年間募集スケジュールが時代の変化にともなっていない
大学などによくある問題点がこの年間募集スケジュールの問題です。どういうものが多いかと言いますと、何と言ってもメインパンフレットの制作時期が遅いということに他なりません。
学校というところはそもそも前年度のスケジュールを踏襲するところが多いわけですが、制作物関係、とりわけメインパンフレットもその流れで制作してしまいますと、完全なる機会損失を生むことになってしまいます。
このタイミングの悪さが露呈するのが何と言っても進学相談会の現場でしょう。例えば、新高3生が沢山参加するイベントにも関わらず前年度の学校案内を当然のように出してくる学校が今もって結構あります。
このようなことは少しでも考えればもったいないことがわかるはずです。
例えば、毎年新機種が発売されるような機器の発表会を見に行ったところ、資料は現行機種のものしか用意されてなく新しいものは用意されてなかった場合、貴方ならどう感じるでしょうか?
現行機種の情報なら既にネット上にいくらでもありますし、わざわざもらいに行くまでもないでしょう。
この例は例えとしては同じ性質のものではありませんが、イベント参加者も似たように残念に感じるわけです。特に学校の場合、年度が変われば募集学科の状況が変わる場合もありますし、新学科などができる事もあるわけです。
そのため、年間スケジュールを立てる上では、まずはどの時期にどの年度の対象者が動き始めるかをきちんと把握し、それにあわせて動かなければいけないのです。
「もし競合校は新しいものを用意していたら」という危機意識がないようでは今後の学生募集はかなり困難を極めると考えて良いでしょう。
私も学校広報の現場に長らくいましたので、今までのスケジュールを大きく変えるのが簡単な事ではないのは理解できます。しかし、教員の顔色を伺っている状況ではない事も認識しなくてはいけません。
対象者である学生はいつどんな最新情報を入手したいのか?を考慮しなくてはいけません。特に教員が強く求める「質の良い学生」はそういう時期から動くことが多いわけです。自分達の学年を対象とした進学相談会に参加している学生が1年前の資料が欲しく来ているわけではないのは誰でもわかる事です。
学校の都合はもはやどうでも良いのです。学生の都合に合わせて年間スケジュールを再検討しましょう。
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