身の丈にあった学生募集を行う事が重要です

学生募集を行うにあたり重要な事があります。それは「身の丈にあったもの」であるか?という事です。コンサルタントを長らくしていますと、他校の事例紹介を聞きたがる学校広報の方によく出会います。しかし、出来るわけもないものを聞いたとしても何の意味もありません。その理由としては立場や状況が全く異なるためです。学校広報施策を考える上で「身の丈」を意識する事はとても重要な事なのです。

その学校だからこそできる事だと認識する事

他校の成功事例を見るとすぐに真似をしたがる広報の方がおりますが、そういうスタンスではいつまでたっても貴校らしい広報というものを見つける事はできません。成功している学校には成功した理由や土壌、人材等があり、その時点で既に真似できるものではないのです。まだまだ時間的余裕がある学校であれば多少は真似をできるかもしれませんが、現在のように学生募集に極めて厳しい環境の時にはそんな余裕はないはずです。だからこそ自分の学校にできる事、つまり身の丈にあった学生募集を行う必要があるのです。

これは言い換えれば、いろいろと制約のある学校でもできる事はいくらでもあるという事になるわけです。〇〇がないからできない…というのは言い訳にしかなりません。その学校だからこそできる事はあるのです。

現状が身の丈を表しているのです

学校あるあるとしてよく講師陣から「もっと質の良い学生を入れてほしい」という話があります。中下位の学校ではよく言われる事ではないでしょうか?しかし、この言葉こそまさに「身の丈」を勘違いしているのです。

学生視点から言えば、「自分が受けられるレベルの学校はここだ」と感じているわけですので、つまりは「100%身の丈にマッチした学校」なのです。講師陣がどう思っても勝手ですが、学生からは「自分にあうレベルの学校」と考えられているわけです。つまり、もし学生の質が低いと感じているのであれば、その問題は学生ではなく学校にあるというわけです。

自分たちが良い学生が集まるものを用意していないにも関わらず「偉そうに」学生の質を語るなど笑い話にしかなりません。質の良い学生が入りたいと思うものを作り上げてからそのような発言をしてほしいものです。

身の丈にあわせた戦略はいくらでも可能

私がクライアントにご提案するアイデアはそれこそ様々です。予算が限りなく少ない学校の場合にはそれこそほぼお金がかからないアイデアで効果的なものをご提案します。

予算が少なければ効果的な戦略はできない…という事は全くなく、ほんのちょっとしたアイデアで効果を上げる事は可能なのです。その事を考えずに他校の成功事例ばかりに憧れていては意味がありません。

戦略にはタイミング(時機)、人、スピード、その他いろいろな要素が関わってきます。この中でもタイミングを逃すと効果は著しく下がります。

例として学生募集とは少しずれますが、学校教職員の一人が不祥事を起こした時に、きちんと学校としてアナウンスを即座にできるかどうかで信頼感が変わってきます。いつまでもアナウンスせずに黙っていれば隠蔽体質の学校であるという不名誉なブランドがつくはずです。いくら隠そうとしても、貴校に興味を持っている人であれば気づくものです。そのため、迅速に対応できるかどうかがブランド価値維持のためには必要なのです。これはまさに「タイミング(時機)」の重要な事例と言えるでしょう。

ホームランよりもヒットを量産しましょう

学校広報担当者の中には一発逆転の戦略を探す方もおりますが、その考えが既に失敗へと続いている事に気づかなくてはいけません。そんな大技が打てるようであれば、とうに打っているはずなのです。状況や環境が悪化している現在、そんな雲を掴むような願いをしても時間の無駄です。

そうではなく、一発逆転まではいかないが蓄積する事で効果を発揮するヒットを量産する戦略を考えるべきなのです。ヒットであれば狙えない事はなくそれらが続けば得点に結びつくのです。

そしてヒットを打つには明確に「身の丈」を理解している必要があるのです。大きな目標は学生募集の厳しい今では邪魔になるだけです。もちろんそれを作るのは構いませんが、その前段階として小さくても「実現可能な」目標をクリアしていくようにして下さい。

貴校に足りないものはいくらでもあります。まずはそういうところからつぶしていくようにしましょう。

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