私が貴校の広報担当ならという話

今回は「私が貴校の広報担当者なら」という仮定の話をさせて頂きます。実はこの話は先日クライアントにもさせて頂いた話です。それをブログ向けに書き換えてご紹介させて頂きます。

私が貴校の広報担当とした時に恐れる事

このサイトにアクセスされる方は様々な学校の方だと思います。小中校、短大、専門、大学は元より社会人スクールの方もいるでしょう。それぞれの立場が異なりますので私の今回の記事が直接は響かない方もいるかもしれませんが、それでもどこの学校でも「競合」はあるはずです。

私が貴校の広報担当とした時に恐れるのはこの競合の動きです。もちろん、最近話題の教職員による不祥事も怖いですが、こちらはモラル研修をはじめとしてある程度は教育でその発生確率は下げられますので今回はこの点は無視したいと思います。

話を戻します。

競合校の動き(=戦略)次第では自分のいる学校に大きな影響がある可能性が生じる事もあります。そうなった時にどういう対応策をとれるかで学校のその後が大きく変わってきます。

…その前に私の広報戦略の基本(そのうちの一つ)を改めて書かせて頂きます。

競合校ありきの戦略を中心にする

学校に限らず人が何かの選択をする場合には、いくつかの候補の中から自分に合うものを選ぶ傾向があります。これは学校でも同じことが言えます。

そのため、私の戦略案は競合校を意識したものとする事が多くあります。物凄く大雑把に言えば以下のような感じです。

「競合校の弱いところを突き、強い所はそれほど差が開いていないように見せる」

まず、競合校の弱い所というのは言い換えれば自校を顕著に良く見せる事が出来る部分ですので、その点の見せ方などを工夫します。通常は弱い部分についてはそれほど明確には打ち出してきてないはずですので、ここぞとばかりそこを主張して競合校よりも魅力的に見せていきます。

その逆に、競合校が強みとして打ち出している所で自校が負けている場合にはその差を目立たないように見せる戦略をとります。勘違いしてはいけないのは「隠す」のではありません。それほど劣っていないように見せ方を考えるという事です。隠せば弱い事を認めているようなものですから、中身の改善をしつつ、見せ方も工夫します。

競合校が強みを攻めてくるのは最も怖い

本題に戻りましょう。

私は前述の通りの攻め方をしますが、怖いのは自校が圧倒的な強みとして出している部分で、まだ競合が全く手を出していない部分です。

私が恐れるのはその競合が手を出していない部分に本気で手をつけた場合です。つまり、それまでは自校の専売特許のような感じで強みとして出していたものを、それ以上のものとしていきなり打ち出されるという事です。

この点が怖いのはそれまでは競合が手を出していない事もあり学校全体が安心しきっているためです。突然攻められてしかも中身が自校以上であれば、それまでは強みと言ってきた手前、競合の方が良い事を認めてしまう事にもなるのです。

そうなると、一気に募集の流れが変わる事もあり得ます。

大事なのは常に戦略を考えている事

突然の問題に当たった時、皆さんはどういう戦略を打ち出せるでしょうか?

不意打ちのような形で攻められると人はなかなかうまく動けないものです。だからこそ、普段から何が起こってもいいように学校のあらゆる部分の改善、改革は進めないといけないのです。

何かあってから考えるでは、今の時代は手遅れになります。最初に少し触れた不祥事も同じです。そういう事はうちではないだろうと考えている学校の場合、たいていお粗末な対応で終わっています。これは著名な学校でも言える事です。

そうではなく、いつ何が起こってもおかしくないと認識した上で、学校をさらによくしていき「入りたい」と思わせる努力が必要なのです。

私は現場を知っているコンサルタントです。だからこそそれが簡単な事ではないのも分かっていますし、この記事を読んでいるであろう「やる気のある方」だけが頑張ってもどうにもならないのも分かっています。

少子化が進む今、学校を取り巻く環境はとにかく厳しさを増すばかりです。現実を見て、生き残りのために学校を変えていく必要がある事を強く意識し、教職員全体で取り組まなくてはいけません。

どんな事がおきてもすぐに動けるように、普段からアイデアを考える癖をつけておきましょう。それを意識していればいざという時にも即座に対応できるはずです。

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