学生募集の次の一手を考える
ここ最近の入試状況をみれば多くの学校が志願者数を減らしています。これはコロナ禍における様々な状況からこの結果が生まれたわけです。ブランド力のある学校であってもかなりの数を減らしているところもあり、ブランド力がない学校は尚更厳しい状況に追い込まれていると言っても過言ではありません。
貴校の次の学生募集の一手は?
どういう状況であっても学校が募集をやめない限りは学生を集めるための戦略を練る必要があります。では、このような状況でどういう戦略に出れば良いか?と言えば、当然ながら学校によって異なる事は普段からお伝えしている通りです。杓子定規にどの学校も「これでいけます」などとは言えるわけはありません。
現状を認識し、大きな募集上の問題となっている点を把握し、その上でその問題を改善するためのアクションを取らなくてはいけない事になります。
ただし、これも実は簡単な話ではありません。例として認知度が低いのが問題であると考えた場合、知ってもらうために広告を出そう!という流れになる事はあると思います。しかし、これは一時的には正解ではあるものの、最終的な出願数を増やす上ではあまり意味がある事ではありません。
<人の意識の流れを考えてみましょう>
- 広告を見て興味を持つ
- 学校をより理解するための行動に出る(資料請求や公式サイト閲覧)
- さらに学校を理解するための進んだ行動に出る(イベント参加や個別相談)
この動きは一つの例ですのですべてではありませんが、少なくともどういうものであれ、少しずつ先のステップに進んでいくはずです。しかしここで問題が出てくるのです。
この例では認知度が低いから広告を出そうという事になったわけですが、最初の1はクリアできるとしても、2~3については手を付けてないためその先の効果は?と言えば、甚だ頼りないわけです。私はこれらを「その先の受け皿」という言葉を使う事がありますが、募集を行う上で一連の通り道を改善しなくては効果は上がらないのです。
広告を出せば学校を知る方は確実に増えるでしょう。それは間違いありません。しかし、それだけで終わるかもしれないのです。知ったけどもその先で魅力を伝えられなければやはり入学はしないのです。
大切なのはゴールまでの道筋の改善です
上の例でお分かりだと思いますが、大切なのは部分的な戦略ではなく、想定した流れにある道筋全体での改善に他なりません。以前出した例で言えば、おいしくないラーメン屋さんが集客のために広告を出しても、肝心のラーメンがまずければお客は続かないという事を書いたことがあります。
それどころか「まずい」という事が口コミとなって広がるだけなのです。学校もこれと基本は変わりません。学校を最終的に選んでもらうための理由を明確に示せなければ、やはり出願までは行かないのです。もし出願したとしてもその中身がダメであれば中退などにもつながります。
広報担当者の仕事はどこまでか?と言えば、私の中では出願という入り口部分ではなく、可能な限り卒業まで頑張ってもらう事だと考えています。せっかく苦労して理解してもらい入学してもらったのに中退をしてしまったのではそれこそあまり意味がないのです。
稀に学校によっては現実よりもかなり良い学校に見せるような広報を行うところもあります。要は見せかけだけをよくするという事です。しかしこういう広報をやっていてはいずれはネット上は悪評で埋まるでしょう。そうなる前にきちんと学校の土台をしっかりと作りこまなくてはいけません。良い学校になるのに必ずしも予算が必要なわけでもありません。
どういう学校にしたいのか、どういうもので求められるようになるか、そしてそれをどう適切な広報に落とし込むかを考えるようにして下さい。

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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