新年度に向けて募集の準備は出来ていますか?
今年も早いものであっという間に3月が終わろうとしています。そして来週から新年度が始まるわけですが次年度の募集準備は出来ているでしょうか?今や通年募集と言われる時代であり広報担当者には休む時間もありません。そんな時代に学生募集で良い結果を出すには準備が必要です。
昨年から募集スケジュールは見直しましたか?
まず質問です。
貴校では昨年と今年で募集スケジュールは見直したでしょうか?おそらく多くの学校では昨年の募集スケジュールの多くをなぞっていると思います。特にイベント実施時期や回数はそれほど変えない学校が多いため特に問題意識を感じずにそのまま踏襲しているところが多いでしょう。
しかし、それで良いのは募集が上手くいっている学校だけです。募集が順調であればむしろ大きくは募集スケジュールの変更は考えない方が無難です。その上で実施するイベントなどについてはより一層充実したものとなるように工夫をする必要があります。
問題となるのは募集が上手くいっていない学校です。そういう学校が疑いもせずに次年度もほぼ同じ募集スケジュールで広報を進めるのはよくありません。そもそもそのスケジュールが良くなかったからこそ結果が出なかったわけですので、何らかの見直しが必要である事は間違いありません。特に数年間継続して出願数が減少している学校であれば尚更です。毎年のスケジュールが好ましくないため結果が出ていないわけですから、何よりもそこを見直す事が重要となります。
募集の見直しには二つの大枠を考える
では、見直すとは言うものの何を見直せば良いのでしょうか?大枠でみれば二つあります。
- 募集スケジュールそのものの見直し
- 募集スケジュール内のコンテンツの見直し
一つは募集スケジュールの見直しです。シンプルに言えばいつ何をやるか?という事の見直しです。特にイベントを複数回実施している場合には集客できた日とできない日があるはずです。そのできなかった日の原因に対しての仮説を立てて、それを元にしたリスケジュールが必要となります。このスケジュールの見直しでは「イベント回数」なども含まれます。例えばオープンキャンパスを年間に4回だけやりました…という学校であればその回数が適切であるのかを検討し必要に応じて回数を増やします(出願数が減少しているので減らすという事にはならないでしょう)。
二つ目はオープンキャンパスなどでの実施内容の見直しです。出願数が少ない場合に考えられる事があります。それはイベント内容の満足度が低かったから参加はしたものの入学に至らなかったというケース。そして、そもそも参加意欲が湧かないイベントだったので出願に至らなかった(来校にも至らなかった)というケース。もちろんこれだけが理由ではありませんが、少なくとも学校が実施した「募集のためのイベント」が「募集に役立っていなかったイベント」であったという事になります。当然ながらこの場合にはその中身を見直すのが必須となります。
見直しの方向性
既に他のブログ記事でもご紹介しましたが、ご存じの通り現在は年内出願の比率が明らかに高くなっているためそれを意識した募集スケジュールを組む事が重要です。どんなに良いイベントを組んだとしても、そもそも参加する方がいない時期に開催してもそれほどの効果など出るはずもありません。どの時期が貴校にとって重要なシーズンであるかは貴校で認識していると思いますのでここでは割愛しますが、その重要な時期のイベントを軸にその効果を最大限に上げるように前後に各種イベントを補完するなどの対策が必要となります。
私の基本戦略は昔も今も変わらずに「ファン化戦略」というものですが、この手法を取る場合には尚更前後のイベントの相関性がとても重要となります。ファン化戦略ではリピーター戦略もあわせて重要であるため「何度でも学校に来たい!」と感じさせる必要があります。ファン化戦略の具体的な手法はクライアントにしかお伝えしていませんのでここでは書きませんが(しかもご契約からある程度の期間が経過している事が前提です)、とにかく貴校を他の競合校よりも好きになってもらうにはどうすれば良いかを考えてみて下さい。
各イベントが相互に作用する適正なスケジュール、そして貴校に入って学びたいと感じさせる事が出来るイベント内容を打ち出す事ができれば出願数の減少は自ずと抑えられる事になります。
私の中では学生募集は極めてシンプルだと考えています。
対象となる方はどこかの学校に進学を考えているわけです。その進学先の大前提として自分が希望する事が学べるかどうかです。つまり貴校にとって大切なのはその競合校候補の中で一番となる事だけなのです。しかし現実には圧倒的な競合校というものはあるものです。だからこそファン化戦略が効果を発揮するのです。好きになると多少のデメリットは目を瞑ってくれます。その想いを最大限有効活用するのがファン化戦略なのです。私の中ではこれ以上の募集戦略はないと考えています。ファン化戦略のやり方は千差万別です。予算を使わなくても好きになってもらう事は出来るのです。決してノベルティやギフト券を配れば好きになるわけではありません。
最後にもう一つヒントを書いておきます。対象者の心に残る対応をすれば、きっと貴校を好きになってくれるでしょう。
◆著書一覧

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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