学生募集改善の可能性の判断基準
学校コンサルタントとしての仕事を始めてから間もなく丸18年となりますが、その私が「この学校はまだまだ何とかなる」と判断する基準があります。実際のところはお問合せをいただいても改善は難しいと感じる学校もあるわけですが、今回はその私の判断基準をご紹介いたします。本記事の判断基準で思い当たる節のある学校は少しずつでもその部分を改善していく必要があります。
私が考える学生募集改善可否の判断ポイント
判断ポイントを書いていく前に大前提があります。名前が良く知られているような学校や、それこそたいした広報活動をしなくても出願者がある程度集まるような学校を対象としたものではありません。そのため、今回ご紹介する内容がすべての学校に当てはまるわけではありません。私のサポート対象は以下のような学校です。
- ブランド力がそれほど強くない中小規模校
- 年々募集状況が悪化しているような学校(募集が安定しない学校)
- 広報予算にそれほど余裕のない学校
- 良い学校なのに広報ノウハウがない学校
上記が今回の対象となる学校です。そういう学校からの問い合わせが来た時に私のメールコンサルティングで改善可能かどうかを判断する基準のいくつかを参考までにご紹介したいと思います。
- 「最初の問い合わせ」時にきちんと詳細を書いているかどうか?
意外な判断基準であると感じるかもしれませんが、この点はかなり重視しています。私への問い合わせでは学校の置かれている状況をなるべく詳しく書いてもらうようにお願いしていますが、詳細をきちんと書かない学校と、かなり詳しく書く学校に分かれます。前者の場合、募集が厳しいという前提で考えれば、広報担当者が手抜き体質である事を示すと考えています。困っているのに詳細を書く手間さえも省くような学校はそもそも広報担当者の資質が低いと考えていますので私がアドバイスをしたところでまともにアクションを起こすとは考えにくいと思っています。 - 設置学科にニーズはあるか?
学生募集の状況が悪い場合、広報がうまくないケースと、シンプルにその学校にニーズがないケースがあります。ニーズがない場合にはそもそも私に報酬を払ったとしてもそれほどの効果が見込めないため、サポートはお断りするようにしています。 - レスポンスが早いか?
どういう状況であっても必ず私は即日に返信をするようにしていますが、それに対してのレスポンスが遅い学校があります。こういう時のレスポンスが遅い学校はたいていの場合、改善施策へのアクションも遅いためあまり印象が良くありません(ここで言う遅いとは3~4日返信がないような学校です)。本気で学校を何とかしたいと考えている学校はとにかくレスポンスが早いものです。つまり本気度を感じない担当者では募集改善は難しいという判断です。 - 資料請求の状況が末期ではないか?
設置学科のカテゴリにもよりますので具体的な数は書けませんが、毎月の資料請求数が末期の状態ですとかなり厳しいと考えています。前述のニーズの話にもなりますが、求められていない学校を求められる学校にするのはかなりの時間がかかります。既にかなり募集が厳しい場合には改善は出来たとしても間に合わない可能性が高いでしょう。毎日少しでもコンスタントに資料請求が来ている学校であれば何とかなるかもしれません。 - 学校を選ぶ理由があるか?
私は誇大広告をするような事はする気はありません。あくまで学校の魅力を最大限に伝えるための施策をアドバイスする立場です。そのため、その学校を選ぶ理由、つまり入学する理由があるかどうかを重視します。 - 自分なら入学したいと思える学校であるか?
この点もかなり重視しています。私は依頼のあった学校のサポートをするかどうか考える際に「自分ならその学校に入りたいか?」「この学校を仲の良い方に勧めたいか?」をまず第一に考えます。理由は簡単で、自分でさえも入りたくない学校に他人を誘うなどできないと考えています。 - 学校の評判は悪くないか?
今やSNS等でも学校の口コミは簡単に調べられるわけですが、私自身もサポート前にその点は調べるようにしています。悪いクチコミが多い場合には内容にもよりますが、サポートはお断りするようにしています。評判の悪い学校へのサポートは私の中では「悪い行為」ですのでお手伝いは出来ません。 - 無料会員プラン中のアクションで柔軟性を感じるか?
私はサポートを希望する学校には必ず無料会員プランにて私のコンサルティングを体験したもらうようにしています。これは契約後に「想像と違った」というケースを防ぐためにしている事です。当然ながら無料とはいえ学校を良くするアドバイスをするわけですが、そのアドバイスに対して柔軟な対応ができるかをチェックしています。私は無料会員プランでのアドバイスでは比較的動きやすい簡単な事を伝えるようにしていますが、そういうアドバイスであっても言い訳ばかりして動こうとしない担当者がいるのも事実です。そのような学校はサポートをしてもストレスにしかならないのでお断りをしています。何でもかんでも他人任せのような担当者の学校は正直かなり厳しいでしょう。丸投げ担当者は本当に好きではありません。
今回は今からでも改善は可能と思う学校であるかの判断基準の一例をご紹介いたしました。お問合せをされる場合には多少ともまだ余裕がある状況であるとありがたいです。それこそ「今年ダメなら廃校」などまで追い詰められている学校などは心理的な余裕もないため厳しいかもしれません。アドバイスをして即座に結果が出るわけではありません。行動をして試行錯誤をして…という事になりますのでその点は理解していただければと思います。
あと、4月からのサポート依頼も可能な限り避けていただきたいです。4月は既にその年度の広報スケジュールも制作物も決まっているため変えられるところが限られるのです。それもあり、その点へもアドバイスが余裕をもって出来る時期からのサポートが私の場合には効果が高いと考えています。
◆著書一覧

学生募集アドバイザーの亀田泰史です。抱負な学校広報経験を元に、コストパフォーマンスの高いメールコンサルティングで貴校の学生・生徒募集広報を加速させます。驚くほどの可能性を見出す事ができるでしょう。世にも珍しい無料体験可能なコンサルタントです。コンサルティング体験ご希望の方は無料会員プランをご覧ください。
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