管理職の指導力の問題を感じている方が増えている

今回は当サイトにこっそり用意している「学校が抱える問題点アンケート」からピックアップしたいと思います。今回ピックアップするのは回答の中にある「管理職の指導力・カリスマ性のなさ」についてです。絶対数が少ないので参考程度にしかなりませんが、今回この項目をピックアップするのには理由があるのです。実はこの項目、アンケート開始後かなり経過してからつけたした項目なのです。

短期間にも関わらず投票する方が多い問題です

最初にもう一度書いておきますが、アンケート回答の絶対数が少ないので参考程度にしかなりませんが、それでも回答項目として追加後の短期間で上位に上がったという事は少なくとも「管理職の指導力・カリスマ性のなさ」が問題であると感じている方が多いのは間違いありません。もしアンケートに最初からあれば1~2位であった可能性もあると感じています。そして、この点は多くの学校において認めたくない現実なのではないかと考えています。

学校に限りませんが指揮を執る方の能力というのはとても重要となります。その方の指示が適切であれば結果はついてきますし、そうでなければ結果が出ないどころか最悪の状況になる事もあります。

しかも現在は少子化という極めて学校にとっては厳しい時代となっています。そういう状況においては管理職の方針が悪いだけでその一年の募集を棒に振る事にもなりかねません。そして、学校にとっての今の1年は極めて学校経営に与える影響が大きい事も間違いないでしょう。

このアンケート結果ではそんな管理職の指導力やカリスマ性のなさについて懸念している方が多い(増えている)という気持ちが表れているわけです。

もはや役職に拘らずに発案できる環境が必須です

実際のところ、管理職自身も自らが今の環境では結果を出せないと認識しているケースもあると思います。自身のノウハウではもう古すぎて新しい広報の形などについていく事ができないと感じている方も多いでしょう。今は広報の形が以前からの基本部分に加え、デジタル分野なども加えてはるかに多岐にわたります。そういう中ではどうしてもある程度の年齢の方にはついていけないものもあるはずです。

そんな時代だからこそ、もはや役職や経験年数に拘らずに意見を聞く(=誰もが発案できる)環境を学内に用意する必要があります。三人寄れば文殊の知恵ではありませんが、管理職だけが考えるのではなく、対象者に近い年齢層の教職員からもアイデアを積極的に出してもらう事でそれまでの当たり前の広報の形を良い意味で改善できると思います。

学校案内などのノウハウは経験が短い方には出せないかもしれませんが、いわゆるWeb戦略やソーシャルメディア戦略などは若い方の方が慣れているというのもあります。実際有名な企業であってもソーシャルアカウントは若手に任せている所も少なくありません。しかも結構自由にやらせている所も多数あります(但し、その場合はリスクもあるので担当者選定は極めて重要です)。

学校が「良い学校」である事は大前提です

勘違いしてはいけないのは、そういう広報戦略だけを見直せば良いというわけではありません。これらの話は「貴校が良い学校である」事は大前提なのです。学校が良いかどうかは正直な所、教職員の心の中で答えとして持っているでしょう。

心の中に少しでも「こんな学校に学生が入るわけない」や「ここに入学した学生はかわいそうだ」のような気持ちがあるのであれば、そもそも学校としては生き残るべきではないというのが私の正直な意見です。学生のためにならないような学校を無理に長く残す必要性を私は感じません。そして、そういう学校でれば誰が手伝ったとしても多少は持ち直すかもしれませんが、いずれは廃校へと向かうと考えています。

その逆に学生のために一生懸命であり、また常に学生を第一に考えて学校を成長させているのであれば、その学校は生き残るべきでしょう。そして、そういう学校であればよいアイデアが出れば生き残れる可能性はさらに高まります。

話を戻します。

現在は管理職に問題があり募集がうまくいかない事も多いはずです。何かの対策をとっても空回りするだけという事もあるでしょう。そういう時に意地を張らずに広く意見を求める事ができるか、真摯に新たな意見を受け入れる事ができるかどうかで学校の未来は変わってくるでしょう。

いつまでも一人だけの能力で何とかなるような時代ではなくなりました。自分に不足しているノウハウは、それをカバーできる方にカバーしてもらえばよいだけです。

貴校が良い学校であるならば、是非幅広く意見を求めて募集を頑張って頂きたいと思います。

管理職の方にはメンツばかりを気にするのではなく、学校を良くするための最善の行動をとって頂きたいと思います。

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