学校をブランド化するために

学校のブランド化(ブランディング)を早急にしなくてはさらに今後の学生募集が困難になると考えている学校関係者は多いと思います。ブランディング要素には様々なものがあり、内容次第ではお金をそれほどかけずとも出来るものもあります。

しかし、経験上、学生数が減少してから「焦って」学内で話し合って出てくるブランディング案というのはそれほど良い内容ではない事が多いと思っています。よくあるのが「最近はこれが流行っているからこれで売り出そう」のような安直なものです。実際にこのパターンは多く、流行っているものに学校をあわせるという本末転倒なものと言えます。

学校のブランド化において何よりも大切な事は、客観的に学校の打ち出すべき点を発見するために全体を見直す事だと考えます。当然ながらそれは対象者にとって入学する理由になる必要があります。「それがあるから入学したい」と思ってもらえなければブランディングとしては意味が薄くなってしまいます。

次にそのようにして導き出した自校の魅力をどのように伝えるかを考えなくてはいけません。メッセージ、ビジュアル、それぞれが重要となってきます。同じ事を伝えるにしましても、伝え方を間違えますとその効果は激減してしまいます。大切なのは教職員が納得する表現ではなく、対象者層が納得できる表現にするという事です。

もしかすると思いもよらなかった学校のアピールするべきコンテンツがこの作業で見つかるかもしれません。

どの学校にも他校にはない魅力というのは必ずあるはずです。学校規模が小さくても、それを好む方もいます。逆に大きくないといけないという方もいるでしょう。

大切なのは自校の魅力を効果的に伝える事です。派手なブランディングをイメージする必要はありません。地味でも「この部分はこの学校は強い」と思ってもらうだけで良いのです。

学生本人が「自分にあう学校」と思えば成功なのです。小規模な学校であれば多くの入学生を確保する必要はありません。そう考えると、自校にあった学生にのみアピールできれば成功と言えます。

繰り返しとなりますが、「何をどう伝えるか?」につきます。伝わるだろう・・・ではうまく行きません。同じことを伝えるにしても伝え方が変われば相手の受け取り方も変わるという事。この事は頭で想像する以上に重要なポイントなのです。

最後に、これらの工程で決めたブランディングは継続してこそ効果が出てきます。今年だけとか一時的なものとして行っても、それこそ予算の少ない中小規模校では中途半端になるだけです。打ち出すものを決めたらとことんそれを中心として継続してアピールするようにしましょう。


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少しこのテキストについて説明しますと、当ページで言及しているブランディング要素を探すためのテキストです。ブランディングを何でするのか、人なのか、モノなのか、教育なのか、システムなのか、サポートなのか、他様々なカテゴリでブランディング可能な要素をブレインストーミングによって導きだすテキストとなっています。無料配布のテキストではありますが、きちんとブレインストーミングを実行すれば学校の将来が変わる可能性さえあると思います。

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