いいたします。
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