学生募集に悩む学校が真っ先にやるべき事

今回は学生募集に悩む学校が真っ先にやるべき事をご紹介いたします。もう少し具体的に言えば、私が学生募集に悩んでいる「貴校」の広報担当と仮定した場合に迷う事なくやる事です。

必要なのは入らない理由を直視する事です

最初にはっきり言いますが、学生が集まっておらず募集イベントが空回りしている学校のほとんどは「貴校に入らない理由から目をそらして」います。では何をやっているかと言えば出願数アップのために資料請求を増やす戦略やイベント参加者を増やすための攻めの戦略でしょう。もちろん高校訪問を検討するというのもこちらに該当します。

私がなぜ「入らない理由を直視しない事」がまずいと言っているのかよく考えてみて下さい。私はこのブログで何度も書いていますが出願しないという事は大きく分けて以下の二つの理由に分類されるのです。金銭的な理由や「知らない学校だから」のような理由はここでは省きます。

  1. 貴校へ入学する決め手がない
  2. 貴校へ入りたくない(入らない)理由がある

極めてシンプルなのですが、上記の二つの理由にほぼ入るはずなのです。入りたいと思えるものがないから入らない、あるいは入りたくない理由があるから入らないのです。もっと複雑だと思うかもしれませんが、まとめればこういう事になるのです。これを理解した上で私が最初に書いた事をもう一度読んでみて下さい。

多くの学校は現状を打開するために攻めの広報を行っています。しかしこの攻めの広報では上記1と2の理由を全くカバーしていないのです。カバーしていないのですから貴校へ出願する方が目に見えて増えるわけもないのです。メディアを通じて宣伝をしたところで入る理由がなかったり、入りたくない理由があるわけですから出願数は伸びません。貴校を知る人は増えるかもしれませんが増えたところで「入学する決め手はないまま」なのです。だからこそ今何をやるべきかと言えば、上記1と2をしっかりと直視した上での改善アクションなのです。

ブランド力がない学校は理由を探してもらえない

実際のところ、厳しい事を書きますとブランド力がない学校はそもそも入るべき理由を探してさえもらえません。そもそも興味がそれほどないわけですからWebサイトや学校案内の隅々まで読むなどと言う事もありません。皆さん自身興味がそれほどない商品のWebサイトを隅々まで読みますか?と言えばほとんどの方はNOというはずです。

ここで大事になるのが見せ方などのテクニックなのです。短い時間で貴校に入るべき理由に気づいてもらうには何をどう見せれば良いのか?を考えなくてはいけません。もちろんそれは具体的である必要があります。間違えても「先生と学生の関係が最高だ」などという、どの学校でもその反対の事を言わないようなものを売りになどしてはいけません。そういう事ではなくより身近にメリットを感じさせる、その学校に入る事で享受できる特典のようなもの(これは物質というものだけでなく意識的なものも含めます)でなくてはいけません。

入る意味があってはじめて出願先として検討をしてもらえるようになります。そこを無視していわゆる募集テクニックばかりに目を向けていては近い将来悲惨な目にあうでしょう。

入る理由は他校を参考にしない事

こういう話をすると、他校で話題となっているような事から貴校に入る理由を探そうとする担当者もいます。しかし、そういう事ではいつまでも競合との差は開きっぱなしです。必要なのは「貴校に入る理由」なのです。そして貴校を検討する際に邪魔をする「入らない理由」の排除なのです。この二つをクリアすればそこから先の広報戦略の効果は一気に上がってきます。

コンサルタントとしての私の経験を言うならば、学生が集まってない学校の多くは自身の学校の魅力に気づいていないものです。あるいは打ち出し方が下手なのです。何をどうやればよいかというのは一律では話せませんが、必ずその学校にあった戦略というものは存在します。

最後に生き残る学校は入る理由を見つけそれをきちんと伝えられる学校に他なりません。そのくらいになればおそらく入らない理由も目立たなくなっているはずです。何から手をつけるべきかを間違えないようにして下さい。根幹を見直さなければ効果はなかなか出ないものなのです。

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