多くの学校で実施しているものとして体験授業があります。皆さんの学校ではどのレベルまで体験できるのでしょうか?

体験という名の募集イベント

私自身、学校広報として数多くの体験授業に関わってきましたが、通常は体験授業というのは募集イベントにすぎません。

そのため、体験とは言うものの実際の授業とはちょっと違ったりします。どんな所が違うかと言えば、

  • 笑顔の在学生がお手伝いしてくれる
  • 先生がいつもより饒舌である
  • 教職員一度ウエルカム体制である
  • 壁面が綺麗にデコレーションされている

と営業要素が「本来の授業」よりも色濃くでてしまうわけです。

そう言う事もあり、高校の先生によっては「学校を見る時には予約せずに見学に行け」と言っている方もいる程です。アポイントなしの見学であれば、学校側は何の準備もできず対応もその日「手の空いている方」がやるしかないからです。授業の見学が出来るかなどはそもそも学校によるとも言えます。

いかに通常の授業に近いものを体験してもらうか?

本題に戻します。私自身、様々な体験授業を企画しましたが、その中で最も「体験授業」と言えるものがありました。

このような事をやっている学校はそんなに多くはないと思いますが(様々な事情により)、「通常の授業」を受けてもらった事があります(実験的に1回だけ実施)。

作られた体験ではなく、在学生とともに授業を受けてもらうというものでした。そのため、体験希望者には以下のルールを設けました。

  1. 授業と全く同じなので遅刻は不可
  2. 授業と全く同じなので途中退席は不可
  3. 積極的に授業に参加する事
  4. 一回のみの参加とする(在学生に申し訳ないので)

当然ながら問題があります。在学生全員からOKを取る必要があるという事です。一人でもNGだという方がいればこの企画はとりやめるつもりでいました。授業は在学生のためのものですのでその点は絶対的な条件でした。

結果として全員(数十名)がOKを出してくれました。この学科が夜間実施のものであり、その当時の在学生も夜間に学ぶ事への不安を入学前に持っており、その思いから協力したいという気持ちが生まれたようです。

体験当日は体験者が困らないように面倒見の良い学生の隣に座ってもらった事もあり、滞りなく体験授業(という名の通常授業)が終了しました。学生の雰囲気などもリアルに感じられて良かったと思います。

テスト的に行ったものですので絶対数は少ないのですが、結果としてはこの日に通常授業を受けた方は皆さん入学されました。

体験では実感できるかどうかが重要

実際には前述の手法は様々な理由によりお勧めできる方法だとは考えていませんし、どこでも出来るものだとも考えていません。ただ、どんなイベントであっても「入学後の自分を想像できるか?」が重要だと思っています。作りこまれたイベントというのは、見た目には感動するかもしれませんが、入学後の自分を想像できるか?と言えば、難しい場合もあるわけです。

どんな友達が出来るか、どんな人と学ぶのか、どんな先生が教えるのかをリアルに感じさせる事ができ、それが納得できるものであれば出願の確率は上がると実感しています。

学校というものは入学してもらって終わりではありません。最低でも卒業までいてくれて初めて意味が出てくると思っています。

そのためには、入学前と入学後の授業であまりにもギャップが大きいものは好ましいとは言えません。

この辺のバランスはとても難しい事ではありますし、実際には募集イベントは募集イベントと割り切る必要があるとも思いますが、少なくとも入学後に不満が出ないような形で実施するように心がけてください。

 

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