貴校を選んだ理由から戦略を考える

学校広報において無視できない視点として「選ばれる理由」と「選ばない理由」が挙げられます。この点を学校広報に生かせるかどうかで今後の募集も大きく変わってくると言えるでしょう。今回は貴校を「選んだ理由」にスポットをあてたいと思います。

貴校の強みに悩んだ時は答えがすぐ近くにある事を意識する事

どの学校においても学校の強みのアピールをしていると思いますが、多くの学校ではこの大切なポイントが効果的に出来ていません。たいていの場合、競合校を加えた中での比較による「強み」ではなく、自身の学校の中での相対的な強みに言及しているためこういう事が起こってしまうのです。これはもはや広報上ほとんど意味がない事なのです。

貴校の入学対象者となる方は高確率で複数の候補の中から進学先を検討するわけです。つまり、それぞれの学校の「選ぶ理由」や「選ばない理由」を比較して自分のニーズに最も合っている学校を最終的な進学先へと決めるのです。

私はよくクライアント校に対しても「貴校を選ぶ理由は何ですか?」という質問をする事があるのですが、多くの学校はこの質問に対してあまり明確な答えを出せないでいます。また、出せたとしてもありきたりな答えが多く、私からするとその学校を選ぶ理由にはなり得ない事もしばしばです。こういう時のために、もっとリアルで説得力のある答えを日頃から探しておく必要があるのです。

選んだ理由は入学生に聞けば一番早い

入学生に対して広報向けのアンケートを取っているところは多いと思いますが、広報に使いにくい質問であるケースも良くあります。アンケートというのは利用する事を前提にその質問項目を考える必要がありますが、実施のところ利用しにくい質問に終始しているものです。これは体験入学などのイベント時のアンケートでもいえる事です。よくこういう質問を見かけます。

「本校へ入学したいと思いましたか?」

選択肢の中には「入学したくない」というようなものもあるものの、ほとんどこれには意味がありません。何故なら「万が一にもこれが選考の参考にされるなら気を付けないといけない」という意識が働くためです。そのため、こういうケースでは「入学したい」を建前上選ぶ方が多くなります。稀にこの数値で出願数の見込み数を計算する学校を見かけますが、本当に意味がありません。この「入学したい」と書いた方が全員出願するなど、まずあり得ない話なのです。

話がそれましたが、ここが重要なポイントです。入学生はアンケートには比較的に正直に書いてくれるものですので、ここで貴校に決めた理由を具体的に書いてもらうようにして下さい。選択式などは絶対にダメです。そんなものは何の役にも立ちません。必ず記述式にして自由に気持ちを書いてもらうようにしましょう。そこにこそ貴校が広報でアピールするべき答えがあるかもしれません。また、質問の仕方によってはもっと具体的な広報上のヒントが得られるかもしれません。

「競合校と比べて本校を選んだ理由を教えて下さい。」

このように少し言葉を足すだけで、より具体的な貴校の強みを認識できるかもしれません。大切なのは競合校と比較した上で貴校がどう見られているのか?という点についてきちんと把握する事なのです。これが出来ないといつまで経っても効果的なアピールはできない事になります。

ネガティブ要素がある学校の質問の仕方

もし貴校にネガティブ要素があるなら、それも踏まえた質問を思い切ってするのも良いでしょう。もちろん内容次第では多少の冒険とはなりますが具体的である方が今後に生かす事が出来ます。例として「立地が悪い」というのがネガティブ要素であるとしましょう。

「本校は立地が悪いと言われますが、立地が悪いにも関わらず競合ではなく本校を選ばれた理由を教えて下さい。」

かなりストレートな質問ではありますが、入学生に対してのものですので問題はありません。むしろこの質問の回答次第では「学校自身がネガティブ要素と感じている部分の新しい見せ方」に気づけるかもしれないのです。

今後の学校広報において「選ばれる理由」や「選ばれない理由」はとにかく重要です。それらをうまく広報に生かせるかどうかで今後の募集は変わってくるでしょう。

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