入学したくなる学校の理由を考える
私の中では学生募集は極めてシンプルな考え方でうまくいくものと考えています。最もシンプルな言い方をするならば「入学したい理由のある学校に入る」だけです。間違えても入学したい理由のない学校には入らないのです。今回のブログでは入学したくなる学校の理由を考えてみたいと思います。
こういう要素が出願理由となります
言うまでもなく出願理由というのが一つではない方も多くいます。一つの理由がずば抜けておりそれだけで出願を決める場合もあると思いますが、総合的に考えて出願を決めたという方も多いでしょう。ここでは出願理由となり得るものにスポットをあてたいと思います。なお、学びたい分野があるという点は省略しています。これは進学の大前提のため、そこは当然マッチしていると考え他の要素を書き出しています(順不同)。下記はその一例です。
- 立地
家庭の事情で立地を優先ポイントにする方がいます。これを理由とする方は「場所」の優先度が高いため他に目立つマイナスがなければそれだけで決める事もあり得ます。数年間通うわけですから通学の上での負担の少ない所に行きたいのは間違いないでしょう。 - 学校の知名度
知らない学校よりも知っている学校に行きたいと考える方は多いものです。大学などでは自分の偏差値ゾーンから受験先を決める方も多くいます。将来を考えて多くの人が行きたいと考える学校を選択理由とするのは自然な事でしょう。 - 学校教職員や学生の質(=人)
イベントに参加した時の教職員の対応や見学時に見た在学生の雰囲気などが自分に合うかどうかを基準にする方も多くいます。数年間通うわけですので自分の性格にあった学校に行きたいというのは重要なポイントでしょう。この点はどのような学校であっても取り組み次第で改善&アピールしやすい点です。また、この人から習いたいというような著名な教員がいる事はポイントの一つとなります。 - 学校のイベント内容
学校を直接体験するという意味で重要なのがオープンキャンパスなどのイベントです。この内容次第で興味が薄れたり強くなったりするわけです。対象者は同ジャンルの学校のイベント全てに参加していると認識した上で貴校が何をやるかを考えるべきでしょう。 - カリキュラム
これについては競合校とはかなりの部分が似通っています。特に国家資格など同じものを目的とした勉強をする場合には、合格率も含めた「将来への可能性」を見せる必要があります。「自分でも資格が取れそう」と具体的に認識できる見せ方がここではポイントとなります。単純に「〇〇講座をやってます」程度の見せ方であればどの学校でもやっているわけですのでアピールポイントにはなりません。 - 各種サポート
サポートには入学前から卒業後まで多岐にわたるものがあるはずです。学費サポート、入学前の学力を補完するサポート、就職サポート、その他いろいろとあります。このサポート部分はカリキュラムと違い差別化がしやすいポイントであると言えるでしょう。 - 学費
やはり学費というのは大きなポイントです。同じ資格を取るにも関わらず卒業までの学費が大きく変わるようであれば「なぜ?」と疑問に感じてもおかしくないでしょう。自分が享受できる学びやサポートに対して見合う学費であるかが重要です。 - 口コミ
今の時代、避けては通れないのがこの口コミです。口コミを見て学校を決める方もいますので広報担当者はネット上の口コミには気を配るべきでしょう。やらせの口コミを書くのは当然ながらNGですので良い口コミが広まるように常日頃から学生にとっての良い学校となるための改善を続けていく必要があります。高校の先生や友達からの情報も口コミの一つと言えます。高校訪問などをきちんと行っている場合にはそれらも選ぶ理由に貢献する事になります。
見せ方で差をつける事ができる
出願理由となる要素について今さら学校広報のプロである皆さんに改めて教える必要もない事は分かっています。但し見せ方となると話は変わってきます。私は仕事柄いろいろな学校の広報上の見せ方をチェックしていますが、多くの学校の見せ方は「自分の学校目線」でのみとなっています。
これはどういう事かと言えば、学校目線での広報となるため競合との比較における見せ方の視点が含まれていないのです。この点について言えば、対象者の動きと大きく乖離していると言えます。自身の学校だけで考えた広報の見せ方と競合校の見せ方も意識した見せ方では大きく見え方は変わってくるのです。
不思議な事に競合校の打ち出し方を意識した見せ方をすれば優位になれるのにそれをしていない学校が多いのです。実に勿体ない事だと思いませんか?わざわざ自らが効果の出ない手法を選んでいるとさえ感じずにはいられません。
今は競合校が広報において何をやっているかは簡単に調べる事が出来ます。それをせずに自分の学校だけのアピールをするのは本当に機会損失であると思います。
今回、出願理由となる要素をいくつかピックアップしましたが、同ジャンルの場合にはどうしても差がつきにくいものです。特に比較をよくされる学校との間であればその点は尚更でしょう。だからこそ相手の見せ方を研究し、その上を行く見せ方や内容を考える必要があるのです。
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