歩留まりが悪い学校ほど伸びしろがある

オープンキャンパスからの出願率が悪いなど歩留まり率が悪い学校ほど伸びしろがある学校もないと考えています。理由は改善するための施策が豊富にあるからに他なりません。

歩留まりが悪いとは?

学校での歩留まりと言えば、ここでは例えばオープンキャンパス(以降OC)に参加した方の出願率などを意味します。もちろんこの指標は考え方によっていろいろとありますが、今回の記事ではOCなどのイベントの効果を意味しています。

学校コンサルタントとしての私から言えば、この部分の歩留まりが悪い学校はある意味の「大好物」だと考えています。理由は簡単でOCからの出願率が悪いという事は悪い部分を見つけやすい事に他なりません。OCに参加するという事は余程よいノベルティなどで動員を増やしているのでなければ、そのOC次第では出願を検討したいと考えているはずなのです。それにも関わらず出願率(歩留まり)が悪いという事はずばりその過程で問題や不満と感じる点がある事になります。つまり、その部分のテコ入れをすれば自ずと満足度は上がり、歩留まりにも良い影響が出る事になります。

ではOC参加者の歩留まりが悪い場合には何が問題として考えられるでしょうか?ここでは一例をピックアップしたいと思います。

  • イベントそのものが悪い(参加しているという事はテーマそのものには興味があった事になります)。
  • イベント担当教員の質が低い(テーマが良くても担当者が悪ければ満足度は下がります)。
  • イベント参加時の教職員の対応が悪い。
  • イベントに参加していた学生スタッフの質が悪い(こういう先輩になりたいと思えなければマイナス要素となります)。
  • シンプルに競合校よりも悪かった(競合を意識しないのはマイナスです)。
  • イベントそのものは別として記憶に残る要素がなかった(最終決断はある程度の期間経過後です。そのタイミングで印象に残せているかどうかは重要です)。
  • イベントに参加しても入学後の自分をイメージできなかった。

これらは一例ではありますが、多くの場合にはこの中に歩留まりが悪い理由があるはずです。どれか一つが理由ではなく複数の理由がからむ事もあります。

悪い所が多い学校は改善効果が表れやすい

前述の通り、OCなどのイベントからの歩留まりが悪い時には様々な理由が挙げられます。競合に比べて悪かった場合などはどうしようもないように見えますが、これなどは他の要素を改善する事で逆転する事もあり得るのです。

イベントの内容を精査し、担当する講師は「短時間でも良い印象を与える講師にやってもらう」を徹底する。これだけでも体験授業などの満足度が大きく変わるものです。また教職員の対応については99%が良くても1%でも悪い方がいれば全てをダメにします。特に募集が上手くいっていない学校は教職員のモチベーションが下がっている事も多く、この点は特に気を付けなくてはいけません。

教職員と同様に学生スタッフはとても重要です。イベント参加者が「こんな人になりたい」と思えるような学生スタッフと出会う事ができればそれだけでも入学したいと思うかもしれないのです。入学後の自分をリアルにイメージできる事は未来への可能性を感じてもらえるという事でもあるのです。

悪い所が多い学校はそこからのマイナスがあまりありません。プラスに行く要素が多数あるわけですから改善した時の効果は絶大なのです。ほんのこれだけで良くなるとは思えない…などと考える必要はありません。少しずつでもテコ入れしていく事で教職員全体の意識は大きく変わっていきます。そしてイベントの効果に手応えを感じるようになったら後少しです。そこまで行けば、自分達で工夫をして今よりも良い環境をOC以外の様々な部分で追い求めるようになります。

最終的には言うまでもなくイベントのみならず日々の学校本体を改善していく必要があります。時間はかかりますが、効果の見えやすい所から手を付けていく事で他へ波及しやすくなるのです。そうなればきっと貴校の募集も良い方向へ変化している事に気づくでしょう。手を抜かず確実に今よりも良い状態へ変えていきましょう。

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