これからの学生募集はベターの戦略です
私がコンサルタントとしての考え方のベースとしているのが「ベターの戦略」です。betterの意味は分かると思いますが、シンプルに「今よりも良い状態に改善し続ける」というものです。特に予算がない学校などはこのベターの戦略を意識すべきでしょう。
ベターの戦略はどの学校でもできる鉄板戦略である
学校経営を改善させるためには考え方や戦略は無数にあります。銀行系コンサルタントであればおそらく真っ先にリストラを挙げてくるのではないかと思います。お金がないわけですからコスト削減のために即効性のあるリストラです。構造的なもの人的なもの等いろいろとありますが、ばっさりコストの元を削ってしまう考え方です。これはこれで当然手法としてはありだと思いますが、私は銀行員ではありませんので現在の募集を何とか改善するという事しか考えません。
その改善手法として私なりの「ベターの戦略」というものを基本としています。この戦略の良い所は手の付けやすい所や結果の出やすい所など、どんな学校でも好きなところから手を付けられる点にあります。学科改組などの大きな改革とは異なりそれこそ即日改善できるものも無数にあるため行動にすぐに移せるメリットがあります。
ただ、私のこういう手法は一つの改善で際立った変化が見えない事も多いため(出る事もあります)その効果に疑問を感じる方もいるかもしれません。もっと派手に結果を出したいと考える方がいるのも分かります。しかし、今の学生募集の状況が悪いのには理由があります。その理由を無視して大逆転を狙いたいと思われてもそれは無謀だとしか言いようがありません。そもそも論ですが悪い所を残したままで数値だけ上げようなどと甘い事を言われても困るのです。人の心はそんな浅はかな戦略では騙されないものです。
そのためにも少しずつでもベターな状態に持っていくのが無理のない改革なのです。
一つのベターでも機会損失を大きく減らす事ができる
ベターな戦略はやりやすい所や結果が出やすい所から手を付けますが、短期間で複数の改善が見込めるわけです。そういう積み重ねによって今まで逃してきた機会損失を減らす事ができます。もちろんたった一つの改善でも結果を変える事は可能です。
ここで一つ例を書かせて頂きます。分かりやすいものとして資料請求フォームをベターな状態にしましょう。資料請求フォームというのをただの入力フォームと考えている方はその時点で考えを改めなくてはいけません。このフォームにはそれだけで「入力を躊躇わせる力」があるのです。資料を欲しい!と思った方が「やっぱりやめた!」と思わせるマイナスの力があるという事です。そんな経験は今これを読んでいる貴方にもあるはずです。
よくあるものとして「聞く必要のない質問事項を沢山用意しているフォーム」などはとにかく害悪でしかありません。学校のデータベースにその項目があるから聞くのだと思いますが、聞かれる側からすれば「なぜそんな事まで資料をもらうのに教えないといけない?」となるのです。しかし残念ながらたいていの方はこの事に気づかずいつまでもわがままに大量の入力項目を残したままにします。
はっきり言います。
資料請求フォームで聞くのは「資料発送のために必要な最低限の情報」だけに絞るべきです。これであれば誰もが納得して入力してくれます。ここに余計なものを入れるから「そんな事まで今の段階で教えたくない」と思われてしまうのです。この資料請求フォームの事例は本当によくある話で、多くの学校がその自己中心的な入力項目のために本来得られるはずのデータを取り逃がしているのです。
と、こういう事を書きますとこういう反論がよく出てきます。「本当に資料が欲しいなら入力してくれるだろう?」と言う事です。確かに本当に欲しいならばそれでも入力してくれます。もう一度書きますが「本当に欲しいなら」です。しかし現実にはここまで行かない層はかなりおり、そういう層のデータを取れるかどうかが重要なのです。自己満足のためにそういう方を逃がしてしまうのはもったいないと思いませんか?細かい情報が知りたいのなら、資料請求をしてもらった後の何らかの機会(イベント参加など)でアンケートでも取れば済む話です。
改善は永遠に終わりません
正直なところ、改善アクションは永遠に終わりません。なぜなら常に現状よりもベターな状態が存在するからです。また、以前はこれが最高だと思ったものも時代にあわせて変わってきます。
例として昔の広報手法で効果的だったものが今では通用しないものはあるはずです(もちろん今も通じるものもあります)。常に時代の傾向や流れ、そして対象者の意識を捉える必要があります。
改善を積み重ねるというのは面倒に感じるかもしれませんが、地道に行う事で学校全体の魅力も底上げされていきます。本当に学校を何とかしたいのであれば、一発逆転など狙わずにベターの戦略を日々繰り返す事をお勧めいたします。

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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