できる広報ほど問題点を聞きたがる

今回はできる広報とそうではない広報の話をしたいと思います。こんな事を書きますと「偉そうに!」とか思われそうですが、コンサルタントという立場上、その辺をぼかす気もありませんので正直に経験からお話をさせて頂きます。

できる広報は問題点探しに貪欲です

私は個人事業主として今のメールコンサルティングを始めてから2019年で12年目となりますが、この間には無料会員プランをはじめとして多くの学校様(一般企業もあり)に対しアドバイスを行ってまいりました。

その期間の集大成ではありませんが、経験として「できる広報担当者」は問題点探しに極めて貪欲であると感じています。

私から見ますと「特にアドバイスはいらないのでは?」と思うような成功を収めている学校の広報担当者(広報部長など含む)ほど「とにかく何でも良いからアドバイスが欲しい」と伝えてきます。

私は結構ストレートに問題点と感じる部分を伝える方ですが、それでも担当者によっては気分を害す場合があるのでバランスを考えて優しさも盛り込みつつ問題点を伝えるようにしています。

しかし、得てしてそういう学校の担当者ほど「もっと厳しくがんがん言ってほしい」と伝えてくるのです。これには驚くばかりなのですが、よく考えてみると当然なのかもしれません。

うまくいっている学校は既に改善案を実行している

何が当然かと言えば、そういううまく行っている学校というのはよく考えると広報施策において既にいろいろと試しており、イベントなども他校ではやらないような事までやっていたりします。つまり、考えられる事で有用なものには既に手を出しているのです。

だからこそ、少しでも自分の頭にない問題点や改善すべき点があれば知りたいと思うようなのです。だからこそ遠慮せずに思う事はずばり伝えてほしいという事なのです。それ以降そのクライアントにはとにかく正直に些細な事も含め伝えるようにしましたが、求めるだけあって改善のスピードもかなり速いものでした。

これは本当に見習うべき点だと思います。

指摘されるのが嫌いな広報は仕事が半端な事が多い

基本的に募集がうまく行ってない学校というのは広報施策がうまくかみあっておらず、また何らかの施策を開始しても中途半端な事が多くあります。

本気できちんと考えてやればもっと効果的であろうことであっても、中途半端であるが故に結果が出ずに「時間ばかりを浪費」しているのです。しかし、忙しく働いている意識もあり、それ以外の余計な指摘はなるべく受けたくないと考えているのです。

私自身にも言えますが、中途半端にやったものは効果が出ず、そのツケは確実にあとで自分にかえってきます。つまり、自分がきちんとやらないからこそ結果が出ず、そのために年度末などにさらに忙しい事になるのです。

例としてソーシャルメディアをやるぞ!と開始したものの、まともに目的や運用方針を決めずに思いつきではじめたばかりに、ブランドイメージを下げるだけのアカウントに成り下がるなどもこの一つの例と言えます。

誰しも指摘されるのは気分が良いものではないのは理解できます。しかし、指摘された内容がどこを向いているかを考えればそもそも反感など持つものでもありません。

最も悪い広報は「私と張り合おうとするタイプ」です。これはもう最悪です。共に手をとって同じ方向へ進むべきなのに、なぜか敵とみなされるわけですから、意味が分かりません。

私がするアドバイス(指摘)は決して担当者を貶めるものでもバカにするものでもありません。よく考えればわかりますが、その学校の募集をよくするためのものであり、それこそ100%同じ方向を向いているものなのです。そのため感謝されこそすれ、嫌がれるものではないのです。

しかし、人は自分がやっている事を否定されると感じてしまい、結果として非協力的になったり、意見を避けてしまうのです。そうなると結果として学生募集の状況はさらに悪くなるのです。

この気持ちはある意味、体調が悪い時の気持ちに似ていると私は考えています。体調が悪い人に「検査に行けば?」と言えば「何か悪いものが見つかったら嫌だからいかない」という方がおりますが、そもそも「悪い所を見つけに行くのに、見つかったら嫌だ」という矛盾なのです。

コンサルタントのアドバイスも似たようなもので、何か嫌な事を言われたら嫌だと思っているわけです。しかし、嫌な事・・・ではなく、問題となる部分を指摘するものなのですから、本来は喜んで意見を聞くべくものなのではないでしょうか?

本題に戻りますが、できる広報はこの意識の本質をよく理解しています。だからこそとことんストレートに何でも思う事は伝えてほしいと考えているのです。

貴校の募集がうまく行ってないのであれば、他人の意見を避ける時期ではなく、喜んでなんでも受け入れるようにしなくてはいけません。そこにこそ貴校が再生するヒントがあるかもしれないのです。

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