改善に対する我慢が足りない学校が多すぎる
学生が集まっていない学校が少子化時代に生き残るにはとにかく「今の状況」からの脱却が必要なわけです。具体的にはあらゆる部分についての改善アクションが必要なわけですが、実際のところ定員割れというギリギリな状況のところが多いため、すぐに結果の出る施策を求めているように感じます。しかし、世の中そんなに甘いものではない事はお分かりの通りです。どうするべきかをご説明致します。
ギリギリの学校にすぐに効果が出るものなどない
最初にがっかりさせて申し訳ないのですが、既に定員割れが続いているようなギリギリの学校に即座に効果が出る施策はほぼないと考えるべきでしょう。世の中そんなに甘いものではありませんし、今までの焼き直しの施策を続けるならばかなりの確率で学校は生き残れないと考えるべきでしょう。これはコンサルタントとしての脅し文句でもなんでもなく、おそらく学校にいる皆さん自身が痛いほど実感している事ではないかと思います。
しかし、現実にはすぐにでもなんとかしないといけない事もあり、短期間で効果を出すものを探してしまうのです。心の中ではそんな有難い施策があるのであればそもそも既に実施しているはず…とはわかっているものの我慢できずにそういうものに頼ろうとしてしまうのです。
そんな学校には「そういう考えで行う施策は本来の目的と逆行する結果を招く」事になると伝えたいと考えています。すぐに結果が出そうなものはパッと見て良さそうですが、その実、貴重な時間を無駄に使ってしまう事になっている事も珍しくありません。
例えば、定員割れの学校の多くが実行を検討するものに、「高校訪問」や「電話かけ」などがあります。これらはオーソドックスな募集対策と言えるでしょう。しかし、私から言わせれば、これらの学校が行うこの二つの施策は時間の無駄で終わる事が多くあります。
その理由を次に述べたいと思います。
学生が集まっていない理由を無視していては結果が出るはずもない
学校を例にしますと「目が曇ってしまう」ため、飲食店に「高校訪問」などをあてはめてみたいと思います。これを読めば、貴校でやろうとしている事が時間の無駄である事がわかるはずです。
- 料理がまずい事で有名な飲食店がお客が入らないためにチラシを配り始めた
- 料理がまずい事で有名な飲食店がお客が入らないために新聞広告を打った
- 料理がまずい事で有名な飲食店がたまに来る客に友達を連れてきてくれと頼んだ
さて、これを読んで客観的に考えて下さい。この飲食店は今後持ち直す事ができるでしょうか?
もうお分かりだと思います。このお店はきっとつぶれるはずです。それは根本的にお客が集まっていない理由を無視しているためです。
その理由は言うまでもなく「料理がまずい」からです。飲食店にとってその味は全てを左右するものです。言い換えれば料理がうまければ場所が悪くても口コミで広がり、宣伝なしで繁盛する可能性があります。その反対にまずければ宣伝して一時的にお客を呼び込めたとしてもやはりお客は離れていきます。
学生が集まっていない学校が刹那的に「高校訪問」や「電話かけ(電話営業)」を行うのはこれに似ています。要は集まらない理由があるから学生が減少しているにも関わらず、その場しのぎの対策に手を出そうとしているという事です。根本部分が解決しなければ、その年は何とかなったとしても(たいていは何ともなりませんが)継続して何とかなる事はまずありません。
もちろん、学生が集まっていない学校の全てが「まずい料理」ではない事は理解しています。良い学校であるにも関わらず苦戦している学校もあるでしょう。そうは言っても比較される学校に比べて入る理由がないのは間違いないのです。
それがゆえに私は常に小さな改善を繰り返す事の必要性をお伝えしています。
勘違いして頂きたくないのは、私の考え方は小さい改善だけを行えば良いというものではありません。改善する要素にはその効果の大小に関わらず短期間でできるものとある程度の期間を要するものがありそれらを同時に進行させるだけです。但し、土台ができていないのにいきなり難易度の高い改善施策を進める事もありません。学校の現状にあわせて何から手を付けていくかを臨機応変に変えていきます。時間のかかるものとしてはブランディング戦略は必須でしょう。
ここでポイントとなるのは小さい改善でも明確に分かる「成功体験=改善効果」を早めに実感できるようにする事です。
学生が集まっていない学校は基本的に教職員が自信喪失状態に陥っている事も珍しくなく、何をやってもうまくいかないと感じている方が多いものです。そのため、短期間で何らかの効果や変化が見える小さな改善アクションを起こす事で全体の落ち込んだ雰囲気が一気にやる気へと変わる事もあります。
厳しいからこそきちんと問題を直視する時です
私はこのサイトでこの手の事は何度も書いています。その理由は物凄く重要な事だからです。過去の記事が読まれる事はそうはありませんので、いつどのタイミングで私のサイトに訪問を開始しても気づくようにしています。
今回書いたような事はおそらく皆さんもうすうす感じている事ではないかと思います。今から高校訪問を検討する学校はそもそもそこに力を入れてこなかった学校が多いはずです。
今まで来ていなかった学校が突然高校に来て信頼は得られると思いますか?高校訪問そのものも結果を出すまでにはかなりの時間を要します。しかし、その前提には前述の通り、学校に存在する問題点が改善されている必要があります。
電話かけも同様です。そもそも学校から電話がかかるだけで拒否反応を示す方もいるでしょうし、電話のかけ方や担当の話次第では悪い噂がソーシャル上に流されてもおかしくありません。
もちろんそれらの施策を全くダメだと否定するものではありません。
問題点の改善なしでのそれらの施策にはほぼ意味がないというだけです。
是非限られた時間に何をやるべきかをよく考えて頂ければと思います。何でもかんでも実行に移せば良いわけではないのです。

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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