出願者増加施策は順番が重要
出願者数を何とか増やしたいと考える学校は多いはずです。特にブランド力が弱い中小規模校にとっては少子化もあいまって厳しい戦いが続いているはずです。今回はそういう学校における出願者増加施策の順番についてご紹介させて頂きます。
出願者を増やすにはどこから手を付けるべきか?
教育業界に限らない話ですが、目的とする結果が出ない場合のテコ入れ策としてどこから手をつければ良いか分からないと悩んでいる方は多いはずです。実際のところ、出願者数が少ない原因が「これ一つだけ」という事はあり得ず、様々な要因が重なっての結果である事は間違いありません。そういう場合に何を行うかによって結果は大きく変わってくる事となります。
来週更新のYouTube(学生募集の羅針盤チャンネル)においても今回のテーマと被る内容をご紹介するのですが、それくらい何から手をつけるかという事は重要なのです。特に中小規模校はぎりぎりの状態のところもあり、手をつける順番によって結果もかかる時間も大きく変わってくるものです。そのため臨機応変に効果的な順番を模索し実行していく必要があるのです。
今回のブログではかなり募集がギリギリである学校を対象として書きますが、そういう学校はもう時間的余裕があまりないため、真っ先に手を付けるべきは「なるべく短期間で結果が出る施策」であると考えています。
最近私のXでもたまに書いている事ですが、資料請求数を増やすための施策を取るのが最も効果的だと考えています。
本来の改善の順番とは?
本来の改善の順番をご紹介しますと、下記の順番が理想的であると言えます。
- ブランディングによる認知度アップ
- 資料請求数増加策
- イベント参加者数増加策
- イベント満足度アップ策
- 出願者数増加策
かなり大雑把ではありますが、上記が理想です。この順番は読まれるとわかると思いますが、母数が大きい順となっています。学校を知らなければ資料請求をする事はなく、学校を多少とも理解していなければイベントに参加する事はなく、イベントに参加しなければ授業などに満足する事はなく、イベント(学校)に満足しなければ出願する事はないという流れです。もう一度書きますが、実際にはこんなにシンプルではありませんが、おおまかにこういう流れに沿うと考えて下さい。これを理解した上で今貴校が何をやるべきかを考える必要があるのです。
順番は残された時間も考慮する
現実の話で言えば学校の余力によって順番は多少変わります。ブランディングには時間がかかる事が多いため、ブランディングをやりつつ他の施策に手を付けるのが一般的でしょう。少なくとも学校を知り、興味を持つ人を増やさなければどんなにその先の施策が良かったとしても出願者数の増加幅は大したものとはなりません。例えばイベントに参加する方が5名しかいない場合と100名の場合ではその後の出願者数の見込み数は大きく変わるわけです。前者の場合であれば、ほとんど出願者は増えない事になります。ベースとなる母数をいかに増やすかも課題となるわけですが、学校によって何ができるか、どういう人材がいるかによってできる事も変ってきますので同じようには語れないものとなっています。
最終的には連動した施策が必須である
募集が厳しい学校はとにかく出願者を増やさなければいけないため、時として順番を誤ってしまいます。上記のリストで言えば5の出願者増加策にいきなり手を出してしまうという事です。しかし、1~4を無視して数値だけを増やそうとしても、そもそもの元となる母数が少ないためそれほどの効果は期待できません。状況が悪いからこそある程度順番を意識して施策を実行する必要があるのです。2の資料請求増加策についてはどの学校においても重要となりますが、その先の効果を上げる準備をしない状態ではやはり効果には限界があります。
具体的な例を挙げるならば(しかも良くあるケースとして)、Web広告の予算を増やすという学校はよくあります。これは当然ながら資料請求数増加につながるものの、その先の施策が抜けていると、満足度も上がっていないわけですのでコストをかけただけで終わってしまいます。そのため、それ以外の要素も連動した改善アクションを取る事こそが結果に繋がると考えるべきでしょう。
時間的余裕がないとつい刹那的にやる事を決めてしまいがちですが、学校というサービスは一つの要素だけで選択されるわけではありません。この点が一般商材とは大きく異なるところでもあります。だからこそ、それぞれの段階を理解した上での施策、そして実行順番が大きな意味を持つのです。きちんと理解した上で改善アクションを取るようにして下さい。
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