貴校の未来を逆算していますか?
今日は皆さんがまっすぐに見られない(見たくない)点について意識して頂こうと考えています。ずばり「貴校の未来を逆算していますか?」です。
ここ数年の出願数の推移を理解していますか?
広報担当者であればこの数値を頭に入れてなければ失格と言っても過言ではないでしょう。貴校のここ数年の出願数の推移を聞かれたらすぐに答えられるでしょうか?
そして重要なのはここです。来年はその推移を考えるとどれくらいの出願数を確保できるでしょうか?
学校の場合、世の中の流行り廃れにも大きく影響されますので学科によってこの数値は大きく変わる事もあるわけですが、それでも目安の数値は予測できると思います。
よくあるのが昨年は前年比10%減少したから次年度もそれくらいであろうという予想です。いわゆる歩留まりです。
具体的に言えば、100人の出願数が90人になりました。だから次年度は1割減と考えて81人くらいであろうという予想です。増える予想が立つのであれば良いのですが、中下位のブランド力が弱い学校の場合にはよほどの要素がないとなかなか増やせませんので一度減少しだすとそれが続きます。そのため、定員割れを起こしている学校は残念ながらそれが続く事になります。
その計算式は基本的に正しくありません
定員割れしている学校の中には予想よりも下の数値になったという所も多いでしょう。実際には上記の歩留まりは学校においては当てはまりにくいというのが私の考えです。
それはなぜか?一定のラインをきっかけに対象者の学校への評価が大きく変わるためです。その一定のラインとは「定員割れをしているかどうか?」と言う事です。
定員割れを起こしていると言う事は本人のみならず保護者からも「この学校は大丈夫だろうか?」というネガティブな意識が働くものです。10%減少した結果が定員より上であればそうは思われにくいわけですが、定員割れとなるとこれが一気に悪い印象に変わります。例え良い学校であってもです。特にそれが複数年続いているとすればもうイメージは最悪だと思っても過言ではないでしょう。
自分が在学している間に学校がなくなったらどうしよう?と考えてもおかしくないでしょうし、実際にそういう質問も普通にされます。私も過去に定員割れをしていないにも関わらず、他の学校の廃校が決定したニュースを聞いた保護者から「お宅は在学中につぶれたりしませんか?」という質問が増えたものです。保護者からすれば当然の心配でしょう。入学しても卒業まで学校が持つか分からないなら、保護者としてはそんな学校には大事な子どもを預けたくないでしょう。
そこまで来たら立て直せないのか?
気になるのはそこまで来たら「立て直しはできないのか?」と言う事でしょう。コンサルタントの立場で言えば、そこまで減っているのには何らかの理由があると考えていますので、今のままなら「ほぼ無理でしょう」と答えると思います。
もし貴方が自身のお子さんの出願先を決めるとなれば定員割れを継続して起こしている学校には「積極的には」行かせないであろうというのがそもそもの答えです(子どもの好きにさせる!という方もいると思いますが・・・)。
では、そこまで来たらどうすれば良いのか?と思われるでしょう。
実は私の中にはこれを打開する一つの方法があります。もちろん、どこまで学校が頑張れるかによりますが、そこまできつくなっても何とかなる「かも」しれない案があります。「絶対にうまくいく」とは言えないのは学校次第の部分が大きいためですし、正直やってみなければ分かりません。
この私の案は「そういう学校はもはや期待されていない」という所から出ている発想です。定員割れが複数年続いている場合には、貴校が思う以上に厳しい状況だと考えて下さい。人が集まっていない時点で「悪い学校かも?」というイメージがつくわけです。それが続いていれば「危ない学校」とまで思われるわけです。もう印象は最悪かもしれませんよね。となると、そういう学校は「もはや期待されていない学校」と考えた方がはやいと思っています。
「失礼な!」と思われるかもしれませんが、あくまで貴校が良い悪いの話ではありません。学生がいない(=ニーズがない)わけですから、そう思われても仕方がないという事です。しかし、それくらい悪い状態として認識する方が私の案は生きてきます。
そういう学校に対しては私の中ではやる事は一つしかありません。ここで言うやる事というのは「広報としての見せ方やアプローチ」の事です。特に学科改組しましょうというような大きな話ではありません。どの学校でもできますが、「やる気のない学校には無理」ですし、いろいろと学校の立て直しのためにやらないといけない事は沢山ありますので非協力的な教職員が多ければまずうまくいきません。というよりも、それくらい末期だと認識するべきでしょう。
すぐ動けない学校には正直、立て直しは難しいでしょう
ここでちょっと厳しい事を書いておきますと、現時点で複数年定員割れが起こっている学校が、この期に及んでも「今年は予算がもう決まっているから来年の4月から行動を起こす」という考えであればもう間に合う可能性は低いと考えて下さい。そこまで現状認識が甘い学校は立て直しなど無理だと思っていますし、私からすれば「なぜわざわざ、今以上に状況が悪くなってから行動を起こすのか?」と不思議でなりません。そういう学校には広報のプライドもやる気も責任感も感じません。予算が決まっていても今からでも変えられないわけではありません。
無料会員プランへの申し込み校でもそういう状態にも関わらず簡単な改善アクションも起こさない所は普通にあります。私へのフィードバックではそれらしい事を書いていても実際の行動が伴わなければ意味はありません。そして、そういうスタンスでは定員割れという危機的状況からの復活はかなり難しいでしょう。元々コンサルタントが入っても相当難易度が高いわけで、それがさらに難しくなるのです。
何かアドバイスをしても「検討します」というような学校は基本的にあまり良い結果を出せません。私の中では「検討します」と言う言葉は「検討しない」「やりません」「やる気がありません」と同義語です。イベントのアンケートで「是非入学したい」と書いた方の多くが「入学しない」のと変わりません。
もし、いろいろと先延ばしにしているのであれば、その意識をまずは変えるべきでしょう。
現状もし定員割れであれば、貴校に残された時間はわずかです。今すぐに行動を起こすなどしないと廃校は免れないでしょう。そういう危機意識をもって学生募集に取り組んでください。

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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