在学生アンケートは科目ごとにこまめにとりましょう

皆さんの学校では在学生(在校生)アンケートはきちんと取っているでしょうか?おそらくですが、このブログを読まれている学校のほとんどがアンケートは入学生アンケート以降は取ってないのではないでしょうか?

大事なのは入学後のアンケートです

入学生アンケートを今後の広報活動に生かすために取っている学校は多いと思います。競合校の調査もできますし、どこを気にいって自校に入学したかもわかるためです。そして、それらのアンケート結果を次年度の広報戦略の参考にするというわけです。

しかし、ちょっと待ってください!

在学生(在校生)にはアンケートを取っていますか?確かに入学生アンケートは重要ですが、学校の長きにわたる評判について言えば、これから学ぶ方ではなく、既に学んでいる方の意見の方が圧倒的に重要なのです。

学校の授業内容にリアルな口コミをするとしたらそれは誰でしょうか?

言うまでもなく在学生です。と言う事は普段から在学生の意見を聞く何らかのシステムなりを用意していなくてはならないという事になります。

在学生のアンケートは怖いのではないでしょうか?

さて、はっきり言いますが、在学生からアンケートを取る事を嫌がる(怖がる)方がいます。たいていの場合、それは授業を持つ講師・教員です。自分の講義について否定的な意見が書かれるかもしれないわけですから、アンケートを取る事を嬉しいと思う方はそんなにはいないでしょう。

もちろん、授業の改善のために個人的にアンケートを取っている方もいるとは思いますが、少子化で学生募集が厳しい今、学校全体として講義満足度アップのための施策を取らなければ意味はないのです。

私は予備校職員としても働いていましたが、その時はアンケートというのはかなりシビアに取っていました。予備校の場合、良い先生が多い事がそのまま予備校全体の評価に繋がるわけですから、アンケートの重要性は一般的な大学や高校などとは比べ物になりません。

在学生アンケートを科目ごとに2回とれるならベター

なぜ2回なのでしょうか?もちろん1回でも構わないのですが、1回ですと改善の度合いが見えないのです。

講義を半分弱程度行った時点で1回取る事で、その講師の講義の満足度や問題点というものが分かります。そして最終講義1~2つ前の講義後にもう1回取る事でアンケートを受けて改善のための努力をしたかが分かります。通常は数値は良くなってないといけないわけです。数値が変わらないか、下がっている場合にはその講師に改善努力がみられないため、何らかの対応が必要になるというわけです。

最終講義1~2つ前と私が書いているのは、非常勤講師の場合、直接結果を伝えるタイミングがなくなってしまうためです。

もちろん、学生にそこまで迎合する必要はないだろうという意見もあるでしょう。その考えも分かります。しかし、少子化で学生確保が厳しい昨今、学生の意見も聞かずに好き放題やる授業で本当に良いのでしょうか?学生は即ちお客様という立ち位置なわけですから、お客様のニーズをくみ取る努力は学校であろうと別の業種だろうと必要な事だと言えます。

学校として、そういう取組をしている事は広報的にも使う事が出来ます。科目ごとに2回のアンケートを取るという事は授業に対する責任感が強い事を感じさせますし、そもそも学校の主要商品と言えば講義なわけです。それに対して誠心誠意良いものを提供しようとする意思が伝わるわけです。

そんなに小まめにアンケートを取るのは事務作業が大変だ!

と思うかもしれません。

しかし、昔とは違い今はスマホなどでのアンケート集計システムなどいくらでも見つかると思います。学生にはスマホで入力をしてもらえば良いだけですね。スマホがない方だけ窓口にて別の方法で回答してもらうでも良いわけです。やり方などはいろいろあります。

面倒なら1回でも良いですが、とにかくやりましょう

しかし、2回は面倒!と思う方は多いでしょう。そういう場合には無理は言えませんので、最低でも1回はやるようにしましょう。特に長く教授をやっている方など、満足度など関係なしにマイペースに授業を行う方もいます。

それでは今後の生き残りは極めて難しいと言えるでしょう。

1回にする場合には、タイミングやフィードバックの時期、そして改善の確認方法など別途検討する必要があります。

いずれにしても、大事な商品部分の満足度は常に上げていくように努力しなくてはいけないという事です。

今までの「このようなもので良いだろう」ではもはや通用しなくなります。

「うちの学校の風土ではアンケートはやりにくい…」という広報担当者もいるでしょう。そういう場合にはまずは目安箱を置くなどして意見を受け入れる体制を少しずつ構築するのでも構いません。

少なくとも今後は学校として満足度をあげるためのシステム作りは重要だと言えます。

無料でコンサルタントを試せます!(毎月限定)

コンサルタントのお試し:無料会員プラン
実績豊富なコンサルタントによるメールコンサルティングを最大3回無料で体験可能!
もちろん会員体験後のしつこい営業は一切ありません!
メールコンサルティングでも変化を実感できるでしょう。