学生募集のキーとなるポイントを考えてみる

学生募集を成功に導くための学校広報上重要なポイントというのはいくつか存在します。本記事はそれらのキーポイントを個別に再認識していただく事で貴校の広報のあり方を見直すきっかけにしてもらう事を目的としています。

学校を知ってもらうためのキーポイント

貴校に出願してもらうためには大前提として「貴校を知っている」事がポイントとなります。認知されていなければどんなに素晴らしい学校であったとしても、選択肢にさえ入らないという事になります。

それでは学校を知ってもらうためにキーとなるのはどういう点でしょうか?いくつか下記にピックアップしてみたいと思います。

  • 高校訪問
    高校の先生・進路相談室経由で貴校を知ってもらう。
  • SNSやネット上の口コミ
    ソーシャルメディアや各種口コミを通じて貴校を知ってもらう。
  • 友達・知人経由での周知(アナログな口コミ)
    貴校を知っている方が貴校を第三者に紹介する事で貴校を知ってもらう。
  • 公式サイトへの集客
    SEOや広告を利用して貴校を知ってもらう。
  • ガイダンス参加
    地方相談会など多くの学校が集まるガイダンスに参加して貴校を知ってもらう。

これらは一例ですが、多くの学校はこれらを通じて周知対策としていると思います。どれをどれくらいやるかで効果は変わってきますが、高校訪問や公式サイトへの集客についてはすぐにテコ入れが出来る部分かつ効果が出やすい施策でしょう。

学校に興味を持ってもらうためのポイント

貴校を知っているからと言って、即座にイベント参加や資料請求に繋がるわけではありません。貴校を知っている方に対して興味を持ってもらう必要があります。「この学校の事をもっと知りたい!」と思わせる工夫が必要です。学校に興味を持ってもらうために重要な点として何があるでしょうか?

  • SNSなどの発信内容
    SNSの発信内容が魅力的であるかどうかが重要です。学校の事がほとんど分からないような「相互フォローポスト」や「朝の挨拶」だけなどの場合には学校の魅力は伝わりませんし、詳細を知りたいとも思わないものです。
  • 公式サイトの内容
    貴校に対しての興味がまだそれほどでもない方にとっては公式サイトの内容はとにかく重要です。現在は学校案内を入手するよりも先に学校公式サイトを見る方がタイミングとしては早いケースが多いので、ここで興味を抱いてもらえるかがキーとなります。更新がほとんどされていない、使用画像が汚い、メッセージが弱い(どうでも良いメッセージ)等、「興味を失わせる」要素は山ほどあるのです。
  • 貴校を知っている方の口コミの内容
    前述の高校訪問でもありますが、貴校を知っている方の情報は重要です。貴校の卒業生などの口コミもポイントとなるため、これまでの貴校の歴史そのものもキーとなります。学生に対して不誠実な学校であれば、悪い資産として引き継がれるでしょう。

こちらも一例ではありますが、学校に興味を抱いてもらえれば、資料請求やイベント参加など次のステップへと行動してくれる可能性が高まります。

貴校に入りたいと感じてもらうためのポイント

貴校を知り貴校に興味を抱いてもらった後は、より貴校の根底に関わる部分が評価されるようになります。貴校に入りたいと思う最終ポイントとしては以下のような点がキーとなります。

  • 教職員の質
    募集イベントで出会う教職員はとにかく厳しい目で見られています。質が悪いと感じられれば貴校に入るわけもないのです。またほぼ全員が問題なくても、たった一人の失礼な教職員がいれば、それだけで全てが台無しになります。
  • 学生・生徒の質
    イベントや見学時に在学生の質を垣間見る事が出来ます。だらしない方がいるだけで学校のイメージは悪くなります。
  • 学校案内
    イベント参加などの前に資料請求をした方にとっては学校案内の影響力がとても高くなります。学校案内の内容が悪ければその先のアクションには繋がらない事になります。
  • イベント内容
    貴校に興味を持ちイベントに参加した方は貴校にとっては最も出願に近い対象者という事になります。このイベント内容が悪かったり、子供騙しのように安っぽいものであったりすれば競合校に流れるかもしれません。
  • 各種サポート体制
    サポートは在学中だけではありません。入学前、在学中、そして卒業後にわたって魅力的なサポートを用意するべきです。
  • カリキュラム
    学校に入る目的が「学びたい事がある」わけですのでカリキュラムは重要です。但し、競合と基本的には同じカテゴリを教えるわけですので、そこで違いを見せるためには何をすれば良いかを考える必要があるでしょう。
  • 卒業後の将来性
    卒業しても苦労しそうな学校には入りたくないと考える方は多いものです。例としてFランクというだけで敬遠される事もあるわけですが、偏差値と学校卒業後の将来性は必ずしも比例しません。その点を明確に見せるべきでしょう。
  • 在学中に経験出来る事
    学校の年間スケジュールがスカスカであるなど、在学中に経験出来る事が少なく見える学校は魅力が薄まってしまいます。
  • 入学後の自分をリアルに実感できるか?
    何はともあれ、自分自身が貴校に入学した姿をイメージできるかどうかがキーとなります。そのイメージが湧かない学校には入学しないものです。

いろいろなポイントにおける重要部分について今回はご紹介いたしました。ここにある事が全てではありませんし、また他にも募集を大きく左右する細かいポイントは多く存在します。これらを細かく見ていく事で貴校に不足している要素を精査し補うようにしましょう。そうする事で募集の流れは変わるはずです。

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