定員割れが大きい学校が想像以上に厳しくなる理由
今回は分かっているようで分かっていない方も多い部分について書きたいと思います。今回の記事は特に学校経営者の方に読んで頂きたいものです。厳しい事を書かせて頂きますが、ここに書く事は誇張でもないと考えています。
定員割れが大きくなって注意するべきは何か?
私から一つ質問を致します。貴方はどういう回答をするでしょうか?
Q
「定員割れが大きくなった場合、特に手をつけるべきはどこでしょうか?」
A
- イベントの見直し
- 公式サイトの見直し
- 高校訪問の実施
- カリキュラムの見直し
- サポートの見直し
- 募集耐性の見直し
- その他
いずれを選びましたでしょうか?
私の答えは7のその他です。
あくまで私の考えに過ぎませんが1~6はいずれも重要ではあるもののこれら以上に圧倒的にテコ入れするべき部分があります。
それは何だと思いますか?
全ての改善の土台になるもののテコ入れが必要です
答えは何かと言えば教職員の意識改善です。これらが改善していない状態で1~6を行ったとしても効果はほとんど出てこないでしょうし、一部の方の思いが空回りするだけで教職員全体の空気も悪くなってしまいます。
ここで一つ想像して頂きたいのです。定員が大きく割れた時に教職員はどう考えるか?と言う事です。経営者の方のカリスマ性が極めて高い場合には今のまま残ってくれるかもしれませんが、定員の大幅割れという状況ですと空気も悪くなっている事が予想されるためどの程度まで期待できるかは疑問です。実際には下記のような意識の方が増えていきます。
- 学校と共倒れになりたくないから転職しよう
- 廃校が決まったらいろいろと大変そうだし今の内に抜けてしまおう
- 年齢が一つでも若い内に転職しよう
- 廃校してからだと転職できるまでの期間がどれくらいになるか不安なので今の内に次を決めたい
焦らせるわけではありませんが、こういう方が実際に出てきますし実際に見てきました。ここに書いた事は至極当然な意識であって、決して「裏切りモノ」と呼べるようなものではありません。大幅に定員割れをしているという事は賞与などもまともには出ていない事が想像できますし、人が減っても補充がない事が当たり前になってくるため個人の業務負担も大きくなり結果としてやめたくなる人が増えてくわけです。
だからこそ何よりも今いる「やる気のある方がやめないような」土壌を即座に作る必要があるのです。そういう方までが退職してしまったら、それこそ学校が復活する手立てはなくなると言っても過言ではないのです。
現実問題として退職勧奨をせざるを得ない場合も出てくるとは思いますが、もし学校を残したいという思いがあるのであれば、残った教職員の意識改善を行い、全員が一丸となって学生募集に励まないといけません。それは決して楽な道のりではなく苦難の連続だと思いますが、それでも学校を残すためには出来る限りの事をしなくてはいけないのです。
やる気のある方が残っている限りは可能性は0ではないというのが私の考えです。特に周りを引っ張る事のできる(役職などで強制ではなく人柄でという意味です)事務方と、教員がそれぞれ残っている必要があります。
正直言えば、現時点で大幅に定員割れをしている学校が生き残れるかと言えば、余程の変化を見せなければ厳しいと考えています。それでも可能性が0ではないのであれば、やれる事は何でもトライしてみるしかないと思っています。
今後さらに広報予算は減り様々なものを自分達で賄わなければいけない事になるでしょう。それこそ業者に頼んでいたものも、自分達で何とかしないといけなくなるかもしれません。
そしてどんな状況になっても忘れてはいけない事を書いておきます。
在学生にとってより良い学校にするという事が常に意識のベースとしてなくてはいけません。学校はあくまで通われる方のためのものなのですから。

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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