広報はヒントからアイデアを生み出すスキルが必要
今回は広報に重要な資質について書かせて頂きます。みなさんはヒントからアイデアを生み出せるでしょうか?
事例を求めるのはほどほどに
学校コンサルタントをしていますとどうしても事例が好きな方に良く出会います。他校の事例を聞いて「何をするつもり」なのかは分かりませんが、そういうものが大好物な方がいます。
私は事例については過去にも「他校での成功事例が自校でもうまく行くわけではない」という記事を書いていますが、そこに拘ってしまう方は広報としての力をつけるのに苦労すると考えています。
それはなぜか?
まさに今の検索の世界と同じ状況なのです。以前は調べものがあれば図書館などに行き、その調べ方(どこを調べるか)なども含め、ある程度自分で考えなくてはいけなかったわけです。いきなりゴールにたどり着けないにしても、その過程で通る道で思いも寄らなかった知識を得る事も出来たわけです。そして、そこに意味がある事も少なくないのです。
しかし、今は調べたい事はキーワードを入れればすぐに出てくる時代になってしまいました。私も含めてですが安易に答えを求める方が増えたと感じています。安易に答えが出るがゆえに失ったものもあると思います。
前述の記事にもあるように、状況も人も違う学校の事例などを聞いて真似したとしても、同じような結果が出るとは限りません。あえて言うならば、出ない方が可能性は高いとさえ思っています。
そしてここが大事なのですが、事例が好きな方はそもそも自分から考える事を放棄しているわけです。
そんなことはない!と思うかもしれませんが、事例に期待する事は、自校で近い事ができるか?と言う事だと思います。そして自校なりにアレンジしてやりたいという事でしょう。しかも「データとして」ある程度成功した事が分かっているからリスクも小さいと考えているわけです。
厳しいようですが、そういう意識のままですと残念ながら学校を再生する良いアイデアはなかなか生まれにくくなってしまいます。
大事なのはヒントからアイデアを生み出す力です
私のこのサイトでは極力事例を書いていません。それは上記のような事を避けるためです。いわば、わざと具体的な事を書かずにヒントを書いています。事例を書いてそのまま真似されても困るからです。
学生募集を成功させるには、ヒントを元にしてアイデアを生み出す力を育てなくてはいけません。
例えばこのサイトの「ファン化戦略」のページで考えてみましょう。
ここではファン化戦略が成功すると得られる付加価値を5つ例として紹介しています。なお、ファン化戦略は特に中下位校が生き残るために必須の戦略だと私が最重要視しているものです。
- ファンは友達をイベントに連れてきてくれる
- ファンはイベント時に他の新規の参加者などのサポートをしてくれる時がある
- ファンは良い口コミをしてくれる
- ファンがファンを呼ぶ
- ファンは他校のイベントに行かなくなる(自校イベントにリピートする)
これらを読んで貴方は何を思うでしょうか?こういうものかと考えるだけでその先のアイデアは何か出てきませんか?
ここで考えて頂きたいのは、「ファンってどうしたらなってくれるんだろう?」と言う事です。ファン化戦略が大事なのは理解できると思いますが、そう簡単にファンになってくれるなら苦労はしません。
だからこそ、自校のファンになってもらうにはどうすれば良いのかを考えないといけないのです。
ここからどう発展させるかと言えば、「みなさん自身はどういうもののファンになっているか?」「どうしてファンなのか?」という身近な事から考える事です。
実はファン化戦略自体はそんなに複雑に考えるものではなく、結構シンプルなものなのです。難しく考えるから実行に移せるレベルで戦略がまとまらないのです。
学校を好きになってもらうという極めてシンプルな命題に対して、どうすれば良いのか?そう言う事を考える癖をつける事で学校を再生するアイデアは生まれてくるものです。
ヒントから何かを生み出す。自校だから出来る事、自校なら出来る事をよく考えてみて下さい。決して考える事を放棄する事だけはしないようにしましょう。

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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