競合校べた褒めブレインストーミングのススメ
今回は少し変わったブレインストーミングの方法をご紹介いたします。名付けて「競合校べた褒めブレインストーミング」です。実際にやってみると普段とは変わったアイデアが生まれてくるはずです。
競合校の悪い所を吹聴してはいけない
まずブレインストーミングを開始する前に今回の変わったブレインストーミングの趣旨を簡単にお話したいと思います。
多くの場合、競合校をとにかく褒めまくるというような事はしないと思います。たいていの場合はその逆で「あそこはあれが悪い」「あそこはああいう広告だしているけど嘘ばかり」などのネガティブな意識を抱く事があると思うのです。
だからと言ってまさかとは思いますが学校見学者等に「競合校の悪口」を吹聴したりするなんて事は間違ってもしてはいないと信じています。万が一にもそのような事をしているのであれば今日からそれはやめて下さい。
広報で最もやってはいけない事の一つとして「競合校の悪口を見学者等に言う」というのがあります。これは「競合校を下げて自校を上に見せる」というまさに(最低レベルの)下策でしかありません。これをやってしまうとそれを聞いた側は通常はあまり良い気分がしないものです。そして貴校に対しての印象は悪くなるだけで何のメリットもないのです。気持ちとしては競合を下げる事で自校に出願してもらいたいという意識なのかもしれませんが、結果はその逆になる事がほとんどです。
自校を上に見てほしい時はあえて競合を褒めるくらいの方が圧倒的に効果は出ますので、是非騙されたと思って試してみて下さい(責任は取りませんが、実際に私はやっていました)。
これは心理を読んだ戦略でもあるのですが、競合を褒めるような太っ腹な方に対して通常は好感を持つものです。相手が考えている逆(想定外)の動きをみせる事で学校への好感度を上げるというわけです。
話がそれましたが今回のブレインストーミングの趣旨はそれとは少し変わります。
競合校をとにかく褒めまくろう
本題です。今回は自校を顧みるために競合校を褒める事を行います。
私のスタンスとして競合校との差が悪い意味で大きい(競合が強く自校が弱い)場合にはその差が目立たないようにする事をお勧めしています。そして良い意味でその差が大きい(自校が強く競合が弱い)場合には、それをさらに強化して強みを目立たせる事をお勧めしています。
そのためにはまず競合の強みを明確に「認める」必要があるのです。「あそこはこう見せてはいるが実際は全く違う」と思っていても、競合校の広告やWebサイトからは実際のところ強みにしか見えないのであれば、それが対象者も感じる事なのです。内部事情を知っていようが知っていまいが、それは対象者には関係ない話なのです。それを認めて外から見える競合の強みをしっかりと認識・把握しなければいけません。
つまり、その点については褒める(=強みとして認める)必要があるのです。
その認めた強みにおいて自校が弱ければ、それは即ち検討している方にとってもそのように見えてしまうのは必定なのです。そのため、そのポイントの差がなるべく目立たない所までするにはどうすれば良いかを考えなくてはいけないのです(もちろん嘘はいけません。伝え方や見せ方を変えてみる、あるいは根本から見直すという事です)。
もし競合校をフラットに見て「ここは弱いな」と感じる部分があるのであれば、その点において圧倒的に自校が強いと感じさせるにはどうすれば良いかを考えなくてはいけません。
これらをセットにして行う事で競合よりも自校への出願欲求が高まる事になります。
なお、競合校を褒めるという姿勢は自校の内容を改善する上でも大きく貢献します。競合に差をつけられてはいけないという思いから学校そのものの改善を考える必要性が出てくるため、「競合校を悪く考える」というネガティブで後ろ向きな視点よりもはるかに意味のあるものとなります。
競合校を悪く言いたくなる気持ちは分からないでもありませんが、実際のところはそれでは何にも前に進まない事にしかなりません。自校が良くなるために、そして選ばれる学校になるためにも競合校はとことん褒めるようにして下さい。
きっとそこから見えてくるものはあるはずです。

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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