学生募集はベターの繰り返しで成功できる

学生募集(生徒募集)は実にシンプルな戦略で「どの学校でも」成功する事が可能です。地道な内容でも一つずつ繰り返す事が出来る学校であれば、まずい募集状況であっても改善する事が出来るでしょう。信じて続けられるかどうかがキーとなります。

どのような学校でも問題点は多数存在するという事実

まず、強く認識して頂きたいのが「どの学校であっても問題点が多数存在する」という事実です。これは超がつくブランド校であっても言える事で問題点は常に多数存在します。但し、ブランド力の弱い中小規模校においてはそれ以上に問題点があるのは間違いありません。改善すべき点が多いために学生が集まっていないわけです。言い換えれば問題点にきちんと手を付けていけばどの学校でも募集はうまく行くようになるのです。この考え方はまさに私のコンサルティングにおけるベースとなるものです。

経験上、募集が上手くいっていない学校はこれらの問題点に手を付けようとしない事が多くあります。では何をしているか?と言えば、今までやっていない事に新たに手を出そうとするケースが多く見受けられます。例として今まで高校訪問に行っていない学校が高校訪問を新規で始めるのもこの一つです。困った事に問題点を放置して新しい事をやるため高校訪問を始めたとしてもそれほどの募集効果は期待できません。当然の話ではありますが、問題の多い学校「そのもの」は全く変わっていないわけですからそこに出願したいと思う方が増えるかは疑問であるわけです。

改善はゴールではない

私は問題点の改善に力を入れるわけですが、その目的の大きなものとしては「入学しない理由を排除する」ためです。魅力的な学校であっても入学を躊躇うような大きな問題があればやはり入学してもらうのはハードルが高いためです。では、問題点の改善をすればすべて解決であるか?と言えばそうでもありません。こんな事を書いてしまうと「では、何をすればいいのだ?」と感じる事でしょう。答えは簡単です。

「ベターの繰り返しをする」

という事です。どのようなものでも100%完璧と言うものはありません。見せ方一つをとっても言える事ですし、イベントでも同様です。今までよりはベターになったとしても、その状態における問題点というものが新たに発生するものです。そしてそれはいつまでも終わりません。そのため、常に「今よりも良い状態=ベター」を目指して改善を進めていく必要があるのです。

これを繰り返す事でいつの間にか学校は多くの人に魅力を感じてもらえるようになります。是非騙されたと思って試して頂きたいのですが、たいていの方はこういうブログを読んでも実行しません。こういうブログやYouTubeでどんなに結果が出る事を伝えたとしても、それに対して実際に「真剣に」取り組む方はそうはいないためなかなか結果が出ないのです。そこには義務も何も存在しないからです。

頭では想像がつくと思います。今の貴校の問題点を改善し、その改善された部分をさらに改善し続ければ学校はとても良い変化を遂げるはずなのです。という事は対象者層にとっても「入学したい学校」の一つとして認識されるかもしれないのです。

改善の練習問題

ここで一つ問題を出してみましょう。頭で考えるだけで構いません。

問題:貴校の就職率が100%だとします。この点をさらに魅力的に感じてもらうための改善をするには何をしますか?

就職率が100%なのにまだ改善の必要があるのか?と思われた場合には貴校の改善は難しいかもしれません。前述の通り改善にはゴールはありません。どのような状況でもそれよりも良い状態に感じてもらえるような改善は可能です。

もしこの改善をここで止めるとした場合には、競合校の就職率も100%であった場合にはもはや就職関係で差別化をする事が出来ない事になってしまいます。しかし、実際にはそんな事はありません。そしてこの例で言うならば、就職に不安を感じている層を意識して対策を練る必要があります。就職率が100%でも自信のない方は「私には無理かも」と考えてしまいがちだからです。あるいは「私のせいで100%が達成できないかも」と考えるかもしれません。

そういう方も納得するように感じてもらうにはどういう改善をすれば良いのかを考えるという事になります(これは一例です)。

学校の改善部分は多岐にわたる

就職率を例に出しましたが、学校の改善部分はもちろんそこだけではありません。そもそも論ですが、実際には学校で働いている方であれば自身の学校の問題点を強く認識しているはずです。しかし、諦めているものも多いのではないでしょうか?そのような改善を諦めている部分にこそ募集のキーとなる要素がある場合も多いのです。

募集が厳しい学校が生き残るには改革レベルの改善を行う必要がある事もあります。学校が生き残れるか、生き残れないかは教職員にかかっているのです。その点を理解しベターの繰り返し(ベターの戦略と私は名付けています)を行うようにして下さい。

少なくとも今よりも良い学校になるのですからデメリットなど一つも存在しないのです。

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