定員割れの学校が認識するべき事
定員割れの学校がかなり増えてきていますが、少子化が進む事を考えれば今後ますます増えていきます。そういう学校が生き残るためにはどう考えれば良いのでしょうか?
定員割れをしている理由を真摯に受け止める事
学生が集まらないと様々なものに責任をなすりつけようとするものです。例えば少子化です。少子化だから集まらなくても仕方がない・・・のようにです。
これは間違いではありませんが学校広報が理由として使うべきものではありません。少子化であっても学生を集めないといけないのが広報担当なのです。つまり、この変えようがない(貴方が頑張ってもいきなり18歳人口は増やせませんよね?)事実はそのまま受け入れるとして、そのような厳しい環境でも集める努力をしなくてはいけないのです。
定員割れをしている学校は厳しい見方をすれば、「求められていない学校である」とも言えるわけです。こういう事を書きますと、それこそ言い返したい方もいるとは思いますが、ここは落ち着いて先を読んで頂きたいのです。
少なくとも入学者が少ないと言う事は貴校に魅力を感じていない方が多いのは間違いないわけです。もちろん、貴校も魅力的だが、競合はもっと魅力的だったから結果として定員割れしたという前向きな考え方も出来る事は出来ます。しかし、そのような考え方は今後の貴校の未来にとっては何の意味も持ちませんし、かえってそう思う事で学校が立ち直るチャンスを逃しているとも言えます。
現状を事実として受け止めた上でどう動くかを早急に決めなくてはいけないのです。
次の募集はさらに減少する可能性があります
脅すわけではありませんが次の募集においてさらに出願数が減少する可能性は否定できません。いや、あえて言うならばそれがほぼ既定路線である学校は多いでしょう。理由は明白で学生が集まっていない学校はリスクがあると感じて避けられる傾向があるためです。在学中に学校が廃校になる可能性があるならば、誰しも他の安全で確実な学校を選びたいと思うわけです。しかも今は少子化により本来の学力以上の学校に合格する可能性が高いわけです。これは一般的な感覚があれば誰もが想像できる事かと思います。
そのような極めてリスクのある状態である事を学校は強く認識しなくてはいけません。来年はもしかしたら少し良くなるかも・・・などという甘い考えは真っ先に捨てるべきでしょう。少なくとも今までと同じ事しかやらないのであれば数値が改善される可能性はほぼないと考えて戦略を練ってください。
安易な広報戦略は避ける事
さて、そんな厳しい状況の学校が多い事もあり最近では有名なキャラクターに頼って何とか挽回しようという考えの学校も増えてきているようです。要はキャラクターを学校案内などに使用するという「ブランドを借りる」戦略と言う事です。
しかし、これについては安易な戦略だとしか言いようがありません。もちろん、有名なキャラクターが学校案内に出ていれば気になって手に取る確率(進学ガイダンス等で)は高くはなるかもしれませんが、それが学校の直接の評価に結び付くわけではありません。そのキャラクターのブランド=学校のブランドとはならないためです。
現在の学校にはニーズが少ないわけですから、その根本を見直す事をしなければキャラクターに頼った所で効果があるとは言えないわけです。そもそも進学先を選ぶという事は人生の大切なターニングポイントなわけですから、キャラクターが載っているだけでそこに決めるという事は余程の理由でもない限りはまずありません。
もちろんきっかけに全くならないかと言えば0とまでは言いませんが、そのきっかけの先を生かす事が出来るかどうかは学校次第であると言えます。ただ、キャラクターなど他のブランドに頼るという事はきっかけの先の良いアイデアを用意しているのであろうかと疑問を感じずにはいられません。
なお、有名な芸能人が入学している(在学中)と言う事であれば当然ファンの方の入学はあり得ます。とはいえ、これも学校への評価が上がったわけではありませんので、結果として数値が増えたとしてもそもそもの解決策ではありません(有名人誘致戦略をしましょうと書いているわけではありませんので誤解されないようにお願いします^^)。
何はともあれ価値を感じてもらう事
定員割れをしている学校というのは現時点でマイナスのスタートである事は理解できると思います。少なくとも学生が集まっていない学校というレッテルはついているわけですので、自ずとマイナスのイメージが含まれる事は理解できるでしょう。
ただ、私の経験上そういう学校が全て中身の悪い学校だという考えは全くありません。それこそ素晴らしい学校だが募集はうまくいってないという所も多いでしょう。
そう言うところこそ、入学したらどういう価値がある学校なのかを感じてもらう戦略を考えなくてはいけません。普段から具体的に書かないとダメだと書いている私がこんな抽象的な表現で書くのは、この記事を読まれる学校の状況等が異なるため具体的に書けないためです。
今後の広報施策としては学校が自信をもって提供できる価値を明確にし、それを納得できるような形で見せる、伝える事から全ては始まると言っても過言ではないと思います。
もしかするとまだ貴校が気づいていない魅力があるかもしれません。価値があるからこそ入学したくなる。最後は意外とシンプルな理由で入学をするものなのです。
まずはその入学したくなる理由を考えてみて下さい。

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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