ちょっとした仕掛けで資料請求数が約2.4倍になった事例紹介

今回は当方のクライアントの成功事例をご紹介いたします。但し、実際の学校名や施策の具体的な内容は書けませんので大枠だけのご紹介となる点はご了承下さい。

本記事執筆にあたってはクライアントからも了解を得ております。

資料請求を増やすために

どの学校においても資料請求数を増やす事が重要なわけですが、資料請求数を増やすには大きくわけて二つの考え方があります。

  • 資料請求のコンバージョン率は変わらないと想定してアクセス数を増やす事での増加
  • アクセス数は変わらない事を前提に資料請求のコンバージョン率を上げる事での増加

いずれも資料請求数を増やす時の考え方ではありますが、前者の場合、新たな媒体に出稿する事やリスティング広告の予算を増やすなどで対応する事がほとんどであり、当然ながら経費が場合によっては大きくかかりますし、それらのテコ入れが終わってしまうとまた元に戻る事になります。

後者の場合には今ある素材を使って資料請求数を増やすわけですので、アイデアの実行次第で結果が変わってくるわけです。

私の定期巡回アドバイス

私の仕事をご存じない方もいると思いますので簡単に書きますと、メインの業務はクライアントサイトを巡回して問題点や改善点を伝えるメールサポートです。このアドバイスはWebだけではなく学生募集上のアドバイスなども行っています。

今回のクライアントはGoogle Analyticsも共有頂いていますのでコンバージョンの状況も把握している事もあり、当方としてもテコ入れのアイデアを普段から考えておりました。

私のアイデアの基本はなるべく予算をかけずに出来る事を最初に考えるようにしています。お金をかけずとも効果のある施策はあるためです。

ただ、今回についてはサイトのコンテンツにある素材を見た上で以下の提案をしています(内容を詳しく書けない点はご了承下さい)。

・あるテーマの資料(サブパンフレット)を作って資料請求者に配ると資料請求が増える可能性があります。

このテーマの情報は既にクライアントサイト上に沢山出ていたのですが、別枠でプレゼントにする事により資料請求への呼び水となるはずと考えたわけです。

そのため、資料を別途作ってみてはいかがかとアドバイスを致しました。私には珍しくお金のかかるアドバイスでした。

※ブログを読まれている方のヒントとして「この情報はやる気のある方なら絶対に読みたいだろう」というものを作ってもらう事にしたわけです。

結果を出した理由はクライアントの決断力のはやさ

私のクライアントは契約中にかなり多くのアドバイスを私から受けますが、その対応スタンスは学校によってかなり差があります。アドバイス内容を実行するのはほんの一部の学校様もおりますし、今回のクライアントのように結構な割合で実行して頂ける学校様もおります。

私自身はどのアドバイスもやって頂ければ何らかの改善効果があると考えてアドバイスをしていますが、こればかりは学校にお任せしています。やる気にならなければ無理にさせても仕方ないと思うためです。

実行して頂ければ結果が出る可能性はおおいにありますが、アクションを取らなければ現状が変わる事はないわけです。どんな施策もやる前から確実に成功すると分かるものはそうはありません。特に少子化で学校は厳しいわけですから、どの施策にも悲観的になるのはある意味仕方ないわけです。ただ、だからこそ私は頭をフル回転させてアイデアを考えていますので、是非とも実行して頂きたいとは思っています。

話を戻します。

実際のところ、お金のかかるアドバイスでしたので資料を作ってはもらえないと思っていたのですが、想像以上のスピードで資料制作を決断し実行に移して頂けました。この点は私としても感謝しかありません。

本記事の掲載にあたり実際に作った資料にかかったコストも教えて頂きました。

  • デザイン(外注)・・・約7万円
  • 印刷代・・・約15万円
  • 合計・・・約22万円

これを高いと見るか安いと見るかはその後の効果次第だと思います。資料の制作にはデザインのやり直しなども含めて1ヶ月半程度かかったとの事です。

施策の結果

今回の施策では資料を新たに作って頂き、それを資料請求者に学校案内にあわせてプレゼントをするというものでした。それにあわせましてより効果が出るようにと私の方で訴求効果のあるバナーを作らせて頂き(基本サポートプランのため気まぐれサポートにて無料でご提供)資料の配布を開始致しました。下記の成果はこの二つが揃った相乗効果だと実感しています。

※下記は施策実行前の2017年9月1日~15日と実行後の2017年10月1日~15日の2週間比較でのデータです(記事を書いている段階でのデータ期間比較)。

  • 資料請求増加率・・・約142%(約2.42倍)
  • 資料請求のコンバージョン率の増加率・・・約123%(約2.23倍)

アクセス数はそれほど変わらない事を前提にコンバージョン率を上げる事を目指したわけですが、結果は目論見通り上がり約2.23倍になりました。コストこそ約22万円かかりましたが、余裕でペイする状況であると同時に、さらに言えばこの施策は今後も効果が続くタイプのものであるため、ある程度の継続的な底上げが出来た事になります。

アクセス解析の実際のグラフなどは出せませんが、コンバージョンのグラフはそれまでよりも安定して高い位置で推移している状況です。

*もちろん日々の募集活動の成果も数値には含まれますが、顕著に変化したためその要因としては今回の施策が大きく貢献していると捉えています。

クライアントのご感想

今回の施策に取り組んでみての感想をクライアントにご質問させて頂きました。以下にご紹介いたします。一部特定を避けるために当方で修正しております。

今回の資料配布をWebサイトで打ち出してから1ヶ月未満ですが、リスティングなどを打つよりよほど効果的な施策であったと思います。今後は改訂版も含めWEB上での紹介、冊子とのバランスを考えて行きたいと思います。

今回の記事で伝えたい事

今回の記事で伝えたい事は、小さな改善でも結果は大きく変わる可能性を秘めているという事です。学生募集がうまくいかない場合、あれこれと理由を考えてなかなか前に進まない方もおりますが、実際にはやれる事はいくらでもあるのです。

今回はコストが少しかかっていますが、コストほぼ0円でも結果を出せる施策はあります。

その結果を出すには何が必要かと言えば、「アクションを起こす事」に他なりません。どんなアイデアであってもそれを実行しなければそれは単なる空想や妄想と変わりません。

結果が出なかったら・・・と考えて二の足を踏むのも理解できなくはありませんが、何もやらなければ現状と変わらないのが確定するだけです(ある意味そのまま悪くなるだけです)。

しかし、何らかの仮説を立てて実行すればそこには「よくなる可能性」が確実に生じるわけです。もちろん思ったほどの効果が出ない事もあるとは思いますが、それほどのコストをかけない施策であれば躊躇する理由などどこにもないのです。

今回の成功は私の案がどうこうというよりも、それを信じて実行して下さったクライアントのすばやい決断力のお蔭だと考えています。

是非皆さんも改善のためのアイデアをどんどん出していき、実行に移していってください。

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