共学志向で不利になった学校の広報戦略とは?
共学志向などにより女子大や女子短期大学が厳しくなっていると言われますが、そういう状況の時にはどういう戦略で生き残りをかけるべきなのでしょうか?
共学化で学校は安泰なのか?
女子大などの生き残り策として共学化をはじめとしたいろいろなアイデアがあると思いますが、既に継続して募集が悪化しており定員割れが続いている学校の場合には選択肢がそれほど残されていません。そもそも予算がそれほど潤沢ではないのですからコストのかかる戦略は取れないわけです。
そして、共学化すれば復活できるか?と言えばその程度の考え(生き残りを目的としての共学化)であれば最初の年こそうまく行ったとしてもその後もうまく行くとは言えません。私の予備校時代の経験からしても大きな変化を起こした学校は2年目からが重要であると考えています。つまり、2年目にどかんと落ちる学校は普通にあるのです。そもそもよく考えてみてください。世の中のかなりの数の私大が定員割れに陥っているわけですがそのほとんどは共学なのです。つまり、共学だから生き残れるなどという事は妄想に近い希望的観測であり、新設校という話題は数年で意味を持たなくなります。
学校自らが差別化要素を捨てては生き残れない
最近気になるのが女子大にせよ、女子短期大学にせよ、その広告上の見せ方がまるで「共学」であるという事なのです。他の多くの学校と同じような見せ方なのですが、私からすれば「ちょっと待ってください!」状態なのです。
女子大や女子短期大学が他の学校と違うところはと言えば明らかに「女子だけの学校」という点です。つまりそれこそが女子大のアピールポイントであり、またアピールするべきポイントなのです。そんな学校が自ら共学に迎合したような広報戦略をしていてはそれこそ生き残れるものであっても残れなくなってしまいます。私自身は女子大であればその特徴を生かした広報をするべきと考えています。なぜ女子大なのか?女子大のメリットは何か?これはメインメッセージも含めて意識するべき点でしょう。大きな変更を加えられない学校であれば尚更です。女子大のままで行くのであれば女子大に通う意味や価値観を納得いく形で共有する必要があるのです。共学の主戦場に出向いて戦うのは無謀でもあり、また自らの「女子だけ」というアイデンティティを放棄する広報をする理由もないのです。
さらに、全国の全女子大が定員割れというならそもそも女子大そのものに問題がある事になりますが言うまでもなくそんな事はありません。現実として倍率の高い女子大も存在するわけです。つまり女子大を理由にして集まらないというのは間違いなのです。傾向として共学志向があるにしても女子大だからダメというわけではなく、募集がうまくいかない原因は学校そのものにあるのです。
今一度学校の立ち位置を見なおす事
女子大に限った話ではないのですが、他の学校でも自らの学校の立ち位置を踏まえずに他校に迎合したような広報をやっているところが多くあります。そういう学校は得てして募集がうまくありません。うまく行かない状況が継続する事で益々世の中に迎合するかのような見せ方に変わっていくのです。
しかし、それではいけません。その学校の立ち位置をきちんと認識した上でその学校に通うべき理由を探さないといけないのです。学校自身がそれを理解していなければ当然ながら対象者にも伝わるわけもありません。そんな学校であれば入学する理由もないのです。
募集が厳しく迷走している学校ほど本来の学校の強みや個性を忘れている事が良くあります。もう一度学校を見つめ直し、広報の方向性を再検討してみましょう。他校に合わせたりする必要はありません。貴校を知りたい方が貴校をきちんと理解できるようなそんな広報を心がけましょう。

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