規模が小さい学校は小回り戦略を徹底する事

中小規模校の広報担当者は大規模校のイベントを見てうらやましく思う事もあると思います。

「うちにもあれだけの予算やキャンパスがあれば…」と考えた経験があるのではないでしょうか?しかし、ないものをねだっても仕方ありません。それどころか規模が小さいからこそ出来る事は沢山あるのです。言い換えれば小規模でないとできない事が沢山あるのです。

小規模だからこそ出来る事はいくらでもある

中小規模校の場合、どうしてもイベントのデコレーションなども含め大規模校と比較するといろいろな面で貧相に見えるものです。またイベント参加者が年々減少している昨今では、イベント当日の見た目もかなり厳しく(というよりも寂しく)感じる事も多いはずです。それこそ「こんなに参加者が少ないと学校が危ないと思われるかも…」と考えた事のある広報担当者は物凄く多いと思います。もし私自身が参加者だったと仮定しても参加した学校のイベントに自分しかいなければ怖くて出願など出来るわけもないと思うわけです。

ちなみに、もしこの記事をある程度の規模の学校広報担当者が見たら上記の事は良く意味が分からないと思います。中小規模校ではオープンキャンパスの参加者が0や1と言う事は特段珍しい事でもないのです(特に専門学校)。

私などもイベント日数を増やした関係で一人しか参加者がいないイベントを少しとは言え経験した事もありますが、そんな時はどのようにして警戒感を取り除き満足度を上げるかを常に意識していました。この努力をするかしないかで募集の結果は変わってくると思います。

全ては個のためにあるのです

どんなに多くの参加者を呼んだとしても私たち広報担当者が意識するべきは参加者一人ひとりの満足感を上げる事です。要はいかに参加者全員が満足するものに仕上げるかと言う事になります。

この点について言えば参加者が多い学校というのは全体に目が届きにくくなってしまうためどうしても難しくなるわけです。その点、中小規模校は一人ひとりに目が届くため、よりきめ細かいサポートが出来るわけです。私が良くお伝えしているように個人の満足度を上げる、つまり結果として学校のファンになってもらうにはある意味規模が小さい方がやりやすいのです。

多くの学校は個のサポートを徹底していない

今回の記事は学生募集に悩んでいる学校全てが生き残るための戦略の肝だと考えています。私が直接コンサルに入るとしても、やはりこの点を重視するのは間違いありません。それくらい重要なポイントだという事です。

しかし現実には個のサポートを徹底している学校はそこまで多くはないと思っています。私が考えるその理由は以下の通りです。

  • 学生が集まらず教職員のモチベーションが下がっているためそれどころではない
  • 自分一人でやっても意味はないと思っているためやらない(周囲の協力がない)
  • 教職員全体の担当者意識が弱いため「給料分だけ働く」になってしまっている
  • 個のサポート強化が結果を生み出すイメージができない(想像力の欠如)
  • 面倒である

「何とか学生を獲得しなければいけない」とは分かってはいるものの教職員のやる気がなくなっている場合には上記のような空気が蔓延します。その結果、個へのサポートなどは適当になってしまい、さらに言えば全体を対象としたものでも手抜きが散見されるようになるわけです。

ここで言う手抜きというのはイベント、その他改善をするというスタンスに立たずにいつも同じ事をルーチンのような感覚でやってしまう事を指します。そのようなものは参加者にはすぐに察せられてしまうため、結果として「ここには入学しない」という選択肢を学校自らが与えてしまう事になるわけです。

中小規模校のような予算に限りがある所が学生募集で結果を出すには個の戦略は欠かせません。一人が満足すればそれが周囲に派生する事も珍しくありません。他は他と考えて、まずは自分の学校でも出来る事、自分の学校だからこそ出来る事を考え実行に移される事をお勧め致します。

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