「問題別やる事リスト」や「改善アクション別効果表」ではより細分化された単位での改善項目の提示をしておりますが、学校経営を本格的に改善するためには、「事やモノ」だけではなく「人」の部分にも手をつけないわけにはいきません。
ここで紹介するものは完全なるリストとまではいきませんが、ここにある項目全て改善すれば学校経営を飛躍的に改善できる可能性を持った項目と言えます。それぞれの項目の説明も理解しつつ、なぜそこに手をつけるべきなのか、どういう風に変えるべきなのかをきちんと意識しながら改善施策に取り組んでいきましょう。
学校経営改善リスト(事・モノ編)
まず、学校経営を改善させるための「事・モノ」について重要なものを紹介させて頂きます。一部順不同のものはありますが、基本は上から順番に手を付けるようにして下さい。なお、このリストに続く「人」編も同時並行で改善していく必要があります。
強み・弱みの再認識
今後の基本方針を決める上で現時点の学校の状況を正確に認識する事はとにかく重要です。例え強みが既に分かっている場合であっても、見えてない部分というものはあるはずです。全教職員参加の研修を実施するなどしてでも強みと弱みを明確にする必要があるでしょう。ここで認識したものが今後の募集上の要となります。
方向性の決定
強みと弱みを認識した事で方向性を決められるようになります。学校が今後どういう立ち位置で学生募集を行うのか、どういう学生に来てほしいのか、求める学生像に近い方を集めるにはどうしたら良いかなど大まかな方向性を決める必要があります。方向性がきちんと全教職員の共通認識となれば、それぞれの行動指針にもなります。学校にどういうブランド価値を持ってもらいたいかなどもこの段階で決める事になります。
打ち出し方の検討
方向性が決まったら、それぞれの打ち出し方を考えます。例としてグローバル化というブランディングと決めた場合、そう感じてもらうためにどういう見せ方をするかを考えなくてはいけません。見出しだけではグローバル化とは感じてもらえません。それを裏付ける具体的な情報が必要になります。イメージ画像、データを含め、何をどう使っていくかを考える必要があります。ここでの打ち出し方が悪いときちんとしたブランディングが出来ません。
各種制作物の改善
打ち出し方を決めたら、それらを踏まえて各種制作物を作りこみます。学校案内だけでなく、サブパンフレットなども学校に価値を感じてもらうための重要なツールになりますので、方向性に沿ったものを作るようにしましょう。中途半端なものにしてしまうと、学校の特長が全く伝わらなくなってしまいます。
Webサイトの改善
学校案内と同じくらいに重要なのがWebサイトです。いずれか片方だけがよく出来ている・・・では意味がありません。いずれも学校のブランディングに貢献するようにしなくてはいけません。Webサイトは紙媒体と違い、即時性・更新性の広報ツールでもあるため、その性格をよく理解した上で運用するようにしましょう。また、学校案内とWebサイトでは使う事ができるコンテンツも変わってきます。それぞれに合ったコンテンツを用意しましょう。
ソーシャルメディア対策
今はソーシャルメディアも広報に活用するのが一般的です。ソーシャルメディアを利用する場合には、ソーシャルメディアポリシーなどもきちんと策定した上でブランディング構築の助けになるように考えて使いましょう。ソーシャルアカウントは作ったものの放置するなどはイメージ悪化になりますので注意が必要です。
動画コンテンツの検討
Webサイトでは動画コンテンツを気軽に観てもらう事が出来ます。今後はさらに動画は重要になってきますので、普段から素材を記録していく事も広報に必須となってきます。日頃から用意しておけば必要となった時に使う事ができますが、用意していないと無駄に時間を使う事になります。広報に活用できそうなものは写真、動画ともに貯めておく癖をつけましょう。
イベント内容の再検討
どんなに外面がよくなっても実際に学校に来た時の印象が悪ければ意味はありません。そのためにはオープンキャンパス等の直接対象者に出会うイベントの再検討は必須と言えます。イベントの内容次第では出願を決定する方も少なくありませんし、その逆もしかりです。イベントで誰が何をやるか、どう見せるかなど考える事は沢山あるでしょう。
サポート体制の見直し
ほとんどの学校には競合が存在します。余程特殊な教育を行っていない限りは他校とカリキュラムがかぶる事も珍しくありません。そういう時に出願の理由となりうるのがサポート体制です。オリジナルのサポートで魅力的な事ができないかを考えてみると良いでしょう。サポートの内容次第ではそれが出願へのキラーコンテンツとなるのです。
カリキュラムの見直し
時代が変わればカリキュラムの中身も変わる事はあるものです。何年も同じ教育を続けるのも一つの方法かもしれませんが、やはり時代にあわせてカリキュラムも変化していくべきでしょう。そういう見直し段階についても、あえて見せる事で学校の印象を変える事ができます。在学生が求める将来像に必要なカリキュラムの見直しは常に必要とされます。
出願者の離脱対策
学生募集でなるべく減らしたいものとして、出願者が競合校に移ってしまう事です。出願したらもう気をかけないで良いわけではありません。出願したからこそ、他校に移る事がないようにサポートする必要があります。新規で一人の出願者を獲得するよりも重要なのがこちらの対策です。
退学者対策
学校において避けられないのが退学者です。金銭面、目的、その他で退学をする方はでるものですが、そう言う方をなるべく少なくするべく対策を施す必要があります。
不祥事対策
実際に不祥事が起こった時にどうするかを決めるのでは遅すぎます。不祥事が起こった時の対策などは平時に考えておく事であり、備えがあればいざという時に学校のブランド価値の低下を最小限に留める事が可能となります。対応次第で学校のブランド価値が大きく左右するため、「自校には関係ない」と思わずにいつでもありうるというスタンスの元、対策を検討しておくと良いでしょう。
学校経営改善リスト(人編)
次に、学校経営を改善させるための「人」についての重要なものを紹介させて頂きます。一部順不同のものはありますが、基本は上から順番に手を付けるようにして下さい。
教職員の意識改善
全ての基本となるものです。ここが改善されなければ、どんなに一部の人間が頑張っても学校経営の改善は難しいと言えるでしょう。全員が一丸となって学校を良くしていくという気持ちを持たなければいけません。なお、このような意識改善を研修などで行う場合、どうしても他部署攻撃に走る方がいますので、単なる難癖の言い合いになるのだけは避けましょう。
コミュニケーションスキルの向上
コミュニケーションスキルの向上はいずれの立場にとっても重要なものです。対象者へのクロージングなどではコミュニケーションスキルの違いで成否が決まる事も珍しくありません。どのような場面でも必要なスキルですので甘くみずにスキルの向上施策を行いましょう。
広報スタッフのノウハウ不足改善
当サイトの学校の問題点でも多くあるのがこの広報スタッフのノウハウ不足です。どんなに良い素材であっても、それを活かす側の人間にノウハウがなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。広報担当者には必ず「向いている人材」をあてるようにし、適当に決める事がないようにして下さい。この人選一つで学校の命運が決まると言っても過言ではありません。
学生スタッフの育成
イベント時に学生スタッフに手伝ってもらう学校は多いはずです。しかし、そのスタッフの教育をきちんとやっているかどうかは学校によってかなり変わってきます。イベント参加者にとっては教職員も学生スタッフも同じく「学校側の人間」です。いい加減な対応しかできない学校スタッフを見た参加者がどう思うか等は言うまでもないでしょう。学生に手伝ってもらうのであれば、教育もきちんと行うようにして下さい。
授業満足度向上のための施策
教員側の改善も忘れてはいけません。どのようなサービスにも商品というものがありますが、学校の場合には教育が一番の商品となります。その商品の満足度が低ければ、どんなに広報活動が素晴らしくても、入学後に不満となって表れるでしょう。そうなった場合、ソーシャルメディアなど誰にでも見られる場所に学校にとって好ましくない情報が書き込まれる可能性もあります。そうなる前に授業満足度を向上させるための施策をきちんと実施していきましょう。当然ながら教員の意識改革あってのものです。
就職力向上策の策定
学校において出口が明確な事も極めて重要です。「このサポートなら就職できそう」「このサポートなら夢を実現できそう」という気持ちを起こさせるような出口対策を構築するようにしましょう。この就職力向上においては、担当者の意識改革やサポート内容の策定などが重要です。
以上、事・モノ・人について改善するべき項目をいくつかご紹介させて頂きました。少なくともここにある項目全てを見直し、改善していけば、学校経営は確実に今よりもよくなっていくはずです。中途半端に手を付ける事なく、きちんとした考えの元に改善アクションを行うようにして下さい。
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