末期の学校はどうなるかという話
本日はちょっとあまり聞きたくないであろう話を書きたいと思います。学校経営が末期の学校はどういう状況になるか?という話です。もしこの記事にある内容に思い当たる節があれば、はやい所手を打つべきでしょう。決して脅しているわけではありません。
※下記に記載の内容は学内の人間関係(信頼関係)、トップや管理職の器によってかなり結果が変わってきます。尊敬されるようなトップであれば、学校経営が悪くなってもついてきてくれる方は多いものです。
末期の学校に考えられる状況
優秀な人材がどんどん抜けていきます
分かりやすい動きとしては学内にいる優秀な人材(教職員ともに)が抜けていくようになります。入学生が減少してくると、賞与がまともにでなかったり、給与が下がるわけですが、そうなるとそこに残っている理由がなくなります。となると、優秀な人材から抜けていくようになります。他で働けるスキルがあるため、もっとまずい状況になる前に抜けたいと思うためです。その反対にスキルがない方は他への転職もままならないため学校に残りがちです。そういう方が最終的には増えていく事でますます業務は遅滞する事になります(※残る方全員がスキルがないのではなく、スキルがない方は残りがちという事です。誤解のないようにお願いいたします)。
退職者が出ても新たに補充する予算もないため、常に人員不足に陥ります。それでもイベントの回数を減らすわけにもいかず、休日出勤や残業が増えていき一人ひとりの負担が重くなってきます。そうなるとさらに不満を抱える方が出てきて、益々人材が抜けていく事になります。
教職員の仲がどんどん悪くなる
学生が集まらない原因を他の方へぶつける方が増えてきます。顕著なものとしては広報と教員の対立でしょう。教員からは「学生が集まらないのは広報の募集戦略がダメだからだ」という意見が多くなり、広報からは「入学生が少ないのは教員の体験授業の満足度が低いからだ」というような意見が出るようになります。なお、実際には双方ともに問題がある事がほとんどで、いずれか一方の問題と言う事はありません。教員は授業満足度を上げるために更なる努力をしなくてはいけませんし、広報は人が集まる仕掛けを考えなくてはいけません。
イベントの質が悪化
やる気や能力のある職員が抜けていくという事は即ち学生募集に直結するイベントなどの質が下がる事を意味します。特にそれまで中心的にやってきたやる気のある広報担当者が抜けた場合には、簡単に穴埋めできるものではなく、募集全体の質は大きく悪化していくでしょう。イベントの満足度なども下がる事になり、結果として出願者獲得がさらに厳しくなります。
授業の質が下がる
事務職よりも転職しやすいのは教員です。専門的分野の指導スキルがあるため、同分野の別の学校へ転職する方も出てきます。そうなると教員を埋めなくてはいけないわけですが、そう簡単に良い先生が見つかるものではありません。必然的に授業の質が下がっていきます。同じような理由でカリキュラム全体の質も必然的に下がっていきます。
不平不満を言う方が増える
労働環境が悪くなるため、不平不満を隠さずに話す方が増えてきます。困った事に学生などの前でも普通に学校への不満を口にする方も出てきます。学生に聞かれるのだけはとにかく避けなくてはいけないのですが、現実的にはこういうケースは珍しくはありません。当然ながらそれを伝え聞いた学生がソーシャルメディアに書き込んだりして第三者にも状況が漏れ伝わる事になるでしょう。こうなればもうどんなに「素敵な」イメージ戦略を行ったとしても手遅れです。
普段からの信頼関係がいざと言う時の学校を救う
末期の学校がどういう状況になるかという一例をご紹介いたしましたが、学生募集が厳しくなったからと言っても、全ての学校がこうなるわけではありません。教職員の信頼関係がきちんと構築されている場合にはこのような結果にはなりません。
まずトップや管理職が人間的に尊敬できる方であれば、苦しくても手伝おうと思ってくれる方は多いものです。つまり、他校へ移ろうと思うのではなく、今いる学校を何とかするためにアイデアを出し、実行しようと試みてくれるはずです。危険な状況だからこそ全員が一丸となって努力をしようと考えるはずです。
しかし、現実的には尊敬できる上司ばかりではないのはこれを読まれている方であれば理解できるでしょう。部下に命令するだけで自分はほとんど仕事をしない上司や(学校によくいるタイプ)、戦略がないトップなど、ついていきたいと思えない方は多いものです。
少子化で学校にとってはかなり厳しい状況だからこそ、教職員間の人間関係の構築は重要なのです。部下だから・・・と考えるのではなく、一緒に学校を盛り立ててくれる同志と考えて普段から信頼関係を築いておくといざと言う時に頼もしい存在となってくれるはずです。「雇ってやっている」などという考えだけは持たないようにしましょう。
まずは対等な立場で意見を出し合えるような場を持つのも良いでしょう。本当は学校で働く方がどういう考えを持っているのか?そういう本音を聞き出す事は有意義な事だと思います。

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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