コンサルティング依頼を受けるかの判断基準

私は学校コンサルタントとして様々なジャンルの学校のコンサルティングを行っておりますが、そうは申しましても依頼を受ければどこでも受けるというわけでもありません。コンサルティング依頼を受ける上での判断基準があります。今回はその基準についてご紹介したいと思います。

問い合わせ時の本気度

最初の判断基準がこの「問い合わせ時の本気度」です。お問合せの内容は様々ですが、その問い合わせの詳しさについては学校によって大きく開きがあります。当方へのお問合せについては無料会員プランへのお申し込みかその他の問い合わせがほとんどです。当方のコンサルティングを試す事ができる無料会員プランのページには下記のように但し書きを入れています。

お申込みの際に学生募集、Webサイト上の問題点・課題などをご記入下さい。こちらの記入がない場合、及びほとんど内容のない記述の場合には無料会員プランへのお申込みはお断りさせて頂く事があります。

そしてお問合せフォームには下記のように記載しています。

■お問い合わせ内容(詳細にお願いいたします)

このように記載していてもほとんど問い合わせの詳細が書かれていないケースはあります。それこそ「無料会員プラン申し込み」とだけ書いている学校もありました。当然このような学校はお断りしています。こういう場合には私は本気で学校が何とかしたいと考えていないという判断をしています。また詳細を書かずに問い合わせをしてくるという事は相手の(ここでは私ですが)時間を無駄に使う事を気にしていないという事でもあると考えています。そのため、このような形での問い合わせをされた場合にはあまり心象が良くありません。

このような事を書きますと「仕事をもらう側が偉そうな事を言うな!」と思われるかもしれません。しかし、私は「お手伝いしたいと思える学校のお手伝いをする」という考えのため重要なポイントですし、この考えで仕事が増えないならそれはそれで仕方がないでしょう。とどのつまり募集に本気の学校しか手伝いたくはないのです。本気でない学校にアドバイスをしたところで実際に行動に移す事は少ないのです。

学校の状況における判断基準

ある意味ここからが本題です。きちんと学校の状況などを書かれた上でお問合せをして頂いたとしてもお断りするケースがあります。下記がその判断基準となります。

  1. 私自身が入学したいと思える学校であるか?(最重要)
  2. 学校の設置学科にニーズがあるか?
  3. ある程度の改善後のイメージが出来るか?
  4. 極めて大きなネガティブ要素がないか?
  5. 報酬と言う対価を頂いても十分クライアント校にプラスはあるか?
  6. 学生に対しての本気を感じるか?

簡単に説明をしたいと思います。

1の「私自身が入学したいと思える学校であるか?」と言うのは最重要要素です。私がその学科系列に興味のある者という立場で考えて入学したい、あるいは入学しても良いと思えるか?という事です。分かりやすく言えば自分自身さえも入りたくないと感じる学校への入学を勧めるのは信念上できません。

2の「学校の設置学科にニーズがあるか?」についてはこのままです。ニーズを感じられないものであれば、お手伝いをしても募集結果は求めるレベルには届かないでしょう。それが分かっていて報酬のためだけに仕事を受けるのは私の中では「NG」なので受けません。

3の「ある程度の改善後のイメージが出来るか?」は1年以内などの期間で変化を出せるかどうかです。依頼される時期にもよりますが1年程度では変われないレベルの状況の学校についても、報酬を受け取るには申し訳ないので受けていません。このケースでは改善すべき要素が多すぎたり、カリキュラムが悪かったりと、私のアドバイスで変える事が難しい(そこまでの改革を学校に期待するのは厳しい)場合にはやはり報酬をいただくのは申し訳ないのでお断りしています。

4の「極めて大きなネガティブ要素がないか?」については、既にネガティブな評判が蔓延しておりどうしようもない場合などです。立地が悪いなどはここには入りません。私自身こういう学校における改革アイデアはあるのですが、それにはかなりの改革が必要なため、そこまでを学校に期待するのは厳しいと考えています。

5の「報酬と言う対価を頂いても十分クライアント校にプラスはあるか?」については、結局は学校にとってはコスパだと思っていますので、クライアント校にとってコスパが悪くなると判断すれば依頼を受けないようにしています。当方のサポート料金はコンサルとしては極めて安くコスパも高いと自負していますがそれでも難しいケースはあるものです。致命的な状況になる前にお問合せを頂きたいものです。

6の「学生に対しての本気を感じるか?」について、最近は教職員の意識も変わってきていると感じています。学校はそもそも人の人生の大きな岐路となる場所です。それこそ人生そのものの方向性を決める場であると言っても良いでしょう。そういう重要な場所でありながら学生に対しての本気度が足りない学校のお手伝いはやはりしたくありません。

お断りする学校でもお引き受けできるサービスはあります

前述のような理由によりサポート依頼をお断りする事はありますが、ワンポイントでの改善案レポートなどであればできない事はありません。要は現時点でどこが募集の足を引っ張っており、どういう方向性で改善すべきという私の意見をまとめたレポートです。

とはいえ、こちらのレポートを私から勧める事は基本的にしていません。なぜなら、多くの問題点が書かれたレポートを読まれても実際にアクションに移して頂けるかは分からないためです。また、通常のクライアント校と違い私が定期的にチェックしアドバイスをするという形ではないため、レポートを出して終わりと言う事になりかねないためです。

いろいろと書いてきましたが、私はこの仕事を起業してから2025年で18年目となりますが、当初から「お手伝いしたいと思える学校のお手伝いをする」という考えだけは変わっていません。

未来にも残るべき良い学校が、広報がうまくいかないという理由だけで廃校になるのは避けたいのです。そういう学校であれば是非ともお手伝いをさせて頂きたいと考えています。私の考えに共感頂ける学校様は是非無料会員プランなどお試し頂ければと思います。

◆著書一覧

崖っぷち専門学校の超逆転マニュアル
学生募集に悩む中小規模校のための今から始めるブランディング読本
学生募集の流れを変える「私の思考法」
学校広報のためのランサーズ活用法

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