とりあえず始めた学校のソーシャルメディアはたいていうまくいかない
今回は学校のソーシャルメディア運用について書きたいと思います。
今では高等教育機関であればその多くが何らかのソーシャルメディアアカウントを持っている事が多くなりましたが、実際に運用がうまくいっているかを問えば、そのほとんどが「NO」と答えるのではないかと思います。
情報を発信しているのと学生募集に効果がある事は違います
ソーシャルメディアを問題なく利用し日々の出来事などをツイートしている学校は多いと思います。本記事でお伝えするソーシャルメディア運用とは、それが学生募集上の効果として出ているかどうかと言う事になります。単純に日々いろいろと情報発信をしているという事で言えば、多くの学校が「YES」であると思いますが、学生募集上効果が出ていると思うか?と言う事になると「NO」であるか「不明」と答える学校が多いのではと考えています。
もっと分かり易く言えば、ソーシャルメディアを始めた時の目的や期待した事(目論見)は概ね達成できているのか?と言えば「NO」である学校が多いはずです(もちろん全ての学校とは言いませんし、目的にも違いがあると思いますので、その辺は学校が判断して下さい)。
そして、そのように学生募集上の効果が分かりにくい、あるいは見えない理由は、運用ルールがきちんと出来ていない事に他ならないと考えています。
そもそも何のためにソーシャルメディアを始めたのか?
ここでそもそも貴校がソーシャルルメディアを始めたきっかけを思い出してほしいのです。おそらく以下にそのほとんどは含まれると思います。
- ソーシャルメディアが話題になっているから
- 無料で使えるから
- 一つの広報チャンネルとして
- 上司にやれと言われたから
いかがでしょうか?おそらくこの中にソーシャルメディアを始めた理由があるのではないでしょうか?
とはいえ、理由がどういうものであれ、その運用が問題なければ効果というのは地味に出てくるものです。
よくある学校アカウントの悪い運用事例
私は学校のソーシャルメディアアカウントをいろいろと見ていますが、その多くがあまり良い運用とは言えません。悪い事例を以下に紹介いたします(最も学校での利用が多いツイッターを例とします)。
- ブログ記事などの自動ツイートのみである(あるいはそれが主である)
- フォローを一切返さない
- 情報を一方的に出すだけのノーコミュニケーション
- ツイートほぼなし
- ほとんど使ってないのにトップページで「follow me」バナー
正直、これに当てはまる学校が物凄く多いわけです。
2番目の「フォローを一切しない」というのは特に悪いとは感じないと思いますが、人気の学校であるならまだしも、そうでもない中下位の学校がフォローをしないのは、せっかくフォローした方に「貴方には興味がない」と伝えているようなものなのですから好ましいとは言えないでしょう。そもそもフォローしたからと言って、元からフォロー者全員のツイートを読むわけでもないわけですから、フォローしないデメリットの方が多いというわけです。加えて人は心理的にフォローされないならフォローを外すという方もそこそこいますので、そうなった際のメリットは学校には何もないわけです。
5番目の「ほとんど使ってないのにトップページで「follow me」バナー」というのは私がクライアントにアドバイスする中でも多いものなのですが、これは本当に問題だと認識すべきでしょう。
よく考えて下さい。
「follow me」と言ってフォローさせておいて「ほとんど何も書いていない」のですから失礼極まりないわけです。それならばフォローに誘うバナーははずせば良いだけです。
利用者が多いから学校でも効果が出るはずは大間違いである
今ではいろいろな種類のソーシャルメディアが存在しますが、対象年齢層に人気があるからという理由だけで始めるのも考え物です。あえてどれとは書きませんが、そのツールで発信する内容が本当に求められていると思いますか?と言いたい事もあります(この文章でどれを指すかは悟ってください^^)。
個人であれば適当にはじめて放置しても構いませんが、学校の場合にはそういうものも全てがイメージに影響しますのできちんと運用ルールを決めてから開始する事が極めて重要だと考えて下さい。
また、多くのツールに手を出すのもいけません。数が増えればそれだけ手間が増えます。そのケースの場合で多いのがそれぞれに書く事を考えるのが厳しいのでそれらを連動させてしまうというケースです。本来はそれぞれのソーシャルメディアは特長を持っているわけですが、その全てが同じ内容となっては全く意味がありません。そういう学校を見ると本気で「何がやりたいのだろう?」と考えてしまいます。
ソーシャルメディアを募集に活用するならまずは一つきちんと運用できるものを作る事
複数のソーシャルメディアをきちんと運用できている学校はあまりありません(募集に効果があるという意味で)。
私がお勧めする方法とは、まずは運用ルールを決めた上で一つのソーシャルメディアをきちんと運用する事です。いくつも手を出すとたいていはどれもダメな状態になってしまいます。
ソーシャルメディアは双方向のコミュニケーションが出来るという「素晴らしい特長を持っている」事をきちんと理解した上で学校がどう使うかを考えるべきでしょう。
一方的にイベントの告知だけをするのであれば、それはもう公式サイトで済む話なわけです。ソーシャルメディアを使うからには、何ができるのか、それを使う事で募集にどう活用できるのかをきちんと考えるべきでしょう。

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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