【問題別やる事リスト詳細版】教職員のやる気がない

引き続き当サイトで公開している「問題別やる事リスト」詳細解説の7回目です。

このリストに書かれている事は学生募集に悩む学校の多くが該当する項目だと思います。至急改善行動を起こさなければさらに学生募集の状況は悪化するでしょう。是非本記事を参考にどこをどうテコ入れをするか学校全体で検討し実行に移して下さい。

下記にピックアップした再検討ポイントは一例にすぎません。必要に応じて貴校で検討すべき点については改善案を練るようにして下さい。

今回扱う問題は「教職員のやる気がない」です。

再検討ポイント1:インナーブランディング研修

現状把握

教職員のやる気がないという事は学校についての認識がそれぞれバラバラで、そのためにお互いの意思疎通が出来ずにやる気が下がる事も考えられます。

対応策

ブランディングは学校規模に関わらず実施するべき施策ですが、学内での認識がばらけている場合にはその施策はうまくいきません。

そういう場合に有効なのがインナーブランディング研修です。インナーブランディングとは外部に対してのブランディングではなく、内向き(教職員などの関係者)へのブランディングです。

学校の何をどういう風に打ち出していくか、どう考えていくかなど全員の意識を共有する必要があります。全体が同じ認識でいればおのずとブランディング戦略もより強固なものに変わっていきます。

再検討ポイント2:共通認識を持つための研修実施

現状把握

前述のインナーブランディングと似ていますがこちらは募集のスタンスについてです。えてして教員と事務では募集に対するスタンスが異なるもので、この差が大きいほど歯車がうまくまわらないものです。

対応策

強みや弱みの認識を共有させた後には、どういうスタンスで募集活動を行っていくかを全体で強く意識づける必要があります。

例えばよくあるケースとしてオープンキャンパス実施日に担当ではない教職員の態度が悪い等が挙げられます。参加者に質問されても「今日は担当ではない」という雰囲気をぷんぷん出すなど、そういう方の存在がイベントでの印象を悪くします。共通認識を持つことでこの手のトラブルは避けられるものです。

検討ポイント3:現状の把握

現状把握

経営状態が悪くなっているにも関わらず現状認識が足りない方はいるものです。悪い事にそういう方が力を持っている場合にはよりややこしい事になってしまうものです。

対応策

学校の詳しい経営状態などは経営者や上位の管理職しか知らないというケースはよくあるはずです。しかし、そういう状況では教職員は不満を抱えやすくなります。例えば賞与が年々減少している場合など、経営状態を知らなければ不満は大きくなるものです。そういう不満がいろいろな所で行動として出てきてしまうわけです。

物凄く細かいところまでを全体に話す必要はありませんが、中間管理職などある程度の方には実情を伝え、その上で各教職員の不満が増えないような対応を行うべきでしょう。

ちなみにワンマン経営の学校の場合、そうなっても経営者一族が無駄なお金を使ったりする事もよくあります。そういう行為はさらに教職員全体のモチベーションを下げますので注意が必要です。

検討ポイント4:管理職の人事配置

現状把握

学生募集がうまくいっていない学校の場合、そもそも管理職が良くない事もよくあります。管理する側が向いていなければうまくいくはずもないでしょう。

対応策

年功序列で管理職につけるのではなく、実力、アイデア、実行力、カリスマ性などで管理職は決めるべきでしょう。パワハラに頼ってしか部下を扱えないような管理職がもしいるとすれば、もはや学校にとっては害悪でしかありません。そういう方が管理職として権勢を振りかざしている間は学校は良くなる事はありませんし、良い人材はやめていくでしょう。

検討ポイント5:人事評価の妥当性

現状把握

人事評価を適正に行っていない場合も学生募集に大きな影響を及ぼします。適切な人事評価であるか、今一度見直す必要があります。

対応策

有能な人物ほど自分への評価には敏感であるとも言えます。人事評価にいわゆる忖度が介入するなどの場合には有能な人材が離れてしまう可能性があります。学校の教職員は転職先として学校を選ぶケースが多いため、それこそ競合校へ有能な人材が流れかねません。

学校にとって大切な人の評価は公正にするようにして下さい。なお、その人をひいきするようにお伝えしているわけではありません。あくまで公平・公正に評価をしていれば問題はないでしょう。

例としていくつか検討ポイントをご紹介いたしましたが、教職員のモチベーションが低い場合、何をやってもうまくいかなくなります。そういう悪循環を作らないためにもやる気を出すためにできる事は率先して行うようにしましょう。間違えても「全体での飲み会を増やす」などの下策(愚策)を取らないようにして下さい。

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