進学ガイダンスで実感する少子化

先週、東京某所で行われた大学、専門学校等参加の進学ガイダンスを視察してまいりました。今回はそのガイダンスで感じた事をご紹介したいと思います。

少子化待ったなし

今回視察した進学ガイダンスは毎年定点的に視察しているためだいたいの雰囲気は予想していたのですが、今回も例年以上に少子化を実感する状況だったと思います。つまり来場者が少ないという事ですね。

来場者が少ない理由は参加している学校が専門学校メインだったと言う事もありますが、正直、活気と言う言葉とはかなり遠い進学ガイダンスでした。

そのためもあり、相談者のいないブースは数知れず、担当者も手持ち無沙汰にしている所も多くありました。参加している担当者の中で本当に危機意識を感じている方がどれくらいいるのかは分かりませんが、少子化待ったなしと強く感じた次第です。

こんな担当者はダメだ

例年楽しみにしている事として参加している担当者のチェックがあります。相談者がいない時にどういう態度で待機できるかで学校の質というものはある程度分かります。言うまでもなく学校の質が悪い、あるいは教職員の意識が下がっている学校は待機の仕方もよくありません。

本記事を読まれた方は相談者が来ないとしても以下のような事をしないように意識して下さい。私と同じように中高の先生などが学校の担当者のチェックをしている可能性は十分あるわけです。

というわけで今回のワースト担当者の状況をここで紹介したいと思います。

  • 第一位:寝ている
    これは私もはじめてみたのですがブースで寝ている方(女性担当者)がいました。本人はうまく寝ていないように見せかけていたかもしれませんが、はっきりと寝ているのが分かりました。眠い時は私もありましたがそういう時は顔を洗いに行く事をお勧め致します。学校のイメージは相当悪いです。
  • 第二位:スマホを真剣にいじっている
    ここ最近の恒例です。スマホの場合、仕事のやりとりであってもそう見えないため注意が必要です。もしごまかしたいのであれば、タブレットなどの方が仕事をしているように見えるのでまだ無難です。
  • 第三位:目が完全に死んでいる
    目から「近づくな」オーラがプンプン出ているタイプです。要はつまらなそうに座っているという事ですね。人が来なくても笑顔を絶やす事がないようにしましょう。
  • 第四位:ブースが寂しい
    ある意味1位なのですが、相変わらずブースに来て座るだけの学校担当者はいますね。沢山の学校が集まっている中で何も用意していないとアクティブさを感じません。学校を知ってもらう上で役立つアイテムは持参するようにしましょう。背面が利用できるのであればポスターなどは必須ですし、そこを活用しないくらい余裕なのですか?と言いたいところです。

危機感を感じるだけなら誰でもできる

正直言えば、中下位校にとってはもはや危機の水域を超えている状況のところは多いはずです。イベントをやっても集まらない、資料請求は年々減少、当然ながら定員は埋まらないわけです。

学校を取り巻く環境はどんどん悪化しており、少子化に関しては2018年から継続的に減少が続くわけです(2018年問題)。それでも学校として生き残るために何か手を打たなくてはいけないわけです。

こういう進学ガイダンスに出ると変な安心を感じる方がたまにいます。

「あ~、あそこも来てないから仕方ないか…」

などですね。こんな事で安心をしてはいけません。他校に来なくても自分の学校が生き残るには何とかしないといけないのです。

おそらく多くの広報担当者、学校関係者は今後の経営が厳しい事は分かっていると思いますが、いわゆる学校の倒産のような状態は想像がつかないのだと思います。しかし、それはどの学校であってもいつ起きてもおかしくない時代なのです。

広報担当者一人の責任ではありませんが、広報担当者は学生を集めるのがその職務なわけですから、危機意識を抱くだけでなく実際に行動を起こさなくてはいけないのです。

前述したような、寝てたり、スマホをいじっていたり、やる気がなかったりなどは言語道断なのです。貴方が動かなければ学校は動かないと強く認識しなくてはいけません。

もちろん、学校が生き残るには広報だけが頑張っても意味はありません。それこそイベント参加者を10倍に増やしたとしても、学校に魅力がなければほとんど入学にはつながらないわけです。

学校としての魅力の底上げ(及び立ち位置の明確化=ブランディング)、広報の戦略、いずれも本気で取り組まなければ今後何が起こってもおかしくはないでしょう。

是非その事を忘れずに広報としての出来る限りの努力をして下さい。

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