丸投げ質問をする広報は学校をつぶす

ちょっと過激なタイトルではありますが私の正直な意見です。「丸投げ質問をする広報は学校をつぶす」と考えていますし、広報担当適任とも思っておりません。

丸投げ質問には基本的に回答していません

最初に私のコンサルタントとしてのスタンスを明確に書いておきますと「丸投げ質問には回答していません」。

実際にはこういう仕事をしていますとクライアントから丸投げ質問をされることはあります。特に契約したばかりの学校の場合には多くあります。ここで言う丸投げ質問とは質問者の意図が全く見えない質問です。例を二つほどご紹介します。

<丸投げ質問例>

  • 参加者を集める良いイベントありませんか?
  • この学科が人気ないのですが、何かアイデアありませんか?

何気なく読むとこの質問のどこが悪いのか全く分からないかもしれませんが、この質問には未来がないのです。未来というのは広報担当者がその後育つ可能性がないという事です。

上記の質問を皆さん自身がコンサルタントだとして、どのように回答するかを少し考えてみてください。何が思いついたでしょうか?

実はこの質問には致命的な弱点があります。それは集まっていない事情や人気がない背景が全くないのです。さらに担当者自身の考えが全く書かれてないため、実際のところどの辺を中心に回答を求めているのかという具体的なものがわからないのです。どの辺が問題と考えているのかもわかりません。そのため、具体的に何を答えれば良いかの判断に悩むわけです。

もちろん回答はできますが、ずばり聞きたい事にリーチする回答であるかはわからないわけです。それはもう時間の無駄でしかありません。

質問を少し変えるだけで有用なアドバイスが生まれる

先ほどの質問には具体的に何を聞きたいのかが含まれていないと書きましたが、質問というものは少し変えるだけで相手の回答をより参考になるものへと変えてくれるものです。

「参加者を集める良いイベントありませんか?」

こちらの質問を例にしてみましょう。質問者の考えも盛り込みつつ質問に少し手を加えてみます。

「昨年度、人気があったイベントを今年も集客のために実施してみたのですが、あまり集まりませんでした。ほぼ同じ時期に行ったのですが、何か原因があるのでしょうか?イベントそのものは今でも色あせてはないと思うのです。もし参加者を集める良いイベントがあればアドバイスもらえますか?」

この質問では実際に何をやったかわかりますし、どういう観点でそれを実行したかもわかります。つまり情報が増えたことにより、回答側もより回答しやすくなったというわけです。

丸投げ質問は便利なようで期待を得るのに程遠いものである

もうお分かりだと思いますが、私が丸投げ質問を嫌うのは別に面倒だからではありません。ある意味、最も質問者の求めるものに遠い回答をする可能性が高いものだからです。

本当に意味のある答えをすぐにでも欲しいならば、自分の意見を述べ、どういう状況にあるかは伝えなくてはいけません。

これと同様にチラシ見本を送ってきて、何かあれば意見お願いしますなどというのもNGです。そういう質問をしてくる場合にはたいてい、自分で気になる部分があるわけです。それを一緒に伝えてくれればより良いアドバイスができるわけですので質問をする上で手抜きをしてはいけません。

そもそも考える事を放棄した広報など何の役にも立ちませんし広報担当とは言えません。広報はまず自分で考える必要があります。第三者の意見はそれを肉付けするものです。

簡単な一言を添えるだけでも回答する側には大きな参考になる事がありますし、回答の方向性が定まります。前述のチラシのような質問では方向性がそもそもないのです。

なんでも気づいた事は伝えてほしいのかもしれませんが、そのような「相手の時間を無駄につかわせる質問」は避けるべきでしょう。有益な回答を得るためには質問者自身も有益な付加情報を加えるようにしてください。

そうする事で求めたものに近い回答を短時間で得る事ができるでしょう。

なお、蛇足ではありますが・・・

クライアントであればまだわかりますが、クライアントではない学校の方が平然と私に問い合わせフォームを通じて無料アドバイスを求めてくる事もありますが、そういうのは本当にやめてください。ノウハウを提供して学費をもらうのが学校であるのと同じく、私もノウハウを提供して報酬を頂いております。無形のものであってもそこには価値があるとお考えください。

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