私が他校の事例をほとんど書かない理由

このブログを長らく読んでいる方であれば分かると思いますが、私はこのブログでは驚くほど他校の事例を書きません。それには理由があるのです。

事例を聞くのはヒントを貰いすぎるクイズのようなものである

見出しにずばり書いておりますが、私の中では他校の事例を聞く事は「ヒントを貰いすぎるクイズ」のようなものだと思っています。要はそこまで聞かないと広報案が出せない方は厳しいようですが広報に向いていないと考えています。

セミナーでもアンケートに「もう少し事例があれば良かった」と書かれる事は決まり文句のようにありますが、その気持ちそのものは理解できますが、例えば予算豊富な学校の事例を聞いたところで真似などできないのです。そして、しまいには「あの規模の学校の例では参考にもならない」と言うわけです。

また、経験上、事例を出したとして「これは物凄く良いので実行してみると良いですよ」と伝えても実行する学校はほぼないのです。事例を聞いた所で実行できない学校が多いという事です。あるいは実行したとしても重要なポイントがおさえられてない適当な「真似」で終わる学校も多くあります。

大切なのは考え方からアイデアを生み出す力です

私はこのブログで考え方をとにかく沢山書いています。さらっと読んでいる方が多いと思いますが(それこそ具体例ではないので)、実はこのサイトに書いてある考え方を咀嚼していけば、貴校にあった広報アイデアが出るわけです。いや、出せなくてはいけないと言った方が適切かもしれません。

ここで一つ、考え方からアイデアを生み出す練習をしてみましょう。

★考え方・・・今の若い世代はデジタルに慣れている反面、アナログなアプローチには新鮮味を感じます。

さあ、いかがでしょうか?これを聞いてどう思いますか?単純に「フーン」で終わるのか、何らかのアイデアを思いつくかで広報に向いているかどうかが分かるわけです。

私はある専門学校でファン化戦略を成功させましたが(AOエントリー者の約半数が各2時間の体験イベントに10回以上参加、最高は30回以上の参加)、実はこの考え方を元にして複数の仕掛けを作りました。

予算がそれほどない専門学校でしたので、「手間」だけはかけましたが、ほとんどお金を使わずに参加者の満足度を上げていったわけです。もちろん、私一人でというわけではなく、教職員一丸になったお陰ではありますが、それでもベースとなる部分にその仕掛けがなければこれだけのリピート率にはならなかったのは間違いありません。当然ながらこの時のエントリー者はほとんどの方が入学を致しました。

ちなみにネガティブな広報の方ですとこういう風な意見が出る事があります。

「でも専門学校だからエントリー人数が少ないのでしょ?」

などですね。そう言う方にはこの質問をします。

「では、一人で構わないので10回という縛りなしに体験イベントに10回以上参加してもらう事が貴方に出来ますか?」

私の仕掛けた企画に10回以上の参加で何かがあるというようなものがあったわけではありません。自発的にみんなが体験イベントに申込み、参加したわけです。申し込んだ方の当日参加率は極めて高かったと思います(毎回キャンセルはほぼなし)。

広報の方であれば分かると思いますが、たいていは一人であっても、そんなにリピートさせる自信はないはずです。私自身今できるかと言えば、難しいですとしか言いようがありません。そう言う意味では当時、細かい指示にも協力頂いた教職員に感謝をしております。

*注:人数はここでは書きませんが、一人というレベルではありません。

何をやるにも気持ちを読んでやる事

これもヒントとして書きますが、広報担当者はどういう広報をやるにしてもきちんと対象者の気持ちを読んでやらなくてはいけません。他校がうまくいっているからうちもやろう・・・では意味がないですし、その程度の意識で効果などでるわけはないのです。

「心を読まない戦略に成功はない」と私は考えていますし、言いきっても良いと思っています。

流行っているからやる、他がやっているからやる、他校で成功しているからうちもやる…どれもこれも対象者の気持ちなど関係ないわけです。これで効果が出ると思う方が間違えているのです。

広報というのは自由度の高いやりがいのある仕事です。どうか、その広報のメリットをつぶすような担当にだけはならないように常に考えるようにして下さい。

それこそが学校が生き残るベースとなるはずです。

今後も私は事例はほぼ書くつもりはありません。考え方を学ぶようにして下さい。

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