広報担当者の自腹意識の違いで学校の今後は変わる
今回は広報担当者の自腹意識について書きたいと思います。学校によって広報担当者の意識は大きく異なるものですが、この自腹意識の程度の違いが今後の学校経営にも大きな影響を及ぼしていくと考えています。
お金は無尽蔵に湧いてくるわけではありません
経営が厳しい状態の学校が多くなっているにも関わらず、「学校がなくなる」という危機意識が薄い方が多いという珍しい職場が学校だと言えます。それもそのはず学校の倒産などはほとんど聞いた事がないため、実感として危機意識を持てないのでしょう。
それもあり予算の使い方などいまだにザルな方はいるものです。
もちろん事務用品一つ買うのもチェックが入るという学校もあるでしょうが、それでも「つぶれる」という意識は一般企業のそれほどはないと思います。
また別の視点としては学校の財務状況を上層部しか知らず、それ以外の方は現実的な数値を教えてもらわない事も多いため、どうしても「やや他人事」になってしまうというのもあるでしょう。
自腹を切るようになると考え方は変わります
非現実的な「たられば」でしかないのですが、実際には自腹を切るようになれば考え方は一気に変わると思います。
私自身、社会人向け学校での勤務経験がありますが、毎月末になると経営者から何回もその時点での売り上げを電話で訊ねられたものでした。当時はコスト意識を持っているつもりではありましたが、それでもその電話を単に「口うるさいもの」と感じていた部分も若干ではありますが持っていたのは事実です。
しかし、これらの思いは個人事業主として開業してから大きく変わりました。今では当時の電話の意味が痛いほどわかるようになりました。今は当然ながら全てを自腹でやっていますのでコスト意識の高さは半端ありません。また自分自身でウエブサイトを作り更新しているわけですが、更新タイミングなどはGoogleカレンダーに登録してまで守るようにしています。
理由は簡単です。機会損失を防ぐために他なりません。何かの告知が数日遅れれば、その間にアクセスしてきた方には伝わらないわけですから、機会損失以外のナニモノでもないわけです。
「ほんの2~3日くらい遅れたからってどうってことないだろう?」と思う方もいるかもしれませんが、こういう事も含めてきちんと考えているかどうかで学校自身も今後が変わってくるのです。
更新の遅れは実はとんでもない機会損失なのです
先にこれを読まれる中にクライアントがいると誤解するかもしれませんので書いておきますと、特定の学校について書いているわけではありません。今回の話にある更新の遅れなどはすべての学校に当てはまる事で、それこそ当てはまらない学校を探す方が大変なくらいです。
ただ、他もそうだからと言って安心してはいけません。
学校サイトのトップページで出しているイベント日程が終わっているものばかりで、本来は決まっている正式な次回日程を告知できていない場合には、極めて大きな機会損失を生んでいると理解しなくてはいけません。
こう考えてみてください。例えば1日平均500程のアクセスがあるとします。告知が5日遅れたとしましょう。その間に2,500のアクセスがあったとして、その方々に本来は伝える事が出来たイベント日程を伝えられなかったわけです(※同一人物もいるため実人数はそこまでは多くはなりませんが、本事例ではそこは論点ではないので無視して下さい^^)。
もしこの中に2人ほど競合に流れた方がいるとすれば、見えないながらも数百万円の機会損失を生んでいる事になるわけです。
大袈裟な・・・
と思うかもしれませんが、全くないとは言い切れないと思いませんか?もし貴方自身がお金を出して作っている学校であれば、5日くらい遅れる事は笑って許せますか?そんな事はありませんよね?
私が経営者であればやはり遅滞なく適切なタイミングで情報は出してほしいと思うでしょう。
広報担当者は教職員全員に関わる仕事という意識を持ちましょう
今回の投稿では自腹意識を持ちましょうという話をしましたが、実際には簡単に持てるものではありません。それこそ自分で起業をした方でないとなかなか持てないと思います。
もちろんお金にあまりにうるさく言う事で別の意味でモチベーションが下がるのでは本末転倒ですが、少なくともイベントの更新などはイベント開催のたびにあるわけですので気づかないわけがないのです。
広報の方は他の職務よりも全教職員に影響を及ぼしやすい職務です。募集がうまくいかなければ全体の給与や賞与に響きますし、そもそも学校経営の存続にも影響を与えます。それくらい重要な立場なわけです。
忙しいから明日以降にやればいいや・・・。
と思うのは簡単です。しかし、その間に数百~数千~数万もの方へ見てほしい情報を届ける事が出来なくなるという事を認識して頂きたいのです。
言葉で言えば、「ほんの数日」です。しかし事実としてはそれだけの数の方が気づく機会、そして伝える機会を逃しているという事を常に意識してなるべくはやく更新するべきは更新するようにしましょう。
私の経験上、著名な学校から個人レベルの学校までこの点だけは変わらずに起こる問題点と言えます。
なお、当方のサポートではたいていの学校で「嫌と言う程」この点についての指摘を受ける事になると思います。それくらい私は重要視しているという証でもあります。

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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